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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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【教材紹介】幼児向けおもちゃは小学校でも使える。そのほか自作教材



おもちゃの貸し出し施設からの借用。

鏡文字を書いてしまう子、形の把握が苦手な子に、
定番の楽しいおもちゃはいかがでしょう。
形の把握以外に、左右上下の反対を認識できれば、
スポンとはまります。

2歳児。
「反対だよ」と教えてやると、持っている物ではなく、
箱の方を反対に回すところがおもしろいです。
でも「反対だよ」と言うと、上下の反対なのか、
左右の反対なのか、試行錯誤しながら入れようともしています。

DSCF1691.jpg




おもちゃの貸し出し施設も含めて、今度できる
療育施設に統合されるそうです。
ますます利用しやすくなります。
その療育施設も完成に向けて工事中です。
4月に改築記念式典を行うそうです。
楽しみです。

7c9da6ff.jpg






仮面ライダーのカード。
神経衰弱、ばば抜き、構音指導にも。
最近の仮面ライダーは、コインを使います。
3つのコインの組み合わせ方で、いろいろな仮面ライダーに変身。

コインの図柄は、似ているものがあるので、形の弁別にもいいですね。

もちろん、女の子には、最近新しくなったプリキュアカードを自作。

DSCF1628.jpg










「点つなぎ」

「左から何番目、上から何番目」という学習と平行で行うと、
この点つなぎも向上しますね。

「見る力」の発達は、眼球運動の問題だけではなくて、
概念発達と密接不可分だと思うのです。

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構音練習など、飽きずに繰り返し練習をする方法

「むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが
住んでいました。おじいさんは山へ芝刈りに、
おばあさんは川で洗濯をしていました。
すると川上の方から、どんぶらこっこ、
どんぶらこっこと、『仮面ライダーオーズのメダル』が
流れてくるではありませんか。
おばあさんは、あのメダルが欲しいと思いました。
しかーし、あのメダルを取るためには、
内緒の声で『シー、シー』と20回と呪文を唱えなくてはいけません。
さあ、どうぞ」

「シ」の構音を獲得するための前段階として、
子音の「ロングエス」の音が出せるように練習します。

ただ、「シー」と言ってごらん、では飽きてしまうので、
特に低学年の子(場合によっては高学年の子も)には、
即興で昔話を作って練習しています。

ちなみに仮面ライダーのメダルの話では、
このあと、ベルトなどのアイテムも流れてきて、
全部とったら、おばあちゃんがオーズに変身するという落ちです。

これで100回は練習できますし、「すべてそろったら終わり」とすることで、
達成感や楽しさも味わえます。

地味でストーリー性のない練習には、ストーリー的要素を入れています。

【注意】
連続して音を出す前に、一音、一音が正しく音が出ているか確認します。
出ていない場合は、一音レベルできちんと出せる段階から始めます。

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【教材紹介】ネットを通じてコリントゲーム作製のコラボレーション

bb4e894f.JPG








先日、当ブログで、
をアップしました。

すると、ある発達障害通級指導教室の先生からメールが。
私のブログに触発されて? 早速コリントゲームをお作りになったそうです。
それが上の写真。

以下、ご本人の許可を得てメールを転載します。

***
(以下引用)

追視一つとっても「眺めている」と「視ている」はまったく意味が違うことを確認しました。
具体的には「眺めている」と眼球の運動は引き起こされるものの、運動企画に関連する体性感覚野は賦活化しない。「視る」ことが必要なんだというところです。

指標を追視すること自体も眼球運動の純粋なトレーニングとして必要ですし、よく視て動かすことでプラキシスを高めようと働きかける視点も必要なのでしょうね。計算したり、追いかけたり、答えたりしながら結果的に注視してるという教材は子どもへも適切な負荷となるのでしょう。

この遊びはもともと、注視と輻輳、緑と赤の弁別しての操作をねらって行っていたのですが、ya先生のアイディアのおかげで間に障害物を置いて動きを変化させると、こんなに楽しくなるのかと目からうろこでした。
タイムラグがあったり、予測しにくい動きがあった際にぐっと注視が高まる様子が手に取るように感じられます。
複数の玉を視野に入れるために周辺視野も意識が必要ですし、衝動性の眼球運動で早めに玉の色を視ようともしていました。

なかなかいい遊びですね。

(引用終わり)
***

たいへんアカデミックで説得力がありますね。
シビレました。
ただ眼球を動かすだけでなく、体の動きを伴うことが大事ですね。

最近、怪しげな理論を見る機会が多いので、
本当に本物だ、と久しぶりに感じ入りました。


そこで、夏休みにでもと考えていた私も、すぐ作ってしまいました!

DSCF1666.JPG












動画はこちら。


ポケモンの指人形や、電池まで使って、釘の代わりにしました。
他の材料もあり合わせ。
100円ショップのバランスゲームのグラスが、
ピンにするにはぴったりでした。

私が作ったというより、通ってくる子どもたちと一緒に作りました。
私より、子どもたちの方がアイデアが豊富ですね。

一緒に作ること自体、セロテープを切ったり貼ったり、
どこに貼ろうかという企画力や想像力、
話し合いながらつくるというソーシャルスキルなど、
様々な能力が関与するわけです。
トータルなアプローチが必要な子には特に必要なことだと。


転がり落ちるビー玉をタッパーでキャッチする遊びにしたのですが、
偶然置いてあった鉄製のカンポックリに当たって、「コーン」とおもしろい音が。
ゲラゲラ笑いました。
今度はこのカンポックリにビー玉を当てるのを目標にしたのでした。

・・・

ネットを通じて、思いもしなかった教材のコラボレーション。
子どもたちに還元されるわけですから、本当にありがたいことです。

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【教材紹介】眼球運動を育てるには、パソコンの画面もいいけれど、リアルはもっといいのでは



先日、「木育」に力を入れている団体のイベントに参加しました。
子ども向けに様々な遊びを提供してくれます。
今回はその中でも、スマートボールの作製がすばらしかったです。
なんと無料です。

講師は毎回同じ方なのですが、子どもへの教え方が
回を重ねるごとに上手になっていくのに感動。
教えることを仕事にしている私から見ていても、
個々への配慮がすばらしのです。

作製では、それぞれ思い思いの基盤を作るよう促されました。
色鉛筆でイラストや点数を書いたり、
釘の代わりに木片をボンドで好きなように貼っていきます。

基盤ができあがったら、木のパーツを組み立てて完成です。
ビー玉を発射台から発射し、ポイントを争います。

企画や行事の展開の仕方に、とても熱意を感じました。
どうやって子どもたちに木の大切さを伝えるかというポリシーを
随所に感じたのでした。


そしてこちら。
DSCF1656.jpg











療育施設を利用している家族は、おもちゃを無料で貸してくれる
という場所が、我が町にはあります。

このコリントゲームは大きい基盤で、
ボールも大きいので、ボールはゆっくりとしたスピードで
重厚感をもって転がります。

ボールの追視は、眼球運動を育てることにつながるのでは。
そして、ゆったりした動きというところがポイントだと思うのです。

つまり、

1 すばやく動かす
2 ゆったりと動かす
3 じっと見つめる

の3要素が、眼球運動、いやどの運動でも大事なのではと。

そう考えると、うちの教室にはゆっくりと眼球を動かす
コリントゲームがないなあと気づきました。
あるものはみんな素早く動かす物ばかりです。

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【教材紹介】文字の読みの苦手さには様々な背景とタイプがある。だからマニュアル通りにやればよいわけがない。



というわけで、果物、野菜の名前を20個見つける課題プリントを
作りました。
文字は横に読みます。左から右に。

難しい場合は、イラスト提示や口頭での名称のヒント、
位置のヒントなど、ヒントの出し方によって反応の違いがあるかを見ます。


適用例
1)ひらがな一文字ずつなら読めるが、単語のまとまりとして
 読みにくいタイプの場合。

非適用例
1)果物、野菜の語いが獲得されていない場合。
2)文字の読みが苦手だからということだけで、この教材を採用しようとする場合。
 
マニュアル主義を克服しましょう!
まあ、まずやってみて、子どもの反応を振り返るというやり方もありですが。

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特別支援学校、学級の子どもたちの作品が通級指導の教材に・・・取り組みが誰かのためになる、ためにする

P1000340.JPG特別支援学校、学級の子どもたちの作品の展示会に行ってきました。
この日はチャリティー会で、おもちゃなどが格安で販売されていました。







P1000339.JPG風車。
よく回りました。
ブローイングにいいかもです。
これだけ数があると、楽しいかもしれないですね。

作り方は難しくなさそうです。
何かの本に載っていたはずですが、
忘れてしまいました。
後日、羽根の部分の展開図をアップできればと思っていますが。


P1000338.JPG

アイロンビーズで作った、コマとブンブンごま。
楽しいですね。
ちょっと耐性に難があるかもですが、
デザインがきれいです。
つまようじを回転させるのは、
指先の運動にかなり関わりますね。




DSCF1638.JPG









左はオリーブオイルの石けん。
真ん中が万華鏡。
右がしおり。
通級指導に使うというより、指導室に置いておきたいです。

ほかにもたくさんのすぐれた作品がありました。
実は我が家用にも別にいろいろ買っています。

作った子どもたちが、まさかことばの教室で使われるなんて、
思いもしないかもしれません。

もちろん、まず作ること自体、本人の喜びであることが先ですが。
その上で、
子どもたち、人たちの努力が、ほかの子どもたち、人たちに役立つように
コーディネートするというのは、よりよい世の中を作るために、
必要なことなのだろうと思いました。

障害のある人が、というだけではなく、広く一般的に、
世の中がそのように向かってほしいなと。

一方が一方を助けるということだけでなく、お互いに助け合うということ。

作品を作ってくれた子どもたちはもちろん、
関係する方々に敬意を表したいと思います。

この想いを製作者たちにお伝えしたいとも思うのですが・・・。

2月12日
なんと、今日町中で、風車を作成した学校の学級担任の先生と偶然会いました。
お礼を申し上げ、ことばの教室の役に立つだろうというお話をさせていただきました。
先方の先生の反応から、いろいろなことを感じ取りました。
やはり、コミュニケーションは双方向が大事ですね。

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【教材ネタ収集】地域の子ども行事から、通級指導に使えそうなネタ


P1000350s.jpg










昔ながらの遊びはやっぱりいいですね。

ゲームのコントローラをいじっているだけの生活では
決して得られないものがあるのだと思います。
でも、ゲーム三昧の子どもが多いのも事実。

P1000348s.jpg










ペットボトルの輪投げとボーリング。
運営は子どもたちがやっていました。
受付や誘導、ゲームの進行など、
それだけで、かなりいろいろな力を鍛えることになりますね。

それが生きる力だと思うのですが。

計算ができなくても、文字が書けなくても、
記憶が悪くても、今やパソコンが全部やってくれる時代。

記憶力や計算力も大事ですが、
情報を取捨選択したり、自分の頭で考えたり、
人づきあいを学ぶことの方が、
これからの時代、はるかに大事と思うのでした。

P1000342s.jpg










カレンダーの紙など、丈夫な紙を使ってのかばん作りでした。
結構時間がかかって、読み聞かせの時間に間に合わなかったのですが、
できあがったときのうれしさは小さくなかったようです。

P1000340s.jpg








カレンダーなどのコーティングしてある丈夫な紙の
裏に新聞紙をボンドで貼ります。

P1000344s.jpg








紙を丸めて左右両端を接着し、
底になる部分を写真のように折り曲げて、ボンドで接着。

P1000345s.jpg








取っ手部分は紙を丸めて棒状にし、柔らかい四角い紙に挟むように接着。
洗濯ばさみで固定。

この四角い紙を先ほどのかばんになるコーティング紙に内側から
貼り付ければできあがり。

かなりはっしょったのと、言語表現力の不足で、
わかりにくかったと思います。すみません。


最後は「餅まき」でした。
なのになぜか、落花生まで飛んできて、
退治されるような感じでした。

楽しかったようです。

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【教材】冬休み中のこと質問カード



こちらの学校では、今週火曜日から授業が始まりました。
冬休み中のことを自由会話で聞き取ってもいいのですが、
質問カードにすることで、より意欲的に話してくれます。

上記写真以外にも、「家の手伝いは何をしましたか」
などを入れています。

裏にして並べて、好きなカードを取り、
そこに書かれている質問に答えられた数だけポイントゲットにしました。

ねらいとしては、

1 自分の行動、生活の中から、必要な情報をまとめたり、
抽出したりする力をみる。

2 言語表現力をみる。(文法構成、語い、他者視点、発音など)

3 冬休み中の生活のアセスメント

などがあります。

結構おもしろがって、「もう一回やろう」という子どもが多いです。

そして「秘密」と言って、生活の様子をなかなか話さない子どもも、
これなら喜んで話してくれたりします。


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【教材紹介】読み書きが苦手な子どもへの〈つまずき〉支援ワーク

竹田 契一先生のブログでも紹介されていますが、
「通常の学級でやさしい学び支援」シリーズの第2巻
『読み書きが苦手な子どもへの〈つまずき〉支援ワーク』が
発売されています。

http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102994896/subno/1


第1巻は、私も活用することがあります。
ただ、よく言われることですが、

「これを教える」

のではなく、

「これで教える」

ことを大切にしたいです。

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【教材紹介】ストローのプール?



先日の幼児療育施設の風景です。
数センチごとに切ったストローで、遊ばせています。
触覚などの感覚統合がねらいですか。
なるほどと思いました。

よく豆を使った実践を聞きますが、
子ども達が食べてしまうので、とのこと。

小学校の通級なら、微妙に手触りの違うものを
紛れ込ませて、手触り感覚だけで探し当てる、
というのもおもしろいかもしれませんね。

手先のモータースキルは、まずフィードバック機能、
すなわち感覚を育てることが重要ですから。

後で聞いたら、ストローは百均ではあるものの、
先生方が自腹で買い集めたものだそうです。

施設には、そうしたものを買う予算もないそうで。

大変、恐縮です。

療育も教育も、マスコミは悪いところばかりつつきますが、
良心で動いているところも多いのです。

きっと自腹を斬っているのは、ストローだけではないでしょう。

この施設は来年度新築移転しますが、
教材備品費予算が大幅にカットされたとか。
でも、寄付を集めるのは、法に触れるのでできないそうで。
親の会が呼びかけるならいいそうです。



話は違いますが、私が受け入れている臨床実習でも、
学校が謝礼を頂いたら掟破りになるのです。
学校の備品とか、研修図書とかに使ってください、
と申し出て頂いているのに。



愚痴を言っても仕方がないですが、
何かお手伝いできないかなあと思っています。

私が作成した無料視知覚プリントのCD詰め合わせを差し上げたら、
先生方がコピーして早速使っていただいているとか。

お役に立ててよかったです。

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「奇妙な物語」の指導

***
子どもが、どらだらけの服を着て、帰ってきました。
でもお母さんは「あらまあ、きれいな服を着て帰ってきたね!」
と言いました。
どうしてですか?
***

何年も前に作成した教材が、役立ちました。

ことばの比喩、いやみ、皮肉など、ことばの裏の意味を理解するには、
その会話中の相手の表情やしぐさ、相手の日常の言動との比較、
場面の状況と経緯と予測、自分自身と相手との関わりの経緯など、
様々な情報から総合して判断する力が必要になるのでしょう。

一対一の個別指導、SSTだけで、
それらの情報を総合して判断できるための力をつけることは
不可能だと思っています。

ただ、ことばを言っている人の表情が、ことばの意味と同じなのか、
矛盾しているのか、とか、
イントネーションや抑揚などで、ことばの意味に違いがある
ということに気づかせる、というようなべーシックな指導は可能なのでしょう。

また、こうした課題の意味理解はどうか、
意味を理解しても、お母さんの気持ちは読み取れるか、
読み取れたとして、それらを表現できるだけの言語能力はどうか、
など、子どもの反応から様々なことがわかります。
そこから課題分析してスモールステップを組むこともできるのでしょう。

どこまでが言語で、どこからが非言語なのでしょう?

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【教材紹介】CDディスクでホバークラフト



本当はブログを更新している時間はないのですが。(逃避)

風船からの風圧がストローを通り、
CDの真ん中から噴出することで、浮き上がります。
するとホバークラフトのように滑ります。

色々やってみましたが、カーリング的な遊びにするのが
一番やりやすいです。

風船をふくらませることで、口腔内の筋力トレーニング、
口腔内圧を高める練習、口唇閉鎖のための口輪筋を鍛える
というねらいで。
ちょっとハードなので、風船は予め何回かふくらませて柔らかくしておきます。

カーリングにすれば、力の加減、協調運動に。

点数化すれば、算数の計算。

最近、構音練習のご褒美にも工作をよくするので、
それが楽しみで来ている子どももいます。

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***


【教材紹介】通級で使えるフリー学習ソフト 「漢チャレ君」

「漢チャレ君」
http://www.vector.co.jp/soft/win31/edu/se036053.html

シェアウェアです。
漢字の4択です。
学年別に出題され、登録者毎に成績が出ます。

Win3.1 仕様なので、古いパソコンでも。

とてもすぐれものです。

昔のソフトは、シンプルだけど、余計な装飾もないから、
すごく質が高いなあと思うのです。

***

ところで、漢字で思い出したのですが。

学習の遅れがあると、すぐにLDだとか、
逆に、LDは読み書き計算の問題だけなんだとか。

ちょっとステレオタイプかなあと。

まず、教育的なLDは、文字の読み書き計算の問題だけを指すのではないし、
知的な遅れに伴って、文字の読み書き計算も困難なら、LDではないわけです。
今の定義でいけば。

ただ、LDを知的障害があるかないかで分けることが無意味なのだと、
先進的な視点を持っているというならまだわかりますが。

ただ、たとえば「買う」という漢字の読み書きができないと言う前に、
その子は「買う」経験の束をどれだけもっているのか、という検証が大事かと。

1 お金を持って店に行く。
2 欲しい物をレジに持っていく。
3 レジが示した額のお金を渡すと、
おつりと商品が受け取れる。
その手続きをとれば、もう商品は自分のものだから、持って帰る。
4 その商品を消費する。
5 実はそのお金は、家族が汗水流して働いたからもらえたもの。
6 お金にも色々あって、足りないこともあれば、多すぎるときもある。
7 その他諸々

などの経験と、経緯の理解、言語概念の土台があって、
初めて「買う」ということばの意味、漢字の読み書きを指導する段階なのでは。

もっと言えば、たとえは「自分のもの」だって所有の概念。
誰の物か、ということは、人-物の単純な関係もあるけど、
みんなのもの、時と場合によって誰の物か変わる場合もある。

自分の物である場合と、人の物である場合とで、扱いがどう
変わるべきかというルール、暗黙知にも入ってくるわけです。


読み書き困難→LD→通級で学年を下げたプリントワーク→100点とった

ということだけで本当にいいのかなあ、と思うのです。
それも一つのやり方ではあるのでしょうけれども。

ちなみに、通級指導教室は、塾ではないですから、
教科の指導を中心にするというのは主旨にあっていないのです。
自立活動が中心とならなければならない。

学力向上というスローガンと、通級指導の主旨が混同している風潮も
最近感じているところです。

読み書きの指導ががその子の今にぴったりのこともあるでしょう。
それはそれでいいのですが。

しかし、その子の言語発達という縦軸の検討は必須だと思うのです。

たとえば、「読む」、「書く」の前に、「聞く」、「話す」はどうか。
最低限必要な観点です。


「買う」例で行けば、私なら「買い物ごっこ」をするかもしれません。
それは「買う」という漢字を覚えるために即効性はないかもしれないけど、
その子の長い人生を考えたとき、生きる力の土台として、
まず必要な指導は何か、と考えるのです。
その上で「買う」の読み書きをしたいのです。

***

記事タイトルからかなりかけ離れた、愚痴になってしまいました。

フリーソフト自体と、この愚痴とは何の関係もありません。
このフリーソフトも含めて、まず使う前に、子ども理解、ですね。

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【教材紹介】通級で使えるフリー学習ソフト 「漢字インベーダー95」

c30ae340.jpg









Dekoさん作。
昔懐かしい、インベーダーゲームを漢字学習ソフトにしています。
問題の読みに当てはまる漢字のインベーダーを
撃ち落とします。
出題は学年別になっており、インベーダーのスピードも
好みに合わせられるので、難易度調整ができます。
Windows95時代のものなので、学年別漢字配当に
若干違いはあると思いますが、そこはご愛敬。
漢字の習得そのものが目的ではなくて、
漢字への興味、関心、学習意欲の喚起に使っています。

通常学級で「これは、インベーダーに出た漢字だ」
とわかれば、漢字への愛着も増すことでしょう。

ソフトは、ググればすぐに出てくるでしょう。

ビジュアルベーシックのランタイムを使用しているので、
インストールには一工夫が必要です。
ただ、Win95仕様なので、相当古いパソコン上でも動くはずです。

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【教材紹介】「○○しながら、△△」で感覚統合


DSCF1417.jpg










作業療法の先生によると、トランポリンは、感覚統合の
教材としては汎用性が高いようで、よく使うそうです。
うちの学校の特別支援学級用に立派なトランポリンがあり、
時々お邪魔してお借りしています。
(うちの通級指導教室は、プレイルームさえないので、
ほとんど特別支援学級の空間を空き時間にお借りしているのが現状です)


跳び方を見ていると、色々なことがわかります。
構音指導や読み書き障害、注意欠陥等と関係ないように思いますが、
実は大いに関係がある場合があります。
(あくまでも、「場合があります」)

DSCF1416.jpg














カンポックリをしながら風船サッカー。
(このカンポックリは、「鉢」を逆さまにして段ボールでクッションにし、ガムテープをぐるぐる巻きにして作りました)

このように「○○しながら△△」を感覚統合の指導としてよく使います。
もちろん、それぞれ一つずつの動きを確かめて、
大丈夫だと思ったら「ながら」にしています。

先のトランポリンも、
「跳びながら、風船バレー」
「跳びながら、輪投げ」
「跳びながらキャッチボール」

などをしています。

ボールの大きさ、固さ、輪投げの輪の大きさも、色々と試しています。

来室時に注意・集中に著しい困難があったり、
テンションが下がっていたりするときに、導入時に行っています。
または、課題の報償として、指導の終わりの時間に行うこともあります。

導入時に行うことで、子どもの姿勢や目つきが、著しく変化する場合があります。

朝ご飯を食べてこない子には、あまり効果がありません・・・。

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【教材紹介】科学の祭典大会より7

DSCF1350.jpg













風船に弁付きのストローを差し込み、風船をふくらませると、
ピーと鳴ります。

口唇閉鎖、呼気圧など、一般的な口腔機能訓練になるかも。

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【教材紹介】科学の祭典大会より6

DSCF1406.jpg











タコかと思ったら、クラゲだそうです。
フーと吹くと回ります。

磁石の力でくっつき、コップ側は、ねじの尖端一点で接触しているので、
よく回ります。

ブローイングに使えますね。

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【教材紹介】科学の祭典大会より5


DSCF1353.jpg













風船に紙コップをつけて、電話のできあがり。
音声のことばへの関心を引きよせることが必要な場合に。

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【教材紹介】科学の祭典大会より4




前回の記事の教材を自分で応用したので、お祭りの展示とは違う内容ですが・・・。

元祖「おはなしすごろく」を少し改変し、
コマは、磁石つきのペットボトルのキャップ。
(写真では、キャップをひとつ裏返しにしてわかりやすくしていますが、
実際には表にします)

サイコロを振って、出た目の数だけ進み、
そのマスの質問に答えるのは同じ。
でも、磁石が反発し合って、相手が先のマスに
すべったときは、相手にとってラッキーというルール。

相手のマスと同じところに止まったときは、
その上に「おんぶ」。

おんぶされた側は、おんぶしたまま前に進む、という
まわり将棋のルールを適用。

これで、すごろくが何倍もおもしろくなります。

蛇足ですが、時間などの都合により、使用するサイコロは、
0~4までしかないサイコロ、通常の1~6のサイコロ、
10までのサイコロを使い分けすると調整できますし、おもしろいです。


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【教材紹介】科学の祭典大会より3

DSCF1354.jpg











2つの磁石を2つのペットボトルのキャップにそれぞれ入れます。
そのうち一つは、斜めに入れます。
地面に平行に入れた方には、何か絵を描いて上に置きます。

このふたつのキャップを近づけると、
磁石を地面に平行に置いた方のキャップがくるくる回転します。



構音指導や、ちょっとした遊びなどに応用できないか思案中。

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【教材紹介】科学の祭典大会より2

ブーメラン

 

牛乳パックで作ると、かなり飛びます。


紙を切って、縦13cm、横2.5cmの長方形を3本作ります。

短い方の辺の真ん中に、1cm超の切り込みを入れます。

3本を組み合わせて、ホッチキスで止めます。

指導の目的は前回と同じ。
それに、追視のトレーニングにもなるかもしれません。

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【教材紹介】科学の祭典大会より1

大規模な大会でした。

DSCF1336.jpg













パタンと倒れ、転がる折り紙。

DSCF1337.jpg

















目と手の協応、視知覚、競走にすればルール理解とルールを守りながら遊ぶ。
などの指導のねらいに。

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【教材紹介】漢字の偏(へん)と旁(つくり)マッチングゲーム



まず、偏を一枚箱から取り出し、場に置きます。
その偏と組み合わせられる旁(つくり)カードをたくさんとった人が勝ち。

漢字の部分を構成することで、認知的な特性に合わせた指導とする、
たいへんオーソドックスな指導です。

が、今回は、漢字への意欲の回復を目的にしました。
そのねらいは、ずばり的中。

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【教材紹介】 ダジャレ構音練習文

「まだ、練習するの?」
と言っていた子が、ダジャレ構音練習文を使うことで、
「もう終わったの?」、「もっとやりたい!」
と言ってくれるかもしれません。

練習にも笑いが必要です。
ただし、取り扱い注意です。

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例文
(各ホームページなどから引用していますが、色々な所から引用したため、
場所が特定できていません。掲載に差し障りがある場合は削除しますので、
ご連絡頂ければ幸いです)


/kj,gj/ ききゃきゅきょ、ぎぎゃぎゅぎょ

この やきにくは やきにくい
べんごしが べんき ごしごし
「やきゅう しない?」「やあ、きゅうに いわれても」
きのこが いき のこった
きたろうを よんで きたろう。
かきが ホームランを うった。かきーん。


/ke,ge/ ケゲ 

ぶたが ぶったまげたー
はなげを ぬいたら はあ、なげー


/k/ カクケコ

いくらは いくらかね?
いかは やすいか?
いるかは がっこうに いるか?
はかの ながさを はかる。
トナカイは、おとなかい?
くつしたを はっくつ した。
からすが くちを とんがらす。
いなかに いったら だれも いなかった。
からだが そだつの これからだ 。
くしろに いくから はやくしろ。
カエルが かえる。

***

適用例

・構音指導が、短文レベルであって(単音節、無意味音節、単語は既にクリア)、
通常の短文は既にクリアされている場合。

・単調な練習で飽き始めた時に。


非適用例

・音韻分析力が十分でなく、ダジャレのひねった音を誤って学習してしまいそうな場合。
・ダジャレの意味がわからない場合。あるいは、あまりにも寒くてイライラし始めた場合。
・まだ、単音節、無意味音節、単語のレベルが十分安定していない場合。

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【教材紹介】ひらがな読み 魚釣りゲーム



毎度、魚釣りゲーム。

まず、使用する絵カードを一枚ずつ見せて、
呼称できるかを確認しておく。

呼称できた絵カードは、クリップをつけて「海」に放す。
(手先も育てたい時は、クリップも子どもにつけてもらう)


ひらがなの単語のカードを見せて、
読めたらその絵カードを釣る。
早く、たくさん釣った人が勝ち。
(実際には、単語カードでなく、
パワーポイントに大文字で打って、画面上で見せました。
印刷して、切る時間がなかったので。でも十分でした)

初めは2文字の単語、慣れたら3文字と増やしていく。
濁音、半濁音、「っ」や「しゅ」などの特殊音節は、
子どもの実態に応じて入れたり入れなかったり。

ひらがな一文字ずつなら読めるが、単語、つまり、
意味ある文字の羅列として認識できるかの段階の育成に。


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