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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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【自作教材】中学年以上用 なぞなぞ4択カード

c52cf63b.jpeg
言語発達年齢で小学校中学年以上から。
抽象的な概念の操作が入ってきます。
具体から抽象へ。抽象から具体へ。






禁忌
1 文字の読みが非流ちょう性であるお子さん。聴覚的把持が苦手なために、問題の意味がおおむね理解しにくいと思われるお子さん。


おおむね半分以上できそうなお子さんや、文字の読みはそれほど困らないが、抽象概念の操作を育てたいお子さん等に適用してください。

できなかった問題はアセスメント情報として、次回の通級の際に、それらをもっと具体的にした教材を用意するなども考えられます。たとえば「記号」が難しい場合は、次回、様々な「記号」の絵を見せて、記号にカテゴライズされることを学習したり、逆に「記号でないもの」=具体的すぎる物などを提示して、「非記号」を理解に導く、などが考えられます。

ちなみにA4サイズで印刷すれば、一枚ずつトランプと同じぐらいのサイズになります。シャッフルして使うなど工夫を。


教材ダウンロード(pdf)
 


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【自作教材】語内位置弁別~練習音が単語のどの位置にあるかを特定する 音韻分析能力


「『た』のつくことばを言うからね。『た』が最初についたら左の□を。最後についたら右を。それ以外は全部、真ん中の長四角を指さしてね。早く指させたら2ポイントだよ」
「たとえば、『たいこ』なら左、『まないた』なら右、『あたま』なら、真ん中を指さします」

ターゲットの音が単語のどの位置にあるかを特定するのは、単語レベル以上で正音が出せるようになるための土台となる力です。文字の読み書きの土台となる力ともなるでしょう。(ただし、これだけやっていれば文字の読み書きが向上するというわけでもありません)

上記の図が難しい場合には、下記の図を使っています。

42ed6526.jpeg

一音で、一マスです。
この際、促音や拗音を含む単語は、文字表記の規則や、モーラ数、音節数など、数え方で答えが違っていて、混乱をきたすので、用いないのが原則だと思います。

また、子どもが知らない単語を使用するのも避けるべきです。

ターゲット音が複数入っている単語を用いると、レベルアップになります。(たとえば、「す」の練習で「クリスマス」は2カ所あります)



語内位置弁別教材ダウンロード(pdf)



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【自作教材】ことばの組み合わせカード ダウンロード付

ダウンロード(pdf)




絵の組み合わせカードは市販のものも含めてたくさんありますが、ちょっと難易度を上げて、ことばの組み合わせカードです。4つのことばの中から、仲間はずれの語を指摘し、次の段階では、その理由が説明できることが目標です。
説明では、そのほか3つのことばの共通概念のキーワードが言えることです。

ちょっと難しいので、中学年以降向けです。

答えは、複数ある場合もあります。
観点によって、とらえ方が異なる場合も説明できれば、ウルトラ級です。

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【自作教材】オリジナル組み合わせ絵カード



4つのうちから、ひとつだけ仲間でないものを選ぶ。その理由を言う。
それは裏返すと、4つのうち3つが、同じ属性(種類)にカテゴライズ(分類)される、ことを発見するということです。

改めて考えてみると、事物の「属性」にも色々あって、
・野菜、果物など一般的な種類分け
・用途、目的による分類
・初めからあるものか、後で追加される物か、
・メインか、サブか
・形、大きさ、色、かたさ、高さ
・材質

などなど、色々ありますね。

観点を変えれば、答えが違ってくる組み合わせもあります。

同じ物なのに、観点が変わると違う種類分けになる、という分類概念は、思考の柔軟性とも関わっているのだろうと思うのです。
ただし、どういう分け方が「一般的か」がわかっていくことも大切なのでしょう。
テンプル・グランディンは、「自閉症の才能開発」で、そのことでとても苦労したことを述べています。

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【自作教材】早押しボタンで様々なグループ遊びを




パソコン上の絵カードが一枚ずつ替わるので、


 「き」の音が入った絵カードだったらボタンを押す。(例「きつね」)
  →構音障害があって、単語の中の特定の音の抽出が難しい子に。
  
    単語中にあるかないか、どの位置にあるかが瞬時に判断できるようになることが、
 
    正音の定着には必要です。

  
 
2  
 「食べ物のカード」が出たらボタンを押す
  →衝動性のコントロールなどに。

 
 

 「なぞなぞの答えがわかったらボタンを押す」
 →短文の読みの育成に

4 
 
 「(同時に4つの絵を表示して)、仲間はずれの絵がわかったらボタンを押す」
 →カテゴライズ、抽象概念、言語表現の育成に



 
 
 この早押しボタンのゲームは、グループ指導でよく使えます。
 

 グループ指導の長所は、少人数での他児との関わりによる教育的効果。
 

 弱点は、一人一人の特性に合わせた指導が難しくなり、一人一人の行動観察が手薄になりやすい。

 この長所と短所を踏まえないと、何でもグループ指導でやってしまう、それ自体が自己目的化してしまう危険性をはらんでいると言えます。逆に言えば、個別指導では補い得ないことが、グループ指導で補える可能性はあります。

 また、遊びの方法や内容をどこまで統制するか、自由にするかは、それぞれの子どもの実態やグループ指導のねらいによって検討される必要があります。

 原則としては、グループ編成は、指導のねらいや子どもの実態が似通っているということがあるでしょう。
 逆に言えば、子どもの状態像が似通っていても、その背景(機序)が違っていれば、グループ指導を組むかどうかは慎重な判断が必要と思われます。反対に言えば、状態像が全く違っていても、背景(機序)が一致していれば、そこへのアプローチとしてグルーピングは可能ということになります。

 
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【自作教材】ならべかえて単語! 音韻ループのワーキングメモリ育成に

ワーキングメモリというのは、少し言い方が大きすぎますが、
音韻分析能力と言いましょうか。
以前紹介した「並べ替えて単語」の教材pdf版を以下の記事中にアップしました。
http://kotobaroom.blog.shinobi.jp/Entry/620/


ランダムな文字の羅列を並べかえて単語にする課題です。
音韻的な処理の育成によって、構音の会話レベルでの安定や、
単語レベル以上の文字の読み書きの土台となる力の育成を図ります。

トランプサイズにしていますので、様々なゲームに応用できます。
一枚ずつ引いて、答えられたらゲットとか。

週1回からの通級では、学習そのものを教えても成績の効果を上げることは難しいですが、
土台となる力を育てることはできるはずです。

子どもの実態に応じて、文字数を加減、選択してください。


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【自作教材】「り」のつくことばプリント

ダウンロード(pdf)

忍者への復帰記念に自作教材をアップします。

1 音韻分析能力や、言語的推理等の育成に
2 語彙の拡大に
3 「り」が短文音読レベルまで改善して、自由会話での般化を目指したいときに。

禁忌
1 まだ文字の読み書きができない場合


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【自作教材】CDのコマ


どこかで見たような気もするのですが、CDの穴にビー玉を落とし込んでセロテープで固定しただけです。
 
ものすごくよく回ります。CDは廃品利用です。裏面に油性マジックで好きなように模様を描きます。
 
ルールを話し合ったり、運用したり、などSSTの教材として。
 
SSTというと「作法」というイメージが強いですが、こうして同じもので遊ぶとか、共同で作業するということ自体も人づきあいの土台として大事なんだなあと思うのです。
 

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【吃音の指導】リズムのある文の音読

『イラスト 子ども川柳』 熊田 松雄編、なかにしけいこ絵、1995、汐文社
 fa83f54bc67232b5a3f69c9b82a65971.jpg

残念ながら絶版になったようですが、川柳の内容がおもしろいので、別の指導にも使えそうです。
 

音読と会話とでは、発声までの機序が違うので、リズムのある文の音読によって、会話での流ちょう性にただちに改善があるわけではないとの指摘もあります。

しかし、リズムの音読時に流ちょう性が見られるのであれば、音声表出の流ちょう性への自信というメンタル面での支援にはつながる可能性があると思います。

もっと言えば、来室時に症状が見られたのが、音読後は症状が短期的にでもおさまったケースもあります。

これは日常会話への般化のとっかかりになる可能性を秘めていると感じます。

予期不安の軽減との関係も考えています。
 
流ちょうに発声できるという経験を短時間でも積み重ねられるということが重要と思います。
 
このほか、歌うときには吃音が出ない方がいるところから、音楽を用いた指導もあるようですが、『英国王のスピーチ』関連の映像でも指摘があるように、会話ではいつも歌うことはできず、かえって不自然なリズムで話さなければならないわけです。
 
ただ、メンタル面での支援につながる事例は実際にあるだろうと思われます。
 
某巨大掲示板の吃音の話題を見ると、音楽で流ちょう性を獲得(確認?)したあとに、徐々に音階やリズムを消去して日常の会話の調子にまで般化を図るという事例もあるようです。
 
また、運動リズムに関しては大脳基底核の関与が指摘されているようですが、脳科学のモデル通りに指導すれば良いというものでもないと感じています。そのほか様々な指導法が出ていますが、同じ吃音でも一人一人本当に違います。そのサブタイプに合わせることの重要性を思います。

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【自作教材】あったら、すばやく取ろう

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 【目的】
 
1 音韻抽出の練習をすることで、発音や文字の読みの定着に必要な音韻分析能力を高める。
 

【指導目標】
 
1 単語の中の特定の音の有無を素早く判断できるようにする。
 
2 考えてから手を動かすという衝動性のコントロール力の向上を図る。
 

【やり方】
 
1 じゃんけんをして、勝った人から、絵カードを一枚めくって場に置く。
 
2 めくった絵カードに特定の音が入っていれば、そのカードの上にすばやく手を載せる。(たとえば、「さ」がテーマなら、「はさみ」は取る。「つくえ」は取らない)
 
  音が入っていなければ、次の人が、次の絵カードをめくってその上に重ねて置く。
 
3 早く取った人は、それまで積み上げたカードを全部もらえる。たくさんカードをもらった人が勝ち。
 

【適用できない例】 
 
1 事前に絵カードを呼称してみて、呼称できない場合。(絵の名前が言えない)
 
2 単音節でも、特定の音との比較、照合ができない場合。(レベルを下げる必要)
 
3 勝負へのこだわりが極めて強い場合(わざと負けてあげるなら可能)
 

【コメント】
 
 特定の音の有無の判断は、会話レベルでの構音の定着には欠かせない能力です。複数音節レベル以上の文字を流ちょうに読む場合にも必要な力でしょう。このゲームはトランプを参考にしていますが、トランプをアレンジしてまだまだ作れそうです。



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【自作教材紹介】ビー玉迷路を自作して、他児との交流に



(写真は、私が即席で作製したサンプル。ちょっと難しい)


用意した(する)物
・捨てられているフラットファイル
・捨てられている発砲スチロール
・100円ショップのビー玉
・両面テープ
・コンビニでもらったポケモンのシール


ねらい

・目と手の協応運動などを育てること
・作製手順を自ら考えて実行する(プランニング)こと
・作製したおもちゃで他児との交流

通級でのSSTを通常学級に般化させるには、
と苦労されている担当の先生が多いと思いますが、
関わりの技術だけでなく、まず関わりのきっかけを提供するということも。
ねらいは大ヒットしました。
たくさんのお友達が集まってくれましたよ。



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【教材HP紹介】創る化プロジェクト

創る化プロジェクト
http://www.kidsc.jp/tsukuruka/



結構、使えそうです。全て無料で、作製の参画も求めているようです。


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【自作教材紹介】「逆唱カルタ」逐次読み、新規単語の習得しにくさ、発音の定着しにくさに

材例
【教材名】逆唱カルタ
【目的】聞いた言葉を頭の中で逆に唱え、該当するカードを取ることで、語音を分析する力(発音や読み書きの土台となる力)を育てる。
【指導目標】
1 一定の音節数(2~5音節)の反対ことばを聞いて、音の順序を入れ替えて単語を
 同定し、その絵カードを取ることができる。
【やり方】
1 一定の音節数のある絵カードをばらまき、指導者が「反対ことば」を言う。
2 子どもはそのことばを頭の中で順序を入れ替え、単語を思いつき、その絵カードを 
 取る。
3 子どもの実態や必要に応じて、早く取らないと先生が取るよ、とスリル満点にする。
【適用できない例】 
1 事前に絵カードを通常の音の順番で呼称してみて、その名前が言えない場合。
【コメント】
子どもの実態に応じて、2音節の絵カードから始め、徐々に音節数の多い絵カードにしていきます。また、音節数を少なめにして子どもに出題させることで、よりいっそうの効果をねらうこともできます。
発音が一音ずつなら正音だが単語になると置き換わるとか、文字が逐次読みである、新しいことばがなかなか覚えられない、などの場合、音韻分析機能の弱さが背景にあるためかもしれません。もちろんそれ以外の要因も考えられるので、子どもの実態を正確に理解した上で、この教材の必要性を検討することが望まれます。


ダウンロード(pdf)



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【自作教材紹介】「並べ替えて単語!」文字の読みや発音の般化に関わることがある音韻分析能力

 
【教材名】ならべかえて単語!
【指導目標】
1 頭の中で文字を並べ替えて、単語を作り、言うことができる。
 
【やり方】
1 カードを一枚引き、単語を言うことができたら一枚ゲット。
【適用できない例】 
1 ひらがなを一文字ずつ読むことができない場合。
2 できあがる単語の語いが獲得されていない場合。
3 単語の音節数を数えることができない場合。
【コメント】
文字の読みがたどたどしかったり、発音が単音節レベルなら良いが、単語レベル以上になると置き換わるといった事例に。文字の読みのたどたどしさには様々な背景がありますが、この教材では音韻分析能力にターゲットを当てています。文字の形を見分けたり、注視できない場合といった他の要因から来ている場合は、この教材はヒットしません。
また、単語の音節数を数えること(音韻意識)が難しい場合も、この教材はレベルが高すぎます。(たとえば、「いす」は2音節、「たまご」は3音節など)
子どもの力に応じて、単語の音節数の多少を予め選んでおくことも大切です。

「よんきびう」→きんようび は、NHK教育「0655」のぱくりです。

 

説明書ダウンロード(pdf)

教材ダウンロード 並べ替え pdf


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【自作教材紹介】「オリジナル組み合わせカード」抽象概念の発達のお手伝い





教材例
【教材名】オリジナル組み合わせカード
【指導目標】
1 4つの中から違うものを指摘できる。
2 違いの理由を端的に説明できる。
【やり方】
1 オリジナル組み合わせカードを一枚取る。
2 まず絵の名前を一つずつ呼称した後で、違うものを発見し、指さしする。
3 違いの理由を説明する。できたらカードゲット。
【適用できない例】 
一つ一つの絵が何であるかがわからない段階の時。
 
【コメント】
 物には属性、つまり、機能や用途、材質などがあって、物の名前とは別に存在していて、同じ物でも名称と属性とで違った呼び方をすること。それは抽象概念であって、多くの具体物からの共通点、異質点の抽出、捨象であること、ということの了解が難しく、一つ一つ丁寧に教えてあげることで獲得していく子がいます。
人間関係でも、数多くの経験から共通点、異質点を見いだすことが難しいと、過去の経験を次に生かすことが難しくなります。
抽象概念の発達を手助けする教材です。


関連記事
通級用の教材おかず1品 6  組み合わせカード

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【自作教材紹介】「かんたん4択なぞなぞ」文字の読み、言語概念の発達に


【教材名】かんたん4択なぞなぞ
【指導目標】
1 短文をスムーズに読む(聴く)ことができるようになる。
2 短文の意味を正確に理解できるようになる。
 
【やり方】
箱から取り出したカードを読み(読んであげて)、なぞなぞの答えを選ぶ。正答ならゲット。
【適用できない例】 
 ひらがなの読みがまだ困難な場合。字間の狭さのために読みが著しく困難になる場合。(読んであげる場合は可能)
【コメント】
 キッズラブ http://www.kidslab.net/quiz/index.htmlの「クイズであそぼう」のなぞなぞがたいへん役立ちます。
 なぞなぞの内容自体はとても簡単なので、問題の意味が理解できさえすれば、ほとんど答えられるでしょう。逆に言えば、誤答の場合は、短文の理解ができていない可能性があります。
 文字の読みが若干たどたどしかったり、ミスがあったとしても、正答できれば、意味は理解できていた可能性があります。
ただ、たまに少し難しい抽象語の意味を問われるときもあります。
 
 

説明書ダウンロード(pdf)

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【自作教材紹介】「文のまちがいさがし」人の話を聞けない、読めない背景の一つにアプローチする

【指導目標】
1 短文をスムーズに読む(聴く)ことができるようになる。
2 短文の意味を正確に理解できるようになる。
3 短文の内容的な誤りを指摘することで、分析的に思考したり、人の話を注意深く聞く(読む)力が育つ。
【やり方】
箱から取り出したカードを読み(読んであげて)、内容的な誤りの有無や、誤った内容、修正候補について説明できたらカードゲット。(子どもに応じて難易度を変える)
【適用できない例】 
「まどをぞうきんでふく」の「で」の意味がまだわかっていないなど、不注意の問題というより、文法的な理解がまだの場合。
【コメント】
 人の話を注意深く聞けないということの背景には様々あります。言語理解の問題、注意の問題、関係性の理解の問題などなど。
これは、人の話を注意深くために、明らかに誤った内容を指摘するというゲーム的要素を取り入れた教材です。もともとは失語症のHP「岡山県言語聴覚士会」から借用し、子ども用にアレンジしたものです。
http://www.kawasaki-m.ac.jp/mw/commhw/okayamast/cms/
 


引用

岡山県言語聴覚士会


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【自作教材紹介】 ワーキングメモリに負荷がかかっても正音が発音できることをめざすゲーム「ましたゲーム」




【指導目標】
1「シ」音が2語文中でも正音が出せるようになる。
2 助詞を上手に活用することができるようになる。

【やり方】
1 シャッフルした絵カードを裏にして場に積み上げ、一枚を表にして置く。
2 「○○しました」と書かれた文字カード(以下、ましたカード)を箱の中に入れておく。
3 じゃんけんして、順番を決める。
4 ましたカードを一枚取り出す。
5 ましたカードと絵カードを組み合わせて文を作り、発表する。相手は文の内容が通る意味かどうか判定する。
例)
「かがみを」「のみました」→ありえないので×
「かがみを」「わたしました」→文として成り立つので○

6 文が通じた場合は、その絵カードをゲットし、通じない場合は、相手の番になる。
7 9枚先にゲットしたら勝ち。

【適用できない例】
1 文字の読みがとても苦手。
2 文の判断が難しい場合。
3 シ音が単語、2語文復唱レベルまで安定していない場合。

【コメント】
単語レベル、2語文の復習では意識しているので「シ音」が正音だが、意識が少し他に向くと、油断から誤音になる子がいます。このゲームでは、注意が他にそれても正音が出せることを目標にしています。(ワーキングメモリの視点でも)。特に「ました」の「し」は油断しやすいです。いろいろな組み合わせがあるので結構おもしろいです。


ましたカードPDF(出血大サービス)


説明PDFファイル


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【教材紹介】ちょっとした工夫で、練習はとてもおもしろくなる。百均のおみくじ



かわりばんこに引いていくと、どれか2本、
おみくじが爆発するのがあります。

爆発したら負けにしてもいいのですが、
糸が底につながっているので、引っ張った瞬間に
わかってしまい、別のを引く子がいます。
だから、負けではなく「当たり」にした方が。

・構音練習に
 10回練習するたびに、子どもと先生が一本ずつ引く。
 知らない間に、たくさん練習していることになります。
 特に摩擦音系の練習では、過呼吸で頭がクラクラにならないよう、 
 一回の練習回数を少なくした方が。
 
・感覚統合に
 そっと引かないと、糸がつながっているかがわからないので。
 「そっと動かす」のが苦手な子に。
 舌をそっと動かす練習だけでなく、体をそっと動かせるということが大事。
 
・ゲームの順番決めに
 じゃんけんでもいいですが、味付けに良い。

他にも工夫次第でいろいろ使えそうです。


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【教材】それ、捨てるならください!3

DSCF1870.jpg











つりざお。
昔、一年生がザリガニ釣りに本当に使っていたそうです。
ところが最近は釣れないので、用務員さんのお部屋に置かれ、
いずれ処分されるはずでした。

でも、一年生向けとあって、安全に作られていますし、
竿のしなり方が本格的です。

釣り糸を短くすれば、指導室でも使えます。

魚釣りゲーム。
運動面を育てるのはもちろんのこと、
魚に数字をかけば、釣った数字の足し算になり、
カテゴライズする問題にすれば、
当てはまるものだけ釣るなど、言語概念の育成にもなり、
文字を書けば読みの練習になるなど、
汎用性が高い教材です。


DSCF1872.jpg











幼児向けのすべり台なので、小学生にはどうかとも思いましたが、
ぴったりの子がいるのは確かです。
本格的なすべり台だと恐怖心が先に出ますが、
これぐらいだとちょうどいいのです。


DSCF1871.jpg











スピーカ。
ほとんど傷なし、完動品です。
これは掘り出し物でした。

ICレコーダーに録音した構音を
付属の小さなスピーカで再生しても、
ほとんどわかりません。

こうした外部スピーカーにつないで再生するのが基本です。

昔は、オープンリールで録音し、部屋に大きくドカンと置く
ステレオで聴いたものです。

ICレコーダーなどは、技術的にせっかく進んでいるのに、
使い手が上手に使わないと、せっかくの技術が泣きます。

このスピーカ、欲しい教室があるはずです。

管内で困っているあの教室に寄付しようかなと。
(寄付行為は可能か、ということはありますが)

***

子どもは一人一人違いますから、指導者は支援の引き出しをたくさんもっている必要があります。
支援の引き出しを多く持つということは、教材を多く持つということです。

私の指導室がいつも片付かないのは、支援の引き出しがたくさんあるからです。

つまり、ちらかり具合と、支援のフィット度は、比例している、
つまり良き指導者なのです。(笑)

これを「三段論法」といいます。(^_^;)

怪しげな三段論法のプロパガンダを、支援の場で見聞きします。
それを皆で見抜いていれば問題はないのですが。

蛇足でした。

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【教材】それ、捨てるならください!2

P1000406.jpg












バインダー。
破損してない部品同士を組み合わせると、また使えるようになりました。

通常学級ではみんな同じ物を持っていなければならない、
という不文律がありますから、いくつか壊れるともう使えないかもしれません。
でも個別指導には使えるのです。

書くことを伴う、グループのゲームには最適。

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【教材】それ、捨てるならください!



幼児教室が移転するにあたって、
小学校に譲るか、捨てるかの問い合わせを頂きました。
是非、置いていってくださいとお願いした一品。

身体図式を描くなどの感覚統合にいい教材ですよね。
目に見えない背中などの部分は、
子どもによっては認識が難しいですから。

中に入っているときに、揺らしてあげたりすることも。


P1000412.jpg
















これは幼児教室ではなく、うちの学校のゴミ箱にあったもの。

まねして作るなど、視空間認知、構成能力を育てるのにいいのでは。
大きめのですから、できるようになったら、
ブロックなど小さめのものにしていきます。

学校のゴミ捨て場は、個別指導にとっては教材の宝庫です。(笑)
特に年度替わりには。

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【教材紹介】風車を使ってサスセソシの摩擦音のモトを作る

DSCF1784.jpg













風車を吹いて摩擦音を作るということをやっています。

その前にまず、「舌平ら」(舌お皿)をしっかり作れるようにします。
舌平らは、どれでしょう?
WS000016.JPG













そして、舌平らができるようになったら、
舌と上顎前歯との間にストローをはさんで、
空気を出すようにします。

そのとき活躍しているのが、風車です。

DSCF1822.jpg

















即席の「風車回し機」を子どもに渡して宿題にしました。
ストローから呼気を出すと、風車が回る仕組み。

ストローの空気の出口は、はさみで切り広げた方が回るようです。

また羽根は画用紙を使いましたが、普通の西洋紙の方が軽くて
よく回ります。作る前に気づけばよかったのですが。

以下、作り方です。


DSCF1823.JPG













実線をはさみで切ります。

え?この紙が欲しいと?
仕方ないですねえ。(笑)
ダウンロード(pdf)

西洋紙に印刷してください。
もう少し小さいサイズの方がいいかもしれませんが。

DSCF1824.JPG













切ったら、このように貼り合わせます。


DSCF1825.JPG













まだ貼り合わせいないもう一方の羽根を
先ほどの羽根と交叉させるように貼り合わせます。
そのとき、初めに貼り合わせたのより手前側で貼り合わせます。
向こう側で貼り合わせてもいいですが、3本とも統一してください。
一本でも違う貼り合わせ方のがあると、回りません。

また、向こう側に貼り合わせるか、こちら側にするかで
回転の向きが変わります。いずれにせよ3本とも統一を。


DSCF1826.JPG













3本とも真ん中に千枚通しなどで穴を開けた後、
このように組み合わせてみます。

写真では、緑の羽根の中に黄色の羽根を入れ込み、
さらにその中に赤を入れています。


DSCF1827.jpg
















羽根に竹串とストローを通します。
ストローは、羽根の中と、羽根の後ろの二カ所に通します。
余った紙などをのり付けして竹串の後端につけて、
羽根が外れないようにします。
割り箸と羽根の後ろのストローをセロハンテープで固定します。

できあがり。

DSCF1785.jpg













凝り性の私は、1セットずつキットにして、
必要な方に分けることにしました。

ほとんどが廃品利用です。

竹串はどのように入手したかというと、

DSCF1782.JPG













うちのこわれた巻きすでした。

風車は回りやすくしないと、ハードブローイングになって、
余計な力が入ってしまいます。
よく回るように工夫を。

もっとも、この風車自体はよく回りますが。

さらに専門的に作りたい方は、
「よく回る風車」で検索してみてください。いろいろ出てきました。

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練習は楽しくないと、ですね。
怒られながらやる学習では、将来全く学習しない子になっちゃいます。


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