忍者ブログ
某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
ブログ内検索
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
最新コメント
[01/11 board]
[11/21 西村徹]
[02/23 留萌小学校ことばの教室]
[05/10 プー子]
[01/11 にくきゅう]
[11/25 なっか]
[10/26 さつき]
[10/12 赤根 修]
[08/21 赤根 修]
[05/28 miki]
[05/28 miki]
[05/13 赤根 修]
[05/06 赤根 修]
[04/15 miki]
[04/15 赤根 修]
[03/12 かわ]
[03/09 赤根 修]
[03/03 KY@札幌]
[03/01 赤根 修]
[02/28 hakarino]
[02/23 kさん]
[02/23 miki]
[02/12 suge]
[01/15 suge]
[01/15 miki]
バーコード
アクセス解析
[1]  [2

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

動画 教育相談面接の基礎








にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


PR

就学時健診のことばの検査の結果の文書があった。

就学時健診のことばの検査の結果の文書があった。

***

氏 名    Aさん 女児  セラピスト小学校就学予定
構音検査 [k→t]一貫、被刺激性なし、自覚あり
器質的な問題は見当たらない。
自由会話    語いが豊富で会話が弾む
知能検査    正常
聴力、視力、身体    異常なし
幼稚園情報    先生の指示よく通り、友達関係は積極的で周りから一目置かれている。ただ、言いにくい発音で、言いよどむことがある。

***

詳しい検査は2月に行うが、この時点で、ことばの教室への通級をお勧めする根拠を3つ以上挙げよ。
 また、今後の状態の変化により、通級までは必要でなくなる条件を挙げよ。


にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


「学習の遅れが心配」を主訴に訪れた小3男児。適切な対応はどれか。

「学習の遅れが心配」を主訴に訪れた小3男児。適切な対応はどれか。

① 知能検査で学習の遅れを測れば良い。
② 生育歴情報は必要ない。
③ 日常の学級での友達との関係についての情報は必要ない。
④ 日常の学習状況がわかるノートやプリントのコピー持参をお願いする。
⑤ 担任の先生の見立てよりも、客観的な検査のデータを原則として採用する。


ヒント
知能と学力とは同じではありません。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


教育相談 初回検査の選択 ことばの教室担当者 問題集

6歳の男児。主訴は「サカナがシャカナになる」。まず行うべき検査はどれか。


a.構音検査
b.純音聴力検査
c.言語発達の検査
d.視知覚認知検査
e.読解力の検査


1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e

***

視知覚とは、単純に言うと、形を見分ける力のことです。(実際にはもっと複雑で深いですが)
構音が主訴なので、「まず行う検査」にはなりません。

読解力の検査で、言語発達の様子などの一部を見ることはできるかもしれませんが、読解力=言語発達ではありません。

言語発達の遅れに伴って、構音の発達が遅滞しているのかもしれません。
サ行は、構音の発達で、最後に獲得する音です。小学校低学年までもちこすことがあります。
言語発達に比例した構音発達ならば、まず指導すべきは構音なのだろうか、という支援の方向性を判断するためにも、必要な検査です。

純音聴力検査の「純音」とは、聴力検査の「ピー」音のことです。
構音障害の背景に、聴覚障害があるかもしれません。除外するためには必要な検査です。
「サ行」の置き換えの疑いであれば、周波数の高い音の聞き分けが注目されます。

構音が主訴ですから、構音の検査は必須です。
また、検査には専門的な知識、技術が必要です。
会話時にたまたま置き換わっているだけのものを拾っても、評価できません。
単音節、無意味音節、単語、短文、会話の各レベルでの評価が必要です。

また、構音類似運動検査により、発語器官の音産生の基本的な運動能力があるかどうかを評価することも重要です。




にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


教育相談は占いではない

背景情報を持たずに、面接時の印象だけで判断するのは、占いと同じ。
否、占いですら、客の行動観察を精緻に行っている。

アセスメントの基本がわからない人が、教育相談を担当すべきではない。



にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


現場では、行動分析学がよいか、認知心理学が良いかと選ぶのでなく、トータルに

日々、子どもたちや保護者との魂を込めた勝負です。
その勝負に挑むためには、学術的にどちらに優位性があるかということではなく、
トータルに意味を見いだし、トータルにとらえ、トータルに判断し、臨機応変に対応していく必要があります。

そのためには、心理や行動、そもそも人とは、という基本的な知識、対立している両者の考え方の知識が必要です。
心と行動とは全く別物ではない、と思います。
切り口が違うだけで、実際の現場では、様々な切り口でトータルに見つめ、対応しなければなりません。

そして、子どもや保護者が、今どの地点に立って、苦しんでおられるのかということ感じ取ることになしには、対応は成立しないでしょう。
もし支援者に感じ取る力がないということであれば、身近な人に相談しつつ進めることでしょう。

その方々のために何ができるか、を真剣に考えるとき、様々な知識や経験がフル動員されます。

悪化が未然に防止できたり、緩やかにできた手応えを感じたとき、そのことを想います。



にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


就学相談 2

子どもの今の気持ちを正確に感じ取れるかどうか、すべてはそこにかかっている。
と言うことは、自分で自分の気持ちを感じ取れるかということ。
自分の思考の前提を見抜けるかということ。
大人の都合で、子どもの気持ちを「読み替え」てはいけない。

支援者も家族も。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 次回記事も期待の方は一日1クリック プリーズ。
  







にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


就学相談

ここ数週間、休日と言えば、就学相談の資料を作成しています。前期と後期とに相談を分けて、前期は既に終わったのに、分ける前と同じ数の相談申し込みが入っており、さらに増加見込み。件数は毎年、増える一方です。検査依頼もあるため、学校から出る日も増えています。
 早く文書を作らなければと思いながらも、1ケース1ケース、気がつくと長考して、手が止まってしまいます。この子にとって一番よい就学、支援のあり方は、そのためには、と考えると手が止まってしまうのです。
 そして、アセスメント情報を読んでいると、この子が就学後、楽しい学校生活が送れますように、と、子どもたちを送り出す側の切なる願いが行間から伝わってきて、目頭が熱くなります。
 就学を控えて、これまでの精一杯の努力、子どもがどう感じるかにあくまでも視点を置いた支援に感動しながら、この想い、技術が就学予定校に正確に伝わりますように、と願わずにはいられません。
 主義主張や無理解を乗り越えて、子どもたちが、現実として幸せな人生につながりますように。


にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ 
↑ 次回記事も期待の方は一日1クリック プリーズ。
  




にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


心をいじるべからず

初めてことばの教室を担当した頃、「どこでもパンツを脱いでしまうので、恥ずかしいということを教えるにはどうすればいいでしょうか」という相談を受けたことがあります。
当時の私は、恥ずかしいという感情は教えるものではなくて、人とのコミュニケーションや認知発達の土台の上にできあがっていくものだから、恥ずかしいという感情だけを切り取って教えるものではない、ということはわかっていました。
しかしそれをうまくことばで表現できずに、相談者へうまく答えられませんでした。
今なら、パンツを脱いでよい場所を視覚的に示して、ほめて行動形成しましょうとお答えできるのですが。

昆虫が怖い子どもに、どうやって怖い感情をなくしたらいいですか、という相談も。
なにやら論理的に思考して、これは怖くないよと教えるアプローチもあるようですが。
でも私は、怖い子の気持ちがわかるので、「怖いものは怖い。どんなに理屈をこねたって」と思います。特に想像の困難や仮定の話を理解することが苦手な自閉的傾向のある子に、論理的に怖くないように、なんて・・・。

人前で話すのが苦手な子に「聞いている人は畑だと思いなさい」とか、「手のひらに人と書いてなめたら緊張がゆるむ」だとか、そんなアドバイスが有効だった子に私は出会ったことがありません。
有効だとすれば、よほど催眠効果がある子か、効いた振りをしているだけか、いずれかでしょう。

心をいじるのでなく、少しずつ慣れていく行動形成を目指した方がいい。あるいは、そもそも慣れる必要があるのか、課題自体を問うべきだ、と思うわけです。
  

勝負へのこだわりが強くてイライラする子に、イライラするのをやめさせるのは難しいけど、イライラしながらも片づけを手伝ったらそれをほめること、ありがとうとフィードバックすることが大事だと。

もし、心にアプローチするなら、人の心を操作するのでなく、受け止めること。
そして、楽しい経験をいっぱい与えること。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 次回記事も期待の方は一日1クリック プリーズ。
  



にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


就学指導委員会研修会

今日は就学相談を担当する先生方のための研修会でした。
教育相談の基礎、就学措置判断の法的、制度面、文書作成、手続きの進め方、そして実際にロールプレイを通じて、相談面接の実技を行いました。
特に新しい先生のために、今年は実技を重視しました。

資料をもとに、親御さんやお子さんのヒストリーをどのように受け止めるのか、足りない情報は何か、そして、就学措置の方向性をどのように判断するのか、各班で話し合って頂き、交流しました。

先生方皆さん真剣で、各班の見解を伺っていると、自分が親の立場だったらと、涙が出そうになるぐらい、共感的にとらえてくださっていました。

子どもの幸せを考えるという点では、親御さんも相談員も、まず一致できる点です。
そこがスタートであり、ゴールでもあります。

いろいろと、胸がおしつぶされそうになることもあるけれども、子どもたちの楽しく、笑顔があふれる学校生活が送れるよう、今年も真剣にとりくんでいきたいです。

このあとの日程では、心理検査の実技も行い、知能モデルや発達についての専門的な知識を深める予定です。


にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 次回記事も期待の方は一日1クリック プリーズ。
  

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


就学の不安

親も子も、今このとき。
少しでも不安を軽減できるよう、きめ細かな配慮をしたいと調整中。
就学相談担当、就学時健診、一日入学担当、幼稚園、保育園引き継ぎ窓口と、入学に関わる仕事を一貫してさせていただいています。
仮に私が転勤になっても、この入学までの仕事を同じ職員が行うこと、別々の職員が担当になっても、連携を強力に取ることが望ましいと思います。


にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ


特別支援教育 ブログランキングへ

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


教育相談の進め方

教育相談の進め方について、相談がありました。

当教室での相談の流れです。

***

電話で教育相談の申し込み受理
(主訴を確認)
 ↓
質問紙(主訴や生育歴等の質問紙)と、相談案内状発送
 ↓
学級担任等からの情報収集(保護者同意の上で)
 ↓
事前のアセスメント情報を整理し、検査の選択をする
 ↓
職員事前打ち合わせ(この日までには、質問紙が返送されてくる)
質問紙の回答内容によっては、検査の選択を変える場合もある。
 ↓
相談実施(子どもと保護者に来室頂き、保護者対応と、子ども検査担当に分かれる)
 ↓
相談事後打ち合わせ 措置判断
 ↓
保護者に電話し、支援のプランを含めた措置判断の結果を伝え同意を得る
 ↓
教委と在籍学校に報告し、通級開始または経過観察

***

・検査の種類としては、
 『ことばのテスト絵本』、掘り下げ検査、構音類似運動検査、発語器官機能検査、視診
 構音障害の背景に、語音認知の課題、誤学習が疑われる場合は、聴覚的弁別検査も行います。

 場合によっては、心理検査(WISC、K-ABC、まれに田中ビネーなど)
 吃音の場合は、小林宏明先生の質問紙を用いることもあります。
 社会性については、『S-M社会生活能力検査』
 語いが低いことが疑われる場合は、PVT-R(絵画語い発達検査)
 特別支援学級在籍児童など、発達に遅れがある場合は、遠城寺式乳幼児分析的発達検査法を用いることもあります。
 読み書きの相談の場合は、心理検査のほか、読み書き検査や、フロスティッグ視知覚発達検査など。
 眼球運動や手指の巧緻性など、感覚統合についての簡易な検査をすることもあります。
 LDが疑われる場合、他の可能性を除外するため、生活リズムや体調、情緒面、家族環境、コミュニケーション面などもみていきます。

 情緒的な課題があるお子さんの場合は、心理投影法や自由遊びでの関わりの様子をみます。
 ただし、バウムテストなどの心理投影法は、研修を受けた教員がいないので、あまり用いませんが、絵の内容そのものよりも、描くことを通してコミュニケーションを取る中で、反応を評価していきます。

 いずれにせよ、来室時はまずラポート(信頼関係)を形成するため、自由遊びを行います。点数を用いるゲームなら、計算能力、手先を使った遊びなら、手指の巧緻性や運動面全体もみます。



・相談の流れについて、気をつけていることを挙げます。

1 子どもの第一印象だけで判断しない
 →「この子は会話ができるから、ことばに遅れはありません」
  という相談のやり方を見聞きすることがありますが、とんでもない話です。
  会話にも色々な会話があります。意味論、音韻論、統語論、語用論の観点で見る必要があります。また、「その時の状態」は、非日常であり、それだけで日常も同様だと判断するのは早計です。日常の情報や育ちの過程などを含めた総合的な判断が必要です。見た目の印象だけで判断できるのは、占い師だけでしょう。

2 子どもの問題の解決方法についてや、今後の措置について、保護者から質問があっても、その場では即答しない。
 → あとで、子どもの検査結果と保護者の意見、学級担任等からの情報を元に総合的に判断します。その判断と今後の支援について、後日電話などで保護者と相談します。通級に至った場合は、通級開始後に、ハウツーも含め、今後の支援策を話し合えばよいわけです。一回目の面接場面で回答してしまうと、検査結果や周辺情報との矛盾が明らかになるなど、かえって保護者を混乱させることになります。それは保護者にとってメリットどころか、デメリットでしかありません。その場での回答が必要なときは、一般論では、と前置きし、詳しくは後日、と話します。


3 通級妥当の判断は、子どもの状態だけでなく、保護者や学級担任等の意見、通級の物理的時間的条件、在籍校や地域での支援で代替できる資源はないかなどを総合的に判断する。
 →障害があるから、困っているから、ただちに通級、ではありません。
  支援には、通級以外にも方法があります。それらとの関係性の中で判断すべきです。

 これは通級の終了に関しても同じです。
 何か画一的な通級基準を設けて、それに照らし合わせて判断するというのは、一見公平のように見えて、実は一番差別的な判断であると言わなければなりません。様々な変数を掛け合わせた判断が必要なのです。

 文部科学省は通級基準について「通常の学級での学習におおむね参加でき、一部特別な指導を必要とする程度の者」としており、おおまかな基準はあります。しかし、あまり具体的にしすぎてしまうと、個々の事情を反映した判断ができなくなってしまうのです。
 かといって、何でも通級というのも、結果的には同じことです。



 にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
応援の1日1クリックを!

 


特別支援教育 ブログランキングへ






にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


幼稚園の巡回相談

時間のあるうちにたくさん投稿します。
先日、幼稚園の巡回相談に行ってきました。
幼稚園の先生に対してはいつも尊敬の念を持っています。
細かいところまで目が届き、手が届きます。
「だいたいでいいんでないの?」
という私とは大違いなのです。

一般に、幼稚園の年長組の担任の先生は、進学に対してプレッシャーを感じることでしょう。
小学校であれば、6年生の担任は中学校に対して、中学校は高校に対して同様に。

先日の幼稚園、保育園の先生向け研修会でも、「小学校の先生ごめんなさい、と思って引き継いでいます」、という先生のご意見を頂きました。「ごめんなさい、という必要はなくて、ありのままを引き継いで下さい。子どもも親も先生も、育ちの過程にあるのですから。学校ではそこから始めますから」とお答えさせて頂きました。

お互いが見えないための不安を軽減するために、幼稚園と小学校とが相互に、授業、保育の様子を見学し合うのは有意義なことでしょう。
年に5回もやっているところもあるぐらいですから。

うちの学校はというと・・・、10の幼稚園、保育園から上がってくるので、全部を見るのは無理ですが・・・。

「特別支援教育」とは、やはり、どう考えても、どうひっくりかえしても、「本人の立場に立つ愛情」が原点なのでしょう。別に「特別支援教育」と呼ばなくても。障害の有無を度外視したとしても。
でも、障害についての基礎知識を得ることも、「本人の立場に立つ」ために大切なのでしょう。

そして相談員は、親子の立場に立つのは当然として、「先生の立場にも立ってみる」ことも必要なのです。

色々と原点の部分で学ばせて頂いた思いです。


にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
応援の1日1クリックを!


特別支援教育 ブログランキングへ


にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


就学相談の季節、始まる




先日は、就学相談のための打ち合わせ会議でした。

相談員の事務量を軽減し、相談やアセスメントの整理に集中できるようにするため、文書のデータ化を進めています。

また、報告書が学級担任の先生へ確実に届き、特別の支援を必要とする児童生徒の理解が現場に反映されるよう文言の変更も承認されました。

著作権や情報開示の方法がかなり厳しくなったWISC-Ⅳの扱いについては、役員内で議論を重ね、やっとまとまりました。

教育委員会の現場主義への尊重には頭がさがります。

この地域では、相談期間を2期に分けて、前期は9月中に開催します。

そして、この地域では、1回目の面接を行った後、判定会議、そのあともう一度面接してご家族と相談しています。

きっと、ご家族の皆さんは、今これからの時期が一番不安に過ごしておられるのではないかと思います。

実は相談を受ける側もそうです。

でも、お子さんを中心に、お子さんの笑顔が一番多くなれるように、専門の立場というだけでなく、一人の人間として向き合いたいと思っています。

温かく笑顔で親子を迎えましょうと、呼びかけさせて頂きました。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

 


特別支援教育 ブログランキングへ




にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


ゴールは、親子が安心して学校に通えることである~相談を通じて

今年も40ケース以上の就学相談に関わらせて頂きました。(このあとも来るので、今年度は50ケース弱になるかと思います)
 
ゴールは、親子が安心して学校に通えるようになることだと思います。どのような意味においても。
 
そのためには関係者間で望ましい関係がつくれるように、いつもゴールを心の中に置いておく必要があります。
 
親子にとって、関係者間のぎくしゃくというのは、不安を強めこそすれ、緩和することはありません。
 
・長い時間をかけて積み上げたものが、関係者の何気ない一言で、信頼関係も崩れる。
 
・理想と現実とのかみ合わせを検討することなく、片方の論理だけで突き進む。
 
・公衆の面前で、近くの関係者を名指しで批判する。
 
こうしたことは、厳に慎まなければならないこと。
 
ゴールを見据えたとき、それらはコースをはずれているということを感じます。
 
関係者こそが、「他者視点」に立つ範を示したいものです。
 
 
 
特別支援教育士倫理綱領には以下のことが書かれています。
 
<他の専門職との関係>
第8条 S.E.N.S、S.E.N.S-SVは、他の専門職の使命、権利、技術を尊重し、相互の連携に配慮するとともに、その業務の遂行 に支障を及ぼさないように心がけなければならない。
 

私自身も、この綱領を改めて肝に銘じたいと思います。


にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ


特別支援教育 ブログランキングへ

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


就学相談~8年経験して思うこと

 今年の就学相談は、昨年よりもさらに30ケース増え、180ケースとなりました。スタッフの人数は、全部で50ケースの時代と変わらないので、3倍のケース数となります。土日もなく業務を行っており、日常の通級指導もできるだけ休まないで行っているため、私は心臓の鼓動がおかしくなっています。それでも、親子のために、出来る限りのことをしたいと思っています。

 
 「誰も理解してくれなかったけど、今日は理解してくれた」と涙ながらに話された親御さんがかつていらっしゃいました。携わらせて頂いてよかったと思える瞬間です。

 就学相談に関わらせて頂いて、大切と思うことを書いてみます。
 
 
1 検査結果を伝える場ではなく、検査結果があっても、それらを含め、子どものトータルな理解を共有する場であること。「○○ができないから」ではなく、「○○できるようになるために、必要な環境は」という観点で考える。
 
 2 親御さん、子どもさんの思いに寄り添うこと。親御さんの悩み、主訴を字義通りに解釈するのでなく、その背景を様々な情報をもとに、深く理解しようと努めること。単に「場の決定」をするだけでなく、その後の親子や関係者がポジティブな流れになるように関わること。
 
  
3 面接場面だけでなく、保育園や幼稚園、学校、家庭、地域等での様子をできるだけ詳細に把握し、子ども理解に努めること。思いつきや思い過ごしではなく、きちんと事実を積み上げること。正確な情報に基づいて論考すること。
 
 4 親御さんや関係者を責めるような関わりをしてはならないこと。関係者、関係施設もまた、「育ちの過程」にあることを受け止め、その実態の背景の理解に努めること。
 
 
 そして何よりも、
 
 5 相談員が当事者意識を持つこと。(もし自分がこの親だったら、子どもだったら、学級担任だったら) 
 
 
 これらは就学相談だけでなく、日常の通級指導でも大切なことと思います。何も特別な変わったことではなく、通級指導教室が親や行政と一緒に積み上げてきた財産そのものであると言えます。つまり、親御さんからむしろ教えて頂いたことです。
 
全部が理想通りにいくわけではないけれど、方向性は大切にしたいです。
 
 「相談してよかった」「話し合って良かった」で終わることが大切なのは、相談だけでなく、日常の研修や会議でも言えることです。そうでなければ、やった意味がありません。否、心の傷を残すだけなら、かえってやらない方がよいでしょう。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
 


特別支援教育 ブログランキングへ


 

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


人は変わり得るものと信じる・・・長い目で見て

子どもを長い目で見て、とか、
背景を理解して、というのは当然ですが、
実は大人に対しても、とりわけ、支援者と言われる方に対しても、
同じように長い目で見ることが大事だと思うのです。

人間が人間を教育するわけですから、完璧にはいきません。

いいところを見つけて尊重し、尊敬する。

「楽しさ、安心感」が大事なのは、子どもはもちろん、
関わる大人にも言えるのでは。

どちらが正しいか、間違っているかという視点ではなくて、
あの先生はだめ教師だ、だめ親だ、と決めつけるのでもなく、
両者の関係をどう調整し、お互いに幸せになれるようにするのか、
一致点を見いだすのか、がコーディネートなのでしょう。

そういう私も腹の立つことはありますが、
時を待つことで解決することも少なくありません。

何か知識や情報を伝えることで変わるのではなく、
尊重、尊敬をもって関わらせていただくことの積み上げの中に、
関係の変容があるのでは、と思うのです。

最近、紙面だけで情報を関係者に伝えるリスクが目立ってきているようです。

関わりとは双方向であり、変容も一方だけではなく、お互いに、なのでしょう。

他人の気になるところは、実は自分自身の中にもある。
という気づきを得たとき、「あの人は」ではなく、「私たちは」に変わるのだと思います。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へにほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


就学をめぐって

今年は、時期としては今までで最高の40ケース以上のご相談に関わらせて頂きました。
(今も続いていますが)
通常の指導を休んで、または指導の合間を縫って予定を組み、
来年度の対応について話し合わせて頂きました。

「就学指導」というと、どの学級、学校が良いかを決定して通知する、
というイメージがありますが、当市では、2回の相談を通じて、
じっくりとつきあわせて頂くということを行っています。
1回の相談が30分しかないので、十分な時間とはいきませんが。

私自身も親として、相談に来られる親御さんの気持ちになって考えようと努めたつもりです。

意見を聞いて判定して通告する、ではなくて、
親御さんの今の位置に訪ねさせて頂き、交通整理して、
一緒に歩み始める、というスタンスがいかに大切か。

それが、親子共々の予後にとって、いかに重要か、
ということを面接につきあってくださった他職種の先生から
学ばせて頂きました。

今年は、涙なしにはできませんでした。

そして、理想と現実とのギャップ、噂と実際とのギャップ、
現場と行政との間のギャップなど、様々なギャップに苦しんだのも、
今年の特徴でした。


にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


就学指導委員会

今年も就学指導委員会が始まりました。
今日は、運営のあり方について。
とりわけ年々増えるケースに、相談の時間的、人的限界をどううまく調整するかという話。
結局、少ないスタッフで多人数をわずかの面接時間でこなすという状況は、改善しそうにありません。
が、他市町村の例を参考に、2期に分けるという案が出てきました。

よかったのは、親御さん、子どもさんの視点にたって、彼らにとってよいあり方、という視点が必ず出ていたこと。

ちまたには、就学指導委員会を廃止すべきだという意見もありますが、それによって一番不利益を受けるのはだれなのでしょうか?
こちらでは、親御さん、お子さんと2回面接し、できるだけ希望をかなえられるように進めています。もちろん、お子さんの実態から、こちらの方がいいですよと強くお勧めするケースもありますが、基本的には子ども中心の視点を皆さんお持ちだと感じています。
とても民主的で、丁寧に進められていると思っています。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


解決方法をすぐに提示しない

最近、色々な場面で、色々なことでご相談頂く機会が増えています。
今週は特に、廊下を三歩歩けばご相談という感じで、目的の場所に到着したら日が暮れていました。
指導の子が休んだこともありますが。
文書など作る暇はありません。
それはある意味、本当の意味での実践的な時間の使い方だとも言えます。

以前の記事にも書きましたが、私は相談頂いた内容についてすぐに解決策を示すことはしません。

「たとえばこんな方法もあるよ」
は、今の私にはできません。

ご相談頂いた内容について、詳しく伺うことがまず大事だと思っています。

「○○を解決するには、どんな方法がありますか?」

と問われるとき、「○○」の中身がまず問題ですね。

いつ、だれが、どこで、どのように、どうした、それまでの経緯は、周りの響き合いは、などを具体的に伺うこと。

質問させて頂くことで、その質問自体が、相談者に新たな視点を提供し、自己解決への道がつながることが少なくないこと。

解決策は、相談者自身がもっている、
あるいは「問題」とされていること自体の中に内包されている、と思うのです。

相談者に手を合わせる、とはそういう意味なのだと思います。

だいぶ前、「○○の解決策を教えて下さい」と言われて、事例の子の様子を詳しくうかがおうとしたら、「そんな詳しいことはわかりません。しらなくても、一般的にやる方法というのはあるでしょう!」と怒られてしまいました。

「勉強不足でわかりません。ごめんなさい」と当時は謝りましたが、今考えると、答えられなかったのは至極当然だったと思えます。

本に書いてあることをそのまま伝えても、相談の事例の子にはフィットしないわけです。

そのときの思いつきを話すことで、子ども達にとって誤った、負担の強い指導を強いられる結果に結びつくなら、しない方が良いのです。

ゴールは子どもが救われることなのですから。
相談者の自己満足のために相談をしているのではないのです。



にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

 

特別支援教育 ブログランキングへ

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


中学校への巡回相談

中学校への巡回相談は、実は初めての体験でした。
新卒の時4年間、中学校に勤めていましたが、
生の子ども達と授業を見たのは、そのとき以来かもしれません。

小学校のチャカチャカした感じに比べて、
中学生は落ち着いていて、一つを言われたら10できるという感じで、
大人だなあと。

私が務めていた中学校とは、雰囲気が全く違っていて、
授業開始時の「起立!」の日直の合図の段階で、
だいたいのことがわかってしまうくらいでした。

わずか2時間の授業を見ただけで、子どものことは本当にはわかりませんが、
逆に言うと、わずかな情報だからこそ、見逃さず、正確に見取ることが
大切なのだなあと、一生懸命見させて頂きました。
ファクト(事実)は、その後の相談の前提になりますから。


校内での支援体制や保護者との連携がとてもうまくいっていて、
関係者が前向きに取り組んでおられる姿に感銘を受けました。

巡回相談は、関係者の悩みや努力を受けとめ、支持させて頂くのが
基本的なスタンスかなと思っていますが、
今回の例はまさにそうでした。

特別支援教育とは、今までになかった新しいことをするのではなくて、
生徒指導の考え方など、昔からやってきたことを整理し、
再確認することなのでしょう。

昔から積み上げられてきた理論と実践を拝見したときに、
「学ばせて頂きました」、という思いで頭が下がるのでした。

「非力の自覚」
「その子の一番の専門家は、実際に関わっている方々」

これからも、このことを肝に銘じてありたいと思います。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へにほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


専門家チーム会議



今日は専門家チーム会議でした。
私の担当ケースはこれからなので、
今回の会議では、他の委員が相談を受けた
7ケース12名についての検討を行いました。

内容は幼稚園から高校までバラエティーに富み、
一貫した支援の重要性が改めて認識されました。

前回までもそうでしたが、今回もやはり、

1 情報収集、アセスメントをいかに充実させるか
2 相談後の手立てをどう構築するか、どのように地域を育てるか

が議論になりました。

情報収集では、小さい頃の情報が集中している保健師の協力が
大切であり、今後の手立てを考えるには、生まれてから就学までの
生育歴などの情報を教育サイドでしっかりとらえる必要性がある、
と強調されていました。

また、アセスメントの一つである「検査」の機会をいかに保障するかも
話題になりました。

また、各方面の相談の履歴があるケースでは、
それまでの相談歴の情報をいかに集約するかも課題として浮かび上がりました。

相談後の報告書では、紙を送付するだけでなく、
相談員が直接持っていき、文字では表現できないニュアンスを伝えたり、
その後の学校の様子を聞いてくるべきだ、
という意見も全くその通りと思いました。

単年度で終わりでなく、継続的なフォローが必要という意見もあれば、
この事業だけで全てのケースのフォローを継続することは不可能であり、
いかに地域を育てるかが課題であるという意見も・・・。

各委員の前向きな提案は、おそらく巡回相談事業の元々の制度設計を
超えた理想的な体制であり、やはり、お金と時間の問題になってくるようでした。

理想と現実との狭間で、なんとも胸落ちしない心境は、私も全く同じでした。
もっと丁寧に、もっと継続的にやりたいのですが、一方では、
私も受け持ちの子の指導を休ませて頂き、
こうした事業に参加させて頂いているという
二律背反を抱えながらの協力です。

ただ、実は、もっと胸落ちしないのは、
子ども達にもっと丁寧に関わりたいが、人も時間も不足して十分にできない
と感じている学校現場の方々なのではないか、
レポートを読むと、その大変さがとても伝わってきました。

もちろん、一番大切なのは、本人の思い、家族の思いですが、
関わる方はみな、子ども達の幸せを願っていることも事実です。

私の方からは、ことばの教室の利用ケースについて、
通級と学級担任との連携をいかにやりやすくするかについて、
ケースごとの実態に合わせた形で提案させて頂くのが、
精一杯でした。


最後にある専門家からの指摘は、全くその通りと思いました。

「この相談業務は、スーパーバイズではなく、コンサルテーションです」
「こちらが専門家で導く側で、向こうは導かれる側という関係ではなく、
向こうも現場の専門家だという対等な関係でなければなりません」

これまでと同様これからも、
上から目線にならないよう気をつけながら、
仲間として、関わらせて頂ければと思いました。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


親は理屈通りにはできない

つい、余計な一言を言ってしまう。
つい、やってはいけないことをやってしまう。

わかっているのに、つい。
というのが親の実際ですね。

ワタシのことです。

わかっていることでも、
既に知っていることでも、
「大丈夫ですよ」
と誰かが言ってくれるだけで、少し安心できるかもしれません。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へにほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


NHKラジオの教育相談

思えば、私はこの番組をウン十年前から聴いています。
十代の時から。
心の安らぎを得るためだったのでしょう。
自分自身の生育歴、境遇,、心身の状態とを重ね合わせていたのです。

昔から、吃音など言語に関する相談はありましたが、
昔と今の違いの一つは、
「発達障害と診断を受けています」
という相談がとても増えたことだと思います。

今もこの番組を聴いている理由は、

1 専門的知識や考え方学び、どんな相談が来ても対応できるように。
2 相談のあり方そのものの勉強になる
3 私自身が元気になるために。
 

先生方にはいろいろな方がいます。

児童精神医学に詳しい先生。
不登校やその周辺に詳しい先生
子どもの人間関係や心理に詳しい先生

など。

ただ、どの先生にも共通していることがあります。それは、


1 相談者の言うことに耳を傾けるのが主。カウンセラーは交通整理が主。
  (もちろん、番組の時間制約があるので後半は少し急いでまとめる)
2 アセスメントがとても的確→主訴の整理、周辺情報、生育歴、家族状況など、必要と思われる情報をピンポイントで選び、端的に質問している。
3 特定の主義にとらわれない。
4 他の子のことを持ち出して話しがずれていくということがない。
5 小手先の方法、技法ではなく、人間としての親身な姿勢
6 やりとりの向こう側に専門的知識、豊富な経験の裏付けがある。
7 自分の実績を鼻に掛けたりしない。
8 常に子どもの側から見た世界を感じ取ろうとしている。
9 相談者のことば遣い、プロソディー、息づかいなどから様々な情報を感じ取ろうとしている。そして共感しようとしている。

 

たまには「子ども本人」からの相談があることもあります。
素人には、
「元気で明るい話し方なのに、なぜ」
と一瞬思えるのですが、
よく耳を澄ませれば、その息づかい、微妙な抑揚の変化、そして内容の深刻度、苦しみを先生がよくとらえていらっしゃるのでした。
もちろん、私は録音を何度か聴いて初めてそれに気づくことも少なくありません。
 

私のような不勉強な人間にはなかなかできませんが、彼らの声の調子を聴いただけで、励ましを得るような気がします。そして本人からの電話の声を聴いていると、悩んでいたのは私だけではなかったんだ、とこの歳になっても思えるのです。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


本人、保護者の視点にどれだけ立てるか 2

今日の事例検討会では、保護者の生の声を聞きくことができました。

保護者がお子さんの生育歴情報を詳細に報告してくださり、
その内容について参加者がグループで、感想や意見を交流しました。

0~3歳、4~7歳と時期を分けての発表と、グループ交流を
何度か織り交ぜました。

生育歴情報は、支援者の発表を聞くのと、
保護者の直接の発表を聞くのとでは、
これほど違う印象があるのかと思いました。

就学指導についての保護者の気持ちは、
胸に強く残りました。

学校関係者の一人として、
今後のあり方を強く反省させられたのでした。

グループの話し合いのルールは、

・知り得た情報を漏らさない守秘義務
・自分の意見も他人の意見も大切にする自他尊重

でした。

キーワードは、

・出会い
・傾聴
・交流
・気づき

でした。

内容も進め方も、とても勉強になりました。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
 

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***




忍者ブログ [PR]

graphics by アンの小箱 * designed by Anne

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***