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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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心をいじるべからず

初めてことばの教室を担当した頃、「どこでもパンツを脱いでしまうので、恥ずかしいということを教えるにはどうすればいいでしょうか」という相談を受けたことがあります。
当時の私は、恥ずかしいという感情は教えるものではなくて、人とのコミュニケーションや認知発達の土台の上にできあがっていくものだから、恥ずかしいという感情だけを切り取って教えるものではない、ということはわかっていました。
しかしそれをうまくことばで表現できずに、相談者へうまく答えられませんでした。
今なら、パンツを脱いでよい場所を視覚的に示して、ほめて行動形成しましょうとお答えできるのですが。

昆虫が怖い子どもに、どうやって怖い感情をなくしたらいいですか、という相談も。
なにやら論理的に思考して、これは怖くないよと教えるアプローチもあるようですが。
でも私は、怖い子の気持ちがわかるので、「怖いものは怖い。どんなに理屈をこねたって」と思います。特に想像の困難や仮定の話を理解することが苦手な自閉的傾向のある子に、論理的に怖くないように、なんて・・・。

人前で話すのが苦手な子に「聞いている人は畑だと思いなさい」とか、「手のひらに人と書いてなめたら緊張がゆるむ」だとか、そんなアドバイスが有効だった子に私は出会ったことがありません。
有効だとすれば、よほど催眠効果がある子か、効いた振りをしているだけか、いずれかでしょう。

心をいじるのでなく、少しずつ慣れていく行動形成を目指した方がいい。あるいは、そもそも慣れる必要があるのか、課題自体を問うべきだ、と思うわけです。
  

勝負へのこだわりが強くてイライラする子に、イライラするのをやめさせるのは難しいけど、イライラしながらも片づけを手伝ったらそれをほめること、ありがとうとフィードバックすることが大事だと。

もし、心にアプローチするなら、人の心を操作するのでなく、受け止めること。
そして、楽しい経験をいっぱい与えること。

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