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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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ことばの教室担当者 問題集

教育相談の進め方で、適切なのはどれか。


1.構音障害が主訴の場合は、乳幼児期などの生育歴情報は必ずしも必要ない。

2.保護者の心配が過剰な場合は、「心配ありません」と否定して終わる。

3.調査票で「こだわりが強い」に○がついているときは、「それはたとえばどのようなことですか?」と掘り下げて質問してみる。

4.時間的、物理的に通級が不可能であっても、まずは通級を勧める。

5.検査が終わっていなくても、保護者にはとりあえず具体的な教材名を伝える。


***
1 
構音の評価も大事ですが、言語発達の経緯、家族環境、幼稚園・保育園での様子、各種健診時のようすなどの情報も収集し、子どもにもっとも望ましい支援の方向性を検討することが大切です。その結果、子どもの発達状況から、発音の指導の時期ではない可能性もあります。


過剰に心配しているので、「心配ない」と励ましたくなるところですが、保護者は心配な気持ちをを否定されたように感じます。今後とも一緒におつきあいさせて頂きたいと応じるのが適切。
もちろん、客観的に支援の必要まではないことは説明した上で。


こだわりは、どんな内容で、いつ、どこで、どのように生じるのか、その際の周りや本人の対応は、などを掘り下げていかないと、何も見えてきません。


バスを乗り継いで、あるいは、保護者が仕事を休んで通級させることでの家計の圧迫など、様々な状況をとらえた上で、より望ましい支援のあり方を相談することが大切。


アセスメントが全部終わっていない段階で、面接時の印象だけで、支援の方向性を話すことは禁忌です。情報を総合した際に、それまでわからなかったことがわかることもあります。


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ことばの教室担当教諭 資格認定問題集

新しい先生への研修について、今回は問題集に取り組むという手法をとってみました。
「問題の意味がわからない」
「歪みと置き換えの違いって何ですか?」
という、質問が出ることは想定済みでした。

だからこそ、問題の解をグループで考えるワークにしました。
参加者は1年目から、10年経験している先生もおられたので、私が一方的に教えるよりも、参加者同士で練り上げた方が身になると、考えたのです。

問題集は、できるだけ現場で実際に起こるケースを想定して作りました。


***

ことばの双方向のやりとりに困難のある小1。もっとも適切な通級指導はどれか。


 


1.語いの拡大のため、子どもの興味がなくても、絵カードを次々呼称させる。


2.聞く力が弱ければ、子どもの関心がなくても「きくきくドリル」で指導する。


3.ごっこ遊び、見立て遊びの苦手な子に、文章読解のドリルを行う。


4.音声言語の表現が苦手なので、ジェスチャーや指さしでの表現は禁止する。


5.遊びの中で、子どもの関心、文脈にそったことばがけをする。


***


1は、よくありがちな指導です。
しかし、絵の名前が呼称できるということと、その絵の意味を理解したかということとは別なわけです。
「ミシン」と言えても、実際にミシンがどんな働きをするのか、何ができあがるのかなどのつながりも含めて理解して、はじめて「語彙」を獲得したことになるのではないでしょうか。


2 「きくきくドリル」はよく用いられているようですが、「双方向のコミュニケーション」にニーズのある子に、はたして第一選択になるでしょうか?  しかも子どもに「関心がない」わけです。
「聞く力」を育てるというだけでは、「双方向のコミュニケーション」の育成には必ずしも結びつきません。

3 ごっこ遊び、見立て遊びができない子に、登場人物の気持ちの読みとりは難しいでしょう。週の限られた時間の通級で、何を優先順位におくかということです。

4 むしろ、非言語のコミュニケーションを保障することが、言語の発達につながります。

5 子どもが注目していること、興味の有ることに合わせて関わる。双方向のコミュニケーションはそのことによって、生き生きと育つはずです。




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ことばの教室担当資格認定協会

教育相談の進め方で、適切なのはどれか。

1.構音障害が主訴の場合は、乳幼児期などの生育歴情報は必ずしも必要ない。

2.保護者の心配が過剰な場合は、「心配ありません」と否定して終わる。

3.調査票で「こだわりが強い」に○がついているときは、「それはたとえばどのよう
なことですか?」と掘り下げて質問してみる。

4.時間的、物理的に通級が不可能であっても、まずは通級を勧める。

5.検査が終わっていなくても、保護者にはとりあえず具体的な教材名を伝える。

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完成! クイズ$アネオリミ 構音指導 初級編

某研修会で使用しました。
「楽しく研修できた」
「どきどきした」
などの感想が寄せられ、予想以上に好評で、
やってよかったと思いました。

予め作った20面体に数字を書いておき、転がして出た数字の番号の方を
回答者にしました。
その回答者がまた20面体を転がして、次の回答者を決めるようにしました。

問題は下のPDFファイルですが、研修会場では、実際のあのクイズ番組の画像と音声を使用しました。

いつも他の研修会では「ライフライン」を使えないようにしていたのですが、
今回は初めてことばの教室を担当した先生や、他の障害の特別支援学級の先生方も多数見えていたので、使用できるようにしました。

「オーディエンス」では、参加者に挙手をしてもらい、「フィフティーフィフティー」では、選択肢を半分にしました。

クイズの正解を示すたびに、その問題に関連する指導場面の録画を上映して、
視覚的にも学びやすくしました。

昼からの研修だったのに、誰一人居眠りされず、笑い声が出続けました。
みなさん、予想以上に積極的にクイズを楽しまれました。


「明日からまたがんばるぞという気になりました」
というアンケートを複数頂いたのがうれしかったです。

今年冬の研修会のヒットから数えて、「連勝」となりました。



クイズをやってみた方は、コメント欄に回答を書いてみてください。
会場でも言いましたが、
「間違ってもいいんです。
正解することよりも、間違えて覚えることが目的ですから」

というか、不適切問題もあるかもしれません。


**********************************

「クイズ$アネオリミ 構音指導 初級編」


(早押し並べ替えクイズ)

構音の一般的な発達の順序に並べ替えなさい

A パ行
B カ行
C サ行
D シャ行


(早押し並べ替えクイズ)

構音の一般的な指導順に並べなさい。

A 文レベル
B 単語レベル
C 単音レベル
D 無意味音節レベル

 


1 /ka/の構音指導の際、最も関係が薄いのはどれ?

A 軟口蓋
B 硬口蓋
C 奥舌
D 鼻咽腔閉鎖機能


2 「おしりかじりむし」の正しい発音記号はどれ?

24f09667.jpg









3 「たまご」→「たまど」の誤り方はどれ。

A 置換
B 歪み
C 省略
D 付加


4 一貫した機能性構音障害で、自然改善の可能性がもっとも低いのはどれ。

A サ行→シャ行
B イ列音の歪み
C クツ→クトゥ
D ラ行→ダ行


5 正音を聞かせると正しく発音できるという意味のことばはどれ?

A 被刺激性あり
B 浮動性あり
C 一貫性あり
D 掘り下げ効果あり


6 「カタツムリ」→「カカツムリ」「トケイ」→「コケイ」の置き換えのある7歳児に対して、必ず掘り下げ検査すべき音はどれ。

A タ行
B カ行
C ツ
D マ行


7 音韻認知の発達を調べるのに、単独ではもっとも評価しがたいのはどれ。

A 視写(写し書きする)
B 聴写(聞いたことばを書く)
C 復唱(まねして言う)
D 呼称(絵を見て名前を言う)


8「風船はふくらませられるが、鼻から抜けるような声」との主訴に対して、最も確実な検査方法はどれ。

A 鼻息鏡で呼気の方向を確かめる
B 鼻息鏡を鼻にあてて発音する
C 風船をふくらませる
D ろうそくの火を吹き消す


9 『ことばのテスト絵本』に含まれない検査はどれ

A 単語の呼称(命名)
B 絵を見てことばで表現
C ささやき声の聞き取り
D しりとり


10 単語の中に練習音が入っているかどうかの音韻認識を高めるための練習はどれ。

A 語内位置弁別
B 正誤弁別
C 抽出
D 比較


11 誤った構音が多い場合、練習音の選択で正しいのはどれ。

A あいうえお順の音
B 発話明瞭度の向上に最も効果的な音
C 被刺激性がない音
D 構音発達過程の後期に出現する音


12 /i/の側音化構音の適切な指導はどれ。

A 舌だしで、ぼやっとした「イー」を出す。
B 歯磨きをしながら「い」を発音。
C 奥舌を少し挙げる。
D 左右の口角をバランスよく横に引く。


13 サシスセソが一貫してタチツテトに置換している機能性構音障害の指導で、一般的にもっとも妥当な指導順序はどれ。

A サ→セ→ソ→シ→ス
B サ→セ→シ→ス→ソ
C ス→サ→ソ→セ→シ
D ス→サ→シ→セ→ソ


14 カ行→タ行、ラ行→ダ行、サ行→シャ行の置き換えが一貫している機能性構音障害、小学1年生への指導で、まず手がける音はどれ。

A カ行
B ラ行
C サ行
D ダ行


15 すぐ離席したり、わざとのいたずらが多く、「サ行→シャ行」に浮動で置換している7歳児の指導で、最も妥当なのはどれ。

A 過去の問題行動を含めて反省させる
B 非指示的なカウンセリングをする
C 一定時間着席できたら、報償を与える
D 無理にでも発音練習を行う

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【研修資料】基礎知識を問うドリルで土台の積み上げを(科学的論考)

○科学的な論考
■応用編
 以下のレポートは、科学的な論考と言えますか? そうなら○、違うなら×と理由を書いてください。

a)折り紙が折れないとき、脳の一部が不活性だった。
→b)脳のその一部が不活性な別の子は、縄跳びがとべなかった。
→c)したがって、折り紙が折れない子は、縄跳びができない。
→d)転じれば、折り紙が折れる子は、縄跳びもできる。

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【研修資料】基礎知識を問うドリルで土台の積み上げを(ADHD)

■初級編
 ADHDには、【 ① 】型、【 ② 】型、混合型の3つがあり、行動面は多動でなくても、ADHDの診断基準を満たすことは十分ありえる。ADHDの診断は、その状態が【 ③ 】の場所で見られ、【 ④ 】歳までに症状が現れていることが条件である。
対応としては、まず、その行動がどんな条件下で生じるか等を分析する「行動分析」を行い、環境調整を図る。次に、不適切な行動は無視する【 ⑤ 】、適切な行動をほめるなどする「強化」、到達目標を少しずつの小目標に刻む【 ⑥ 】などの「応用行動分析」が考えられる。実際には複数の方法を組み合わせるのが良い。また、行動の修正のみならず、不適切な行動を取る子どもの気持ちを【 ⑦ 】する関わりも大切である。
 対応を誤ると、【 ⑧ 】障害や、【 ⑨ 】障害に移行することがある。

 

ア)学習障害  イ)混合  ウ)うつ  エ)妄想  オ)多動優勢  

カ)不注意優勢   キ)覚醒水準  ク)複数   ケ)1つ以上
コ)3  サ)4  シ)5  ス)6  セ)7  ソ)8  タ)行為  
チ)適切  ツ)不適切  テ)しかる  ト)ほめる  ナ)学習  ニ)知的
ヌ)反抗挑戦性  ネ)スモールステップ  ノ)自閉性  ハ)消去  ヒ)受容 
  
■応用編
  以下の説明が正しければ○、正しくない場合は×と理由を書いてください。
 
説     明
多動の原因の一つに視機能の問題がある場合がある。
多動、衝動性は、認知能力に問題があるから生じるということはあまりない。
座っていられる時間を長くする指導が、多動のある子への第一選択である。
会話の焦点がずれていくのは、主に注意集中困難が原因であり、集中を持続させるトレーニングが第一選択である。
 

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【研修資料】基礎知識を問うドリルで土台の積み上げを(LD 学習障害編)

○ LD(学習障害)
■基礎編
 文部省のLD定義では、【 ① 】、【 ② 】 、【 ③ 】、【 ④ 】、計算する、推論する能力のうち、特定のものの習得と使用に著しい障害がある、とされている。
 この6つの能力の羅列は、認知発達の順番をそのまま示しており、【 ③ 】【 ④ 】の指導の前に、【 ① 】【 ② 】の発達状況をよく検討することが必要である。
 通級指導で、教科の補充指導を行う場合、この観点が重要である。
 また、学習に遅れがあるという事実だけで「LD」の判断をしてはならない。
 「LD」の判断のためには、学習能力におおむね【 ⑤ 】学年分以上の遅れがあり、全般的な知能水準に遅れがないこと、環境的な要因が見あたらないこと、【 ⑥ 】障害、【 ⑦ 】障害、【 ⑧ 】障害、【 ⑨ 】障害が直接の原因でないことが原則である。また、【 ⑩ 】などの発達検査を行うことや、【 ⑪ 】などの情報収集も必要である。

ア)書く イ)話す ウ)読む エ)聞く オ)見る カ)1  キ)2  ク)3  ケ)4 コ)6  サ)知的  シ)自由  ス)自閉性 セ)視覚  ソ)聴覚  タ)バウムテスト  チ)Y-G検査  ツ)WISC  テ)食べ物  ト)生育歴

ナ)予防接種  ニ)血液型  
 
 
 

 

 

■応用編
 以下の説明が正しければ○、正しくない場合は×を書いてください。
 
説     明
WISC-Ⅲで、言語性IQ 70 動作性IQ 130 で、全IQが100なので、全般的な知能に遅れはない。
会話は流ちょうにできていて、物の名前も正確に覚えているのに、文字の読みが苦手な場合は、ほとんどは視機能の問題である。
聴写(聞いたことばを文字に書く)の際、小さな「っ」や「―」をほぼ全部落としてしまう場合、音の長短に関わる感覚の発達が遅れていることも考えられる。
K-ABCでは、「習得度尺度」があれば、だいたいの認知能力は把握できる。
『森田式読み書き検査(音読、視写、聴写)』で、行を飛ばして読んだり書いたりする場合、眼球運動や注意の問題の可能性も疑う。
WISC-Ⅲで「注意記憶」が平均であれば、注意の問題はないと言える。
通級でのLD指導では、何学年か下のレベルの学習を用意するのが原則である。
授業中、先生の話をよく聞いていないのは、「注意集中」の問題が大きいためであり、通級では注意集中を高める指導が妥当である。
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【研修資料】基礎知識を問うドリルで土台の積み上げを(吃音編)

○吃音
■初級編
 吃音には、出だしの音を繰り返す【 ① 】、音を引き延ばす【 ② 】、出だしの音が詰まる【 ③ 】があり、一般に、【 ③ 】が吃音の症状としてもっとも重い。
 発話の際、手足などの動きが伴う【 ④ 】が見られることもあるが、誰にも気づかれないように工夫している場合もあるため、身体全体をよく観察することが必要である。 
 吃音の原因は諸説あるが、未だにはっきりしていない。
 たとえば、大脳の左右は、どちらかが優位で、どちらかがそれに従うが、優位側が確立していないと発語器官がうまく動かなくなるという【 ⑤ 】があった。しかし、利き手と吃音に対する調査によって、この説は否定された。
 また、子どもの症状を”吃音”と名付け、その態度と行動をとり続けたために、子どもが吃音を学習したとする【 ⑥ 】などの環境説(学習説)もある。
 現在では、様々な要因が複合的に作用しているという説が最も支持されている。
 吃音のみならず、発達障害のある子どもには、運動面の苦手さも合わせ持つことが多いことは、統計上の事実である。その際、運動面を鍛えたら、必ず吃音が改善、軽減するということは【 ⑦ 】。
 運動面だけでなく、子どもの状態や生い立ち等、子ども全体を理解することが大切である。これは吃音のみならず、どんな障害、どんな子どもに対しても同様である。

 
ア)難発  イ)伸発  ウ)連発  エ)動作法  オ)随伴動作  カ)舞踏病 キ)遺伝的  ク)機能的  ケ)右脳の過干渉  コ)左脳の過干渉  サ)左利きの矯正   シ)話しすぎ  ス)診断起因説  セ)大脳生理学  ソ)大脳半球優位説   タ)十分ありえる   チ)ない

 

■応用編
  以下の説明が正しければ○、正しくない場合は×を書いてください。
 
説     明
随伴動作は、徐々に異なる目立たない行動に置き換えるという指導も選択肢としてある。
吃音の原因の一つに視機能の問題があるため、視機能の改善指導が有効な場合が多い。
吃音の指導の例として、「そっと話し始める」とか、わざと音を軽く繰り返すといった練習が有効な場合がある。
 

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【研修資料】基礎知識を問うドリルで土台の積み上げを(言語発達遅滞・自閉症編)

【  】の当てはまる語句を選択肢から選び、記号で答えてください。

■基礎編
 
 言語発達の評価は、たとえば4つの観点で行うと良い。つまり、「りんごは赤くて丸い」など、ことばの意味理解の面である【 ① 】。「りんご」は、”ri・n・go"の3つの音から出来ている、反対から言うと「ゴンリ」など、音に関する【 ② 】。「これ は りんご です」は4つの品詞から出来ていて、格助詞がある、など文法面の【 ③ 】。「りんご」という一つの単語であっても、その場の文脈によって意味が変わる【 ④ 】の4側面である。
 文脈の理解が難しい【 ⑤ 】障害の場合、1対1の自由会話はスムーズにできたとしても、肝心な場面、問題解決場面でトラブルになることが少なくない。したがって、会話がスムーズにできるから、言語発達の遅れはない、と判断するのは危険である。
 また、発話量が多くても、内容に偏りがあったり、聞き手の反応を無視して発話を続ける場合もある。会話は聞き手とのキャッチボールであり、発話量だけで判断するのも危険である。

 

ア)語用論  イ)音韻論  ウ)意味論  エ)統語論  オ)学習  カ)知的

キ)自閉症スペクトラム   ク)情緒
 
  
 これまで、アスペルガー症候群、広汎性発達障害、高機能自閉症などと呼ばれてきた障害名は、医師が診断に用いる“DSM-V”で【 ⑤ 】障害として一本化される予定である。これは、障害と健常との間は、虹の色のように連続体であるという考え方に基づく。【 ⑤ 】障害における3つの障害は、【 ⑥ 】の障害、【 ⑦ 】の障害、【 ⑧ 】の障害である。
 赤ちゃんが初めて意味のある単語を言えるようになるのは、標準発達で【 ⑨ 】歳ごろ、「トマト たべる」など2つの単語をつなげて言えるようになるのは【 ⑩ 】歳頃である。
 赤ちゃんの「指差し」には、様々な段階があるが、他者に伝える共感的な指差しは、【 ⑪ 】歳~【 ⑪ 】歳半ぐらいに出てくる。【 ⑤ 】障害の場合、この指差しが遅れることがある。また、人のことばを理解しないでただ繰り返す【 ⑫ 】や、人  の腕を物のように引っ張ってきて、使おうとするクレーン現象が見られることもある。 
 【 ⑤ 】障害は、子どもによって様々な状態像、おいたちを示すため、マニュアル通りでなく、個々のケースをきめ細かく全体的に理解することが大切である。

 

ア)1  イ)2  ウ)3  エ)想像力 オ)復唱  カ)模倣  キ)エコラリア  ク)社会性  ケ)クレーン現象   シ)愛着形成  ス)コミュニケーション


 
■ 応用編
 以下の説明が正しければ○、正しくない場合は×を書いてください。
コミュニケーションが苦手な子には、ソーシャル・スキル・トレーニングで「ことわり方」や「友達に声をかける方法」などの指導が第一選択である。
物を置く場所にこだわりの強い自閉症者に対しては、少しずつ多様な置き方に慣れさせる指導により、将来のためこだわりを軽減することが必要である。
 

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【研修資料】基礎知識を問うドリルで土台の積み上げを(構音障害編)

研修には、基礎知識の学習、ケース検討、そしてOJTの機能が必要である、という主旨のことを前回書かせていただきました。
今度行う公的研修は、ケース検討に焦点をしぼっており、特別支援教育士養成セミナーの実習をイメージしています。
ただ、そうした応用的な研修を受けるためには、基礎知識が必要です。
昨年も同様の主旨で行いましたが、難しかったという感想があったため、今回はやさしい内容に改めました。
どれも基礎知識として最低限持っている必要があります。

***

○構音障害

【 】に当てはまる語句を下から選んでください。

■基礎編
構音障害には、ある音が別の音に置き換わる【 ア 】、文字で表記できないような独特の音になる【 イ 】、「はっぱ」→「あっぱ」等、子音が抜け落ちるなどする【 ウ 】、「みかん」→「みんかん」など、よけいな音が加わる「付加」がある。
このうち、【 イ 】には、「キギケゲシチジ」などに見られる側音化構音、サ行、ザ行、タ行、ダ行、ナ行などに見られ、アメ玉をしゃぶっているような独特の音になる【 ウ 】構音などが代表的である。側音化構音や、【 ウ 】構音などの【 イ 】は、自然に改善する可能性が低い。
また、構音障害には、口蓋(お口の中の天井部分)に穴があいているなど、構音器官の問題があることが原因である場合の「器質性構音障害」、原因がはっきりと特定できない【 エ 】性構音障害、舌の運動麻痺など神経の問題などが原因の【 オ 】性構音障害がある。検査の際は、構音器官もよく調べることが必要である。


歪み  置き換え  省略  口蓋化   側音化  低い  高い  全くな
運動障害  機能  器質  



構音検査には、たくさんの子どもを対象に障害の有無を調べる【 カ 】検査と、特定の子どもの構音をより詳しく調べる「掘り下げ検査」とがあり、目的によって使い分ける。このうち、『ことばのテスト絵本』(田口恒夫著、1964、日本科学文化社)や、「ポスト、ラッパ」で始まる72語の構音検査は、【 キ 】検査に該当する。
ある語音がどんな条件下でも一貫して誤る場合、【 ク 】がある、と言い、正音も出始めている状態を【 ケ 】があると言う。誤音の際、正音を聞かせてあげると正音が出せる場合を【 コ 】があるという。どの音から指導を始めるかは、【 コ 】があるかどうかが判断材料のひとつになる。
構音指導は、言語発達年齢がおおむね【 サ 】歳~【 サ 】半以上であることが原則である。

 
選別  掘り下げ  集団  一斉  浮動性   被刺激性  浮動性  3、4,5,6,7、8   舌がひっこみにくい   舌が平らになりやすい

 

 

■ 応用編  以下の説明が正しければ○、正しくない場合は×を書いてください。

1 側音化構音の指導で、左口角を引くときに、そっとなでて脱力を促す。 
2 発話量が少ない子どもは、構音器官の筋力の弱さが原因のため、筋力を育てる指導が第一選択である。 
3 歪みの改善指導で、母音の「イ」を産生するとき、舌出しをして、舌縁が両口角についていることを確認しながら、鼻息鏡をあてるとよい。 

 

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言語通級教育士 資格認定試験13 発達について

乳幼児の発達の一般的順序で正しいのはどれか

① 大きい、小さいがわかる
② 左右がわかる
③ 親の話し方で感情を聞き分ける(禁止等)
④ 長い、短いがわかる
⑤ 高い、低いがわかる

A ①→④→⑤→②→③
B ②→⑤→④→①→③
C ③→①→④→⑤→②
D ④→①→⑤→②→③
E ⑤→②→①→④→③

****

この問題、子育て経験があるのでわかりました、
という先生が複数いらっしゃいました。
STの実習生もできていました。

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言語通級教育士 資格認定試験12 WISCの解釈

WISC-Ⅲの解釈について、正しいのはどれか。

① 「有意差5%」とは、「有意差15%」に比べると、差が小さいということを意味する。
② 言語性IQ85、動作性IQ87、全検査IQ85の場合、動作性IQがわずかに高いため、耳で見せるより、目で見せた方がわかりやすいという特性を持つと考えられる。
③ 下位検査の「算数」の評価点が低いので、学校での算数の成績もよくない。
④ 検査時の行動観察のデータがなくても、数値を見ればおおよそ正確な解釈ができるようになっている。
⑤ 言語性IQ75、動作性IQ115、全検査IQ95の場合、全IQが100に近いので、知能は平均的と言って良い。

A ①、②
B ②、③
C ③、④
D ④、⑤
E なし


*********


この問題は、意外と難しかったようです。

というのは、これらの問題は、実は、某公的研修のための予習ドリルとして
出題し、予め、参加希望者に取り組んで頂いたものです。

なぜ、こんな予習ドリルをしたのかというと、
今回の公的研修では、中級的な内容を求められており、
発達検査の解釈の基本をマスターしていることが前提
だからです。

この問題は、WISCの解釈の基礎をなすものです。


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言語通級教育士 資格認定試験11 各種検査の概要

次の内容にもっとも合う検査法はどれか。(各ひとつずつ)。
 
A 視覚と運動の協応や、図形と素地、空間関係等の力を測る。
B 言語理解、知覚統合、注意記憶、処理速度を測る。
C 文字の読み書きについて調べる。
D プランニング、注意、同時処理、継次処理を測る。
E 全般的な知能水準、個人間の差を測る。

①WISC-Ⅲ  
②K-ABC  
③DN-CAS
④田中ビネー知能検査Ⅴ  
⑤NCプログラム
⑥フロスティッグ視知覚発達検査
⑦森田式読み書き検査(音読、視写、聴写)

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言語通級教育士 資格認定試験10 認知心理学

音韻処理(音声のことばを処理する)が必ずしも必要のないのはどれか。

A 視写(写し書きする)
B 聴写(聞いたことばを書く)
C 復唱(まねして言う)
D 呼称(絵を見て名前を言う)
E なぞなぞ(音声で問題を教示する)

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言語通級教育士 資格認定試験9 ADHDのある子への指導

ADHDのある児童への指導で、一般に不適切なのはどれか。

① 到達目標を細分化して、少しでもできたら誉めるなど報償する。
② 余計な情報刺激をカットし、整理して提示する。
③ 少しでも注意がそれたら、そのたびにそれた回数を本人に確認する。
④ 不適切な行動は無視し、適切な行動を誉めるなどして報償する。
⑤ 「○○をやります」と宣言させてから課題に取り組ませる。


A ①
B ②
C ③
D ④
E ⑤

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言語通級教育士資格認定試験8 個別の指導計画

正しいのはどれか。

①「個別の指導計画」とは、乳幼児期から学校卒業後までを見通し、教育、医療、保健、福祉、労働等の関係機関が連携協力するためのもの。

②「個別の教育支援計画」とは、「個別の支援計画」を教育機関が中心になって作成したものをそのように呼び、概念としては同じもの。

③「個別の指導計画」とは、生育歴情報や、関係機関の情報なども含め、指導目標や指導内容、方法等を具体的に記した指導計画である。

④「指導目標」は、どの子にも当てはまるように抽象的な方が良い。

⑤「目標」は子どもの視点で、「手立て」は指導者の視点で書く。


A ①、④
B ②、⑤
C ③、④
D ④、⑤
E ①、⑤

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言語通級教育士 資格認定試験7  指導について

(指導領域)

指導について、正しいのはどれか。

①特別支援教育の対象とするには、医師の診断が必ず必要というわけではない。
②限られた時間の通級指導では、予め計画された系統的な内容に忠実でなければ、効果が上がりにくい。
③ある検査で「発達の偏り」が見られる時は、「偏りを埋める指導」が第一選択として重要である。
④系統的な指導方法を用いても成果があがらないのは、子どもの特性の問題であり、系統的な指導自体には問題がない。
⑤指導には、能力の底上げを図る「ボトムアップ型」と、全部ができなくても将来に必要なことをピンポイントでできることをめざす「トップダウン型」がある。


A①、④
B①、⑤
C②、③
D②、④
E②、⑤

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言語通級教育士 資格認定試験6 ソーシャルスキルトレーニング

対人関係に困難のある小学2年生男児に行う週1回のソーシャルスキルトレーニングについて、適切なのはどれか。

① 日常生活から遠い内容を扱う。
② 日常生活に近い内容を扱う。
③ 系統的、体系的な内容でなければならない。
④ 教室の指導だけでは成果が上がりにくい。
⑤ 個性の全く異なる子ども同士をグループにすると良い。


A ①、④
B ①、⑤
C ②、③
D ②、④
E ②、⑤

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言語通級教育士 資格認定試験5 構音の掘り下げ検査


アセスメント領域

ラ行がダ行に置き換わっている子への掘り下げ検査で、正しいのはどれか。
① まずラ行を掘り下げる。
② まずダ行を掘り下げる。
③ 単語レベルを掘り下げれば良い。
④ ラ行の正音は聞かせてはならない。
⑤ ラダラダラダと交互に言わせてみる。
 

A ①,②
B ②,③
C ③,④
D ④,⑤
E ①,⑤

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言語通級教育士 資格認定試験 4 「各種検査」

アセスメント領域

各種検査は「標準化され、信頼性と妥当性のあるもの」を
選ぶことが重要である。
次の検査のうち、「標準化」されているのはどれか。

①WISC-Ⅲ  ②K-ABC  ③DN-CAS
④田中ビネー知能検査Ⅴ  ⑤NCプログラム
⑥バウムテスト
⑦森田式読み書き検査(音読、視写、聴写)


A ①②③④
B ②③④⑤
C ③④⑤⑥
D ④⑤⑥⑦
E すべて

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言語通級教育士 資格認定試験 3 「行動観察」

アセスメント領域

1 「行動観察」について、正しいのはどれか。

①アセスメントにおいて、まず大切なのは「行動観察」であり、各種検査は補助的なものである。

②「行動観察」でひとつでも特徴的な行動が見られた場合は、その特徴を指導対象にすべきである。

③特徴的な行動は、別の条件下でも生じるかを確認することが大切である。

④会話のキャッチボールがある程度できていたり、たくさんの知識を多語文で流ちょうに話すことができたりしていれば、言語発達に問題はないと考えられる。

⑤「行動観察」では、評価者が子どもに関わることで、行動が変わることのないようにしなければならない。


A①、③
B②、④
C③、⑤
D④、①
E⑤、②

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通級における障害カテゴリー

障害種別ではなく、一人ひとりの違いを見るのが特別支援教育の要ですが、
行政とやりとりしたり、見立てるための一つの情報としては、
障害カテゴリーを全く無視することもできません。

障害の概念をその歴史的経緯や法律、通達も含めて正確に理解することも大切です。


言語通級教育士 資格認定試験(試案)2
 

2 次のうち、通級における「言語障害」の定義に当てはまるのはどれか。

1 吃音 
2 自閉症
3 構音障害
4 場面緘黙
5 言語発達遅滞

a)1,3,4,5  b)1,3,4  c)1,3,5  d)3,5  e)3,4,5



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言語通級教育士 資格認定試験 1

現在、公的な研修で実習的な内容を組むに当たって、
実習には参加者の基礎知識が必要なことから、
事前に基礎知識が学べるようにできないか考えています。
たとえば、
クイズ$アネオリミ 構音指導特別編

http://kotobaroom.blog.shinobi.jp/Entry/114/


構音の評価と指導の優先順位を検討する上で、
欠かせない観点を含む問題を追加します。

1 次の機能性構音障害のうち、自然改善が期待しにくいのはどれか。
 a)タ行→カ行の置き換え
 b)ラ行の子音の省略
 c)キがチのように聞こえる歪み
 d)マンガ→マンガン のような音の付加

自然改善が期待しにくく、小学校でしか構音指導が受けられない
環境の場合、ことばの教室としての役割は慎重に検討する必要があります。
また、指導者や保護者にとってそれほど聴き取りにくくなくても、
成人してから苦労する事例がよく聞かれます。

他の困り感との関連はもちろん大事ですが、
過去と将来、現在、通級でしかできないこと、等を
総合的に判断することが必要です。

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言語通級教育士 資格認定協会 設立準備事務局

今日は地域の通級担当教員向けの研修会で
講師をさせていただきました。

構音指導だけで本当は何時間も必要ですが、
かいつまんで説明と演習を行いました。

たくさんの内容をわずかの時間に盛り込むには
やはり限界がありますが、一方で、
なかなか集まりにくい、時間がとれない中で
少しでもたくさんのことを覚えていっていただければ
という思いもあるのでした。

感想アンケートを見ると、日程を増やして欲しいという
要望が結構ありました。

予算の関係などで日程を増やすのは難しいかもしれませんが、
既存の組織の集まりを利用して、年間数回に渡る基礎研修の時間を
設けられないかと思っています。

「言語通級教育士 養成カリキュラム」

特別支援教育士のカリキュラムを参考に作ってみました。
(まだ案の段階なのでモザイクを入れます)

作ってみてわかったのは、言語障害だけでも最低6日分は
必要だということ。
これに発達障害、場面緘黙などを入れるとさらに多くの
日程が必要になります。

通級対象の弾力化はけっこうなのですが、
担当教員の専門性があることが前提だ、と国も言っています。

言語障害への対応だけでも研修の不足が先生方から指摘される中、
まずは言語の研修をしっかり組織化することが当面の課題と
言えます。

ただ、これは一人の力では無理そうです。




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言語通級教育士

言語障害通級指導を担当する先生のための特別な免許は
現在「自立活動教諭(言語障害教育)」というのがあります。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/nintei/08041507/002.htm

しかしこの資格を取得しても、担当できるのは「自立活動」だけ、
つまり通級指導の時間だけで、
学級担任をしたり、教科を担当することはできないでしょう。
つまり正職員には事実上なれない資格です。

しかも試験の実施箇所は1カ所のみで、
試験も難しく、毎年実施しているわけでもありません。

通常学級の担任などをやっていた人が、急に通級を担当することになったとしても、
研修がきちんと、かつ手軽に受けられるシステムにはマッチしません。

地方によっては、内地留学などの研修を受けた人でなければ
通級を担当できないようになっていますが、少数派でしょう。

北海道では、財政難のため、1年の派遣による研修の機会も
なくなってしまいました。

公ができないなら、民からやっていく、
「LD教育士(現在の特別支援教育士)」もそうしたスタンスから
始まったのだと思います。

ことばの教室を担当する先生の研修保障のために、
民間資格を作ってみるのもいいのではないでしょうか。

言語聴覚士が名称独占の国家資格になる前は、
各民間団体が独自の資格を作っていました。

http://digitalword.seesaa.net/article/44575318.html

しかし、学校教育、特別支援教育ということにもっと重点を置いた、
教員のための独自の民間資格は、今のところ存在しないでしょう。

初めてことばの教室を担当した先生への支援の工夫が
各地で行われはじめています。
ただそれらの努力は始まったばかりですし、、
教える側のベテランの先生方の負担が増えているのも現実です。

それらの努力を束ね、より効率的な仕組みが作れないものかと考えます。

人も予算もかかることですので、かなりの時間、困難を伴いますが、
将来の夢の一つとして思い描くのもいいのでは。

ネットも普及していますし、活用方法はないものかと。


特別支援教育士のテキストでも、
音声学の基本的な部分にわずかに触れた場所はありますが、
構音指導が実施できるには、遠く及びません。

確かに資格が全てではないし、資格が一人歩きするのは危険です。
ただ、ある程度努力することで、研修の一区切りとしての達成感を味わい、
次のやる気につなげるというのは、担当する先生にとっても
有意義ではないかと思うのです。


タイトルはあくまでも仮の名称ですが、
以下を試験問題にするのも一つかもしれません。

クイズ$アネオリミ 構音編 ver.0.5

・ことばの教室担当教諭採用試験!?クイズアネオリミ バージョン2.4 


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