教育相談の進め方で、適切なのはどれか。
1.構音障害が主訴の場合は、乳幼児期などの生育歴情報は必ずしも必要ない。
2.保護者の心配が過剰な場合は、「心配ありません」と否定して終わる。
3.調査票で「こだわりが強い」に○がついているときは、「それはたとえばどのようなことですか?」と掘り下げて質問してみる。
4.時間的、物理的に通級が不可能であっても、まずは通級を勧める。
5.検査が終わっていなくても、保護者にはとりあえず具体的な教材名を伝える。
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1
構音の評価も大事ですが、言語発達の経緯、家族環境、幼稚園・保育園での様子、各種健診時のようすなどの情報も収集し、子どもにもっとも望ましい支援の方向性を検討することが大切です。その結果、子どもの発達状況から、発音の指導の時期ではない可能性もあります。
2
過剰に心配しているので、「心配ない」と励ましたくなるところですが、保護者は心配な気持ちをを否定されたように感じます。今後とも一緒におつきあいさせて頂きたいと応じるのが適切。
もちろん、客観的に支援の必要まではないことは説明した上で。
3
こだわりは、どんな内容で、いつ、どこで、どのように生じるのか、その際の周りや本人の対応は、などを掘り下げていかないと、何も見えてきません。
4
バスを乗り継いで、あるいは、保護者が仕事を休んで通級させることでの家計の圧迫など、様々な状況をとらえた上で、より望ましい支援のあり方を相談することが大切。
5
アセスメントが全部終わっていない段階で、面接時の印象だけで、支援の方向性を話すことは禁忌です。情報を総合した際に、それまでわからなかったことがわかることもあります。
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