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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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ことばの教室担当教諭 資格認定問題集

新しい先生への研修について、今回は問題集に取り組むという手法をとってみました。
「問題の意味がわからない」
「歪みと置き換えの違いって何ですか?」
という、質問が出ることは想定済みでした。

だからこそ、問題の解をグループで考えるワークにしました。
参加者は1年目から、10年経験している先生もおられたので、私が一方的に教えるよりも、参加者同士で練り上げた方が身になると、考えたのです。

問題集は、できるだけ現場で実際に起こるケースを想定して作りました。


***

ことばの双方向のやりとりに困難のある小1。もっとも適切な通級指導はどれか。


 


1.語いの拡大のため、子どもの興味がなくても、絵カードを次々呼称させる。


2.聞く力が弱ければ、子どもの関心がなくても「きくきくドリル」で指導する。


3.ごっこ遊び、見立て遊びの苦手な子に、文章読解のドリルを行う。


4.音声言語の表現が苦手なので、ジェスチャーや指さしでの表現は禁止する。


5.遊びの中で、子どもの関心、文脈にそったことばがけをする。


***


1は、よくありがちな指導です。
しかし、絵の名前が呼称できるということと、その絵の意味を理解したかということとは別なわけです。
「ミシン」と言えても、実際にミシンがどんな働きをするのか、何ができあがるのかなどのつながりも含めて理解して、はじめて「語彙」を獲得したことになるのではないでしょうか。


2 「きくきくドリル」はよく用いられているようですが、「双方向のコミュニケーション」にニーズのある子に、はたして第一選択になるでしょうか?  しかも子どもに「関心がない」わけです。
「聞く力」を育てるというだけでは、「双方向のコミュニケーション」の育成には必ずしも結びつきません。

3 ごっこ遊び、見立て遊びができない子に、登場人物の気持ちの読みとりは難しいでしょう。週の限られた時間の通級で、何を優先順位におくかということです。

4 むしろ、非言語のコミュニケーションを保障することが、言語の発達につながります。

5 子どもが注目していること、興味の有ることに合わせて関わる。双方向のコミュニケーションはそのことによって、生き生きと育つはずです。




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