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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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吃音のあるイギリス国王を扱った映画『英国王のスピーチ』が無料で見られます。

3月9日(金)まで

https://gyao.yahoo.co.jp/player/01070/v00363/v0000000000000000694/


私はこの映画を映画館で観て、
担当している子ども達の顔と将来が浮かんできて、何度も泣きました。

そして、この映画に出てくる言語聴覚士のような人になりたいと思いました。






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文献紹介「成人吃音とともに」学苑社

http://www.gakuensha.co.jp/cn27/pg347.html


この本にはDVDがついています。
成人の吃音のある方8名が、視聴者に語りかけます。
視聴者に小学生を想定した語りかけがあり、
教材としてぜひ活用させて頂きたいと思いました。

成人後に吃音のある方がどのような人生を
歩んできて、歩もうとしているのか、
リアルな説得力があります。

小学生のうちから、成人後のイメージについて
触れるのは有意義だと思います。

お薦めです。



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志乃ちゃんは自分の名前が言えない

志乃ちゃんは自分の名前が言えない  
押見 修造 https://www.amazon.co.jp/dp/4778321804/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_WJ3uAbJCNVWEC


吃音をめぐる学生時代のつらい経験。
しかし最後の最後に、大どんでん返しが。
あらゆる思いが、この瞬間に凝縮されているように感じました。

漫画ということもあり、一気に読めてしまいます。

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『僕は上手にしゃべれない』の著者 椎野 直弥さんの講演会

ゆっくりと誠実に話す好青年。
椎野さんの印象でした。

小さい頃は本当にことばが出なかったそうです。
椎野さんは、子ども達にエールを送りました。

「学校の先生には、「あてないで」と言った方がよい」
「嫌なことからは逃げてよい。体育だって、
体調が悪かったら見学したり、休みにしたりする。
発表できない子には、配慮は当たり前のこと」

「吃音のことについて、本当にわかってほしい人に
この本を渡してほしい」

私も吃音の啓発のために、さらに努力しなければ
と襟を正す思いがしました。

本は4回も増刷しているようですね。



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『吃音の正しい理解と支援のために』

『吃音の正しい理解と支援のために』
(広島市言語・難聴児育成会、2017.1)
 http://silencenet.sakura.ne.jp/kitsuon
最新の学術的見解に基づいた、一般向けの啓発パンフレット。図がわかりやすい。

このほか、「言友会」のホームページにも啓発パンフレットがあります。
http://zengenren.org/
印刷物を注文する場合は有料です。


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学校ではどもらないのに、家庭ではどもる小4男児の保護者支援でもっとも適切なのはどれか。

学校ではどもらないのに、家庭ではどもる小4男児の保護者支援でもっとも適切なのはどれか。


1. 学校ではどもらないことを強調し、親子関係に問題があることを指摘する。
2.家庭での練習が必要であり、音読プリントを宿題にする。
3.症状を強化させないため、家庭での会話を制限するよう助言する。
4.家庭でどもる理由を本人に尋ねるよう促す。
5.家庭ではどもっても話す意欲を大事にするよう助言する。

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支援者が吃音について本人に話さない方がいい、とアドバイスしてしまうと

支援者が吃音について本人に話さない方がいい、とアドバイスしてしまうと、親も子も話題にすべきでないと思ってしまいます。なんとなく話題にしてはいけない、ネガティブなものなのだと、悶々としながら子どもは大きくなる。そして周りの対応も後手後手に回っている。この悪循環を断ち切らねば。
今度、民間団体と市教委の共催で相談研修を持つ話に成功しました。
勝負に出ます。



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吃音についての5択問題

小1男児。授業や行事での吃音について、適切な対応はどれか。


1.吃音を意識させると症状が悪化するため、本人が話題にしても触れない。
2.利き手を矯正すると吃音の症状が悪化するため、矯正はしない。
3.発表順は原則としてとばす。
4.時間制限のある九九の暗唱では、スラスラ言えるまでやり直しさせる。
5.学芸会のセリフについて、信頼関係ができたら本人と相談して決める。



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吃音のある本人の気持ちを理解して

全国の吃音の当事者団体の代表を務められ、各地へ講演、相談に出かけられている先生のお話をうかがいました。
先生のお話からは、あくまでも本人の視点に立ち、支援者は支援に当たらなければならないという、強い説得力を感じました。

「『なんでもないでしょ』、『症状は軽いでしょ』と人は言います。励ましのつもりなのでしょう。しかし、そのように言われると、本人は人に相談できなくなるのです」


「小さいうちから、吃音について家族で話し合い、困ったときは相談できること。そして一日15分、楽しく関わる時間を作って欲しい。子どもを孤独から救い出すのです」と先生は力説していました。


 一方、昔は「吃音を意識させない方が良い」、本人とは話題にすべきではないと考えられていたことについて、先生は次のように述べました。


 「本人が親や先生などに相談したいと思っているのに、誰も話題にしてくれないので、相談自体をしてはいけないものだと思ってしまうのです」


 その結果、社会に出てから吃音に向き合うことができずに、社会不安、対人恐怖に陥る事例があとをたちません。


 「吃音を意識させると吃音になる」という考え方を「診断起因説」と言います。しかしこの説は、研究により、今では完全に否定されています。


 また、吃音の「原因」は、「育て方」にあるのではありません。「きっかけ(どもり始める原因)」と「どもりの原因」とは違う、と先生は警鐘を鳴らしていました。


 また、吃音への対応は、子どもによって異なります。大人が良かれと思っても、本人は「どうして私に聞いてくれないのか」と感じるとのことでした。

 今回で、先生のお話を直接うかがったのは4回目です。
 お話をうかがうたびに、吃音に限らず、全ての子育て関係者が「本人の内側からの理解」の大切さを教えてくださっているように思います。



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吃音 ことばの教室担当者 問題集

 小学2年生の吃音のある男児。もっとも適切な指導はどれか。


1. どもった時は、「緊張するからどもるんだよ」と声がけをする。
2. ことばがつまって困っていたら、本人の代わりにすぐに言ってあげる。
3. 苦手な言葉の言い換えを勧める。
4. 構音障害の合併例でも、構音指導を実施しない。
5. 本人が吃音について触れたくないようすの時は、無理して話題にしない。




***

1 
緊張するからどもるのではなく、どもるから緊張します。
別に緊張していなくても、吃音は生じます。

2 
せっかく本人ががんばって言おうとしているところを、他人が代弁してしまうと、自分がいいたかったのに、など、挫折感や無力感を持つでしょう。

3 
そのことばを言いたかったのに、という本人の話したい気持ちに沿わないことになります。
別のことばに言い換えるという選択肢は最終的にあり得るとしても、選択するかどうかは本人の意思です。

4 
構音障害の改善により、吃音にも一定の改善効果が見られることがあります。
構音障害により流ちょう性に影響している、と見立てられる場合は、構音指導は選択肢としてありえます。


本人が正面から向き合おうとしていないときに、ダイレクトに話すのは、他の障害も同じようにややデリカシーを欠いた対応ではないでしょうか。
そのことで、通級を嫌になったという事例も出ています。
一般に、直接的に吃音について本人と話す方が良いのはその通りですし、昔のように、一切話題にしないというのは極端です。
しかし、本人がいやがるのを無理に、というのも極端ではないでしょうか。


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吃音のある児童生徒への「合理的配慮」 小林宏明先生のホームページから

吃音ポータルサイト
http://www.kitsuon-portal.jp/archives/1830#more-1830


私は前職の就学相談通知書や、現職でのことばの相談実施報告書を書く際、吃音のある子どもへの合理的配慮の具体例を書くことを心がけてきました。

その内容と、今回小林先生の書かれた内容とはほぼ一致しています。

学級担任の先生方も、吃音のある子どもに対して、どのようにしてよいか迷われています。
支援員をつけた方がいいのかとか、半分でもがんばらせた方がいいのか、などなど。

子どもによって対応は違いますが、ベースラインというものはあるでしょう。

「特別扱いしない」という理由で、子どもの実態を無視して、発表を強制したり、言い直しを意図的にさせたりするのであれば、合理的配慮への不作為どころか、差別という強いトーンで動かなければならない場合もあり得ます。
子どもの状態から判断して、緊急を要することがあります。

また、支援員をつけるというよりも、日常の授業の対応の工夫が必要な場合が多いと思います。



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英検で、吃音症へ配慮

http://www.eiken.or.jp/eiken/apply/#anc04

拡散希望とのこと。
こうした動き、ひとつひとつ。

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吃音も「発達障害者支援法」の対象に

発達障害情報・支援センター

http://www.rehab.go.jp/ddis/発達障害を理解する/各障害の定義/

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吃音について触れる時、子どもの人生への畏敬の念を持って

「その子の成人後までを見通して、学童期の吃音の指導に当たらなければいけない」
講師のお話は、過去の悲しい出来事を踏まえ、胸に突き刺さるようでした。

「利き手を矯正したら吃音になる」
「吃音を指摘したら吃音になる」(診断起因説)
「メンタル面で弱い子が吃音になる」
「吃音については本人に触れない方がいい」

これらの誤った情報を排除し、正しい知識を伝えることも含めて指導にあたること。

そして、より楽にどもるための「練習」も、子どもが自覚し、練習に同意した場合には必要であること。構音指導と同様に、軟起声から始めて、単音節、単語、文へとレベルを上げること。

指導の終了時期は「本人が大丈夫」と思ったときであること。
ただし、症状軽快後も半年は経過を見ること。
その後も、自助グループへつなげるなど、継続的なフォローがなされるようにすること。

当事者であり、かつ支援者としてのお話には、正確な知識と、子ども、社会への熱い想いを感じました。

少しでも世の中が、吃音についての正確な知識、望ましい対応、当事者が生きやすくなること。

「祈り」を感じる研修会でした。


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行動療法もとりいれた どもりの指導事例



私が初めてことばの教室を担当したとき、既にこのレポートは存在していました。
他教室の先生が書いたレポートであり、当時どの教室にも、このレポートがあったように記憶しています。
かつて、このレポートを書いた先生のおられた教室に、今回私は赴任したことになります。

この教室の開設当時から関わっていた先生です。

教室の古い文献を廃棄していて、懐かしく発見しました。
内容を見ると、今でも十分に通用します。
「心理だ、行動だ、というよりも、いろいろな考え方を取り入れるべきだ」
という主旨のことが書かれていました。
系統的脱感作あり、リラクゼーション法あり・・・。

初めてことばの教室を担当した時、このレポートの意味は全く理解できませんでした。
しかし今読み返すと、当時の意気込みを感じます。
主義主張にこだわらずに、目の前の子に合うものを、という新鮮な意気込みを。
私もついに、彼ら先輩と同じぐらいの経験年数になってしまいましたが、その意気込みは、彼らの足下にも及びません。
全然、達していないなあと。

敬意を表して、このレポートは廃棄せず、保管することにしました。
これから、お会いするかもしれませんし。

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【文献 新刊】 特別支援教育における吃音・流暢性障害のある子どもの理解と支援

特別支援教育における 構音障害のある子どもの理解と支援 シリーズ きこえとことばの発達と支援
『 特別支援教育における吃音・流暢性障害のある子どもの理解と支援』
 小林宏明・川合紀宗編著,2013,学苑社,3675円(税込)
 http://www.gakuensha.co.jp/cn27/pg387.html

シリーズの第3弾です。

文献は、科学的に信頼性のある、著者が広く支持されているものを選びましょう。
その意味で、この文献は、著者も、出版社も信頼性が高いです。

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当事者の気持ちに寄り添うとは

学生時代、自分からは電話をかけられないけど、他人がかけてきたら出られる、という方とお友達でした。だから、どんどんかけてほしい、と言われていました。今思うと、症状は軽くはない方でした。言われたとおりに、私はできるだけこちらから連絡をとっていました。ただ、先方からあまりにも連絡がないと、実は自分は嫌われているのではないかと思うこともありました。だから、かかわりが遠慮がちになることも。それは誤解だったのですが、きこえに困難があると、聞こえないこと以上に人間関係、誤解との対峙が必要なのと同様、吃音においても、話せないこと以上の苦しみがあるわけです。
だから、支援者の「障害を受けいれよ」は、空虚な言葉でしかありません。受け入れるかどうかは、本人が決めること。受け入れられる経験の積み上げ、対応方法をいくつも持って、将来の見通しが持てるように手助けすること。お説教的に、受け入れよ、と他人がいうことでない。

もちろん、私はその方の吃音のことをからかったり、指摘したりしたことはなく、本人の要望を素直に受け止め、「普通に」関わっていたつもりでしたが、当時、私は吃音の知識もなく、本人の辛い気持ちを全然わかっていなかったなあと振り返ります。大学の教員免許カリキュラムにも、吃音はなかったし、そうした方にお会いしたのも初めてのことでした。

今はどうされているのだろう、機会があれば、またお会いして、当時の理解不足をお詫びしたいと。


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吃音者についての報道

今日、放映されました。
番組構成上、やむを得ないと思いますが、3分はあっという間でした。

プライバシーがあるので、難しいと思いますが、一般論でも、さらに掘り下げた報道がこれからもなされ、同じ悩みを持つ方々や、周囲の方々のためになればと思いました。


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吃音のある方についての報道

どさんこワイドでの放送は、8月15日(木)に変更になったようです。


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吃音のある若い当事者の命・・・、2度と繰り返してはいけない

このことについて、北海道の方は明日STVの「どさんこワイド179」で、午後6時15分ごろから放映だそうです。

無念でなりません。

私たち支援者は、当事者の気持ちに寄り添い、主義主張を超えていかなければならないと思います。


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新学会設立  第1回日本吃音・流暢性障害学会

第1回日本吃音・流暢性障害学会
 http://www.kitsuon-portal.jp/jssfd2013/jssfd2013_top.html

以下、引用
***
「10周年を期に、「吃音を語る会」を「吃音・流暢性学会(仮称)」に発展させることと致しました。但し、内容的には「吃音を語る会」を踏襲し、討議の時間を大切にする新たな形の学会になることを願っています。吃音に関心のある様々な立場の多くの方のご参加をお待ちしております。」
***
引用終わり。

長澤 泰子先生が発起人代表を務めておられるようです。
また、小林宏明先生が、大会事務局を務めておられるようです。

著名な方々です。

関心をもっていきたいと思います。


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道言協滝川大会 その3 吃音

プライバシーなので、具体的な事例の様子は書けませんが。

吃音があるから、吃音の指導
構音障害があるから、構音の指導
言語発達遅滞があるから、言語発達を促す指導法

という単純なものではないということ。

そして、「練習」の前に、「話したい」があるのか。
そうした意見はたくさん出ていましたが、
私はさらにその土台である「非言語的な能動的なコミュニケーション意欲」
「相互交渉」の段階を見ていく必要があること。

そのためには、発吃の前後での態度の差異を見ることが必要で、
生育歴が極めて重要。

そして、日常のコミュニケーション状況のアセスメントが大事。
ただ、「楽しそう」だけではわからない。

ただ、、「問題の仮説」という道言協レポートの定型語句が、「子ども理解の仮説」
と書き替えられていたのはすばらしいと思いました。
そういうことだなあと。

あとは、「子ども理解」というのは「原因論」ではなくて、子ども側から見た世界観のこと、
という視点が大事なのだろうと。

ただ、フロアーの意見を聞いていて、感じたことを一つ。
「どもってもいいんだよ」のアプローチ。
確かに大事なのだけれど、「どもってもいいんだよ」の
「ても」、とか、「いい」とか、「だよ」のことばの裏の意味理解は、結構高度だということ。

「いいんだよ」の具体的事実の積み上げによって、初めてその意味がわかるのでは、
と言う意見は、私は事例の子にとっては、一番大切だなあと思ったのです。



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【吃音】言友会のトップの先生方を招いて、講演、交流会、相談 ついに実現 2

【【吃音】言友会のトップの先生方を招いて、講演、交流会、相談 ついに実現】


記事を詳細にしました。
http://kotobaroom.blog.shinobi.jp/Entry/728


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【吃音】言友会のトップの先生方を招いて、講演、交流会、相談 ついに実現


地区親の会主催。この地で同じ悩みのある親子が出会う機会ができたのは画期的。
数年来の思いが遂に実現。

吃音についてかつては、触れてはいけない、そっとしておけばそのうち治る、などとことばの教室でも言われていました。本人が吃音のことを訴えてきたとしても、そのことを話し合うこともためらう雰囲気がありました。

しかし今では、本人が自覚している場合について、むしろ隠さずにフランクに話し合うことが大切だとされるようになりました。デル著『学齢期の吃音指導』という文献は、当時は目から鱗でした。

また、症状を完全に「治す」ことは難しくても、「より楽に吃る」練習が有意義であることもわかってきました。

さらに、4~6歳未満の、特に5歳になる前の幼児期の子どもには、「リッカムプログラム」というオペラント技法をベースとした指導の有効性が根拠のあるものとして登場してきました。日本には実践事例が少ないため、試験的に行っている先生もいます。

このように、吃音についての研究実践は変わってきていますが、今回お越し頂いた先生の講義では、時代の最先端の研究を含め、接し方などバランスよく紹介されていました。
そして、当事者と支援者の両方の視点に立てる先生のお話はとても説得力がありました。

講演の前の時間帯には、親子同士が一堂に会し、同じ悩みを抱える方々がお互いに感想や意見を交換しました。
初めてのことで、ちょっととまどいもあったようですが、それぞれの親子に何かプラスになればと祈るような気持ちになりました。

後半は先生にご講演を頂きました。

吃音がある人に対してできる基本的な支援は何ですか?
「       をかけない!」

という問いに対し、参加者はワークシートに記入しました。
正解は「タイムプレッシャーをかけない!」

つい周りの人は「ゆっくり話しなさい」とか、「あわてないで話しなさい」、「一呼吸してから話しなさい」などと注意してしまいますが、本人にとっては余計なお世話です。話し終わるまでじっくりと待つこと。

「(相手が)自分の話し方をゆっくりめに変える」
「同じことを何度も言わせない」
「質問攻めにしない」
「吃りながら話されても、ほほえみを浮かべ、目を見ながら話を聞く」
「話し終わってからワンテンポおいて話し出す」

このことは、吃音の自覚がない子ども達への対応としても一番大切だ、と先生は強調されていました。

3歳児健診で吃音がわかった時は、2週間以内に連絡を取り、「様子見」としてもどのように様子を見たらよいか具体的な助言が必要だ、ということも強調されていました。

吃音のある子どもと親の特性として、同じ悩みを持つ親同士、子ども同士の出会いがなかなかない、ということが挙げられています。
この地域にもそのような定期的な場を持ちたいという思いもありますが、まだ期は熟していないようです。あわてずに、しかし地道に歩みたいと思います。まずは私自身が、言友会でもっと学びたいと思っています。



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『ボクは吃音ドクターです』の 菊池 良和さんがNHKに出演

kituon.jpg

放送前にアップすればよかったですが、菊池良和さんが、7月22日(日)朝7:00~8:00のNHKの「おはよう日本」に出演されました。

ある患者さんが、音読教材としてよく使われる『ジャックと豆の木」の音読をしていました。難発、連発が頻回でつらそうでした。
そこで支援者が、ハミングするように音を伸ばしてから読むよう指示しました。すると、その前より楽に読むことができていました。本人も実感したようです。

ハミングはあくまでも、その患者さんに適用したもので、他の人に有効かどうかは、患者さんの状態をアセスメントすることが必要でしょう。

また、聴覚的なフィードバックの問題が、吃音の背景にある場合があることが、脳の電気信号の映像で紹介されていました。
通常人は、クリック音を2回聞くと、2回目の脳の反応は弱くなります。「慣れ」のためであり、余計な刺激はカットする脳の特性があります。しかし、吃音のある方の場合、2回目も同じ強さの電気信号が計測されていました。

菊池さんは、吃音についての講演などを通じて、吃音の研究を促進したり、周囲の理解を広げるようと努力されているそうです。

当事者のことば、活動は本当に説得力があります。
支援者は、自己満足ではなく、当事者の立場に寄り添わなくてはいけない、ということを改めて思いました。


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