「その子の成人後までを見通して、学童期の吃音の指導に当たらなければいけない」
講師のお話は、過去の悲しい出来事を踏まえ、胸に突き刺さるようでした。
「利き手を矯正したら吃音になる」
「吃音を指摘したら吃音になる」(診断起因説)
「メンタル面で弱い子が吃音になる」
「吃音については本人に触れない方がいい」
これらの誤った情報を排除し、正しい知識を伝えることも含めて指導にあたること。
そして、より楽にどもるための「練習」も、子どもが自覚し、練習に同意した場合には必要であること。構音指導と同様に、軟起声から始めて、単音節、単語、文へとレベルを上げること。
指導の終了時期は「本人が大丈夫」と思ったときであること。
ただし、症状軽快後も半年は経過を見ること。
その後も、自助グループへつなげるなど、継続的なフォローがなされるようにすること。
当事者であり、かつ支援者としてのお話には、正確な知識と、子ども、社会への熱い想いを感じました。
少しでも世の中が、吃音についての正確な知識、望ましい対応、当事者が生きやすくなること。
「祈り」を感じる研修会でした。
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