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某公立学校ことばの教室教員。言語聴覚士。特別支援教育士。  SINCE 2000.1.1 
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ことばの教室担当教員の「本務」と「校務分掌」

この問題は古くて新しいのですが。

通級担当の本務、校務分掌の仕事との関係については、
「通級学級に関する調査研究協力者会議」(平成5年3月31日、文部省諮問機関。山口薫座長)が答申しています。

つまり、通級担当の勤務体系は特殊であるために、校務分掌などについて配慮すべきと明示しています。

この答申を受けて、文部省は通級制度を開始したという歴史を振り返る必要があります。

校務分掌の仕事のために、週1回の指導を休みにするということは、
通常学級での授業を一週間休むのと同じです。

構音が改善途中にあるのに、1回休むことで、汎化が難しい子は元に戻ってしまいます。
心理的な支援が必要なお子さんには、週1回の場を奪われることで、事態が深刻化する場合もあります。

校務分掌の仕事のために、通常学級の授業を休むことがないでしょう?
ことばの担当が補欠に入ることを求められるが、逆に通常学級の先生が、ことばの教室に補欠に入って頂けるのですか?
構音指導の進め方についての補欠指導案を書いておくので、その通りにしてください。
できないでしょ?
それぞれの部署での専門性、事情を配慮しない学校は、組織体とは言えません。
指導を休みにすることは、通級している子の「学習権」を侵害しており、教育の機会均等、合理的配慮違反です。

かつてことばの担当のための大学の専攻課程がありましたが、今は北海道にはなくなりました。
だから現職についてからの研修が必須です。
そのための時間も必要です。

と、たとえ話で、私はお話ししています。


ことばの担当は、どうしても、職員の中ではマイナーです。
数が少ないからです。
相談相手も校内に居ません。

だから、横のつながり、組織が大切です。
親の会が大切です。
通っている親、当事者の声を校長、行政に届ける必要があります。

ことばの教室は親の会の運動によって設置されてきました。

だから、親の会を軽視してはいけないのです。

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各種検査法  ことばの教室担当者 問題集

検査法の組み合わせで、正しいのはどれか。


1. 田中ビネー知能検査V ―――― 個人内差の把握
2. WISC-Ⅳ ――――――――――  言語性IQと動作性IQ
3. ことばのテスト絵本 ――――― 選別検査
4. PVT-R(絵画語い発達検査)――― 全般的な言語能力
5. 就学時健診の一斉知能検査――― 知的障害の有無の最終判断

***

個人間差・・・他の子と比較してどのくらいの位置にあるか。
個人内差・・・その子の中で、強い力、弱い力の差

WISCー4では、「言語性IQ」「動作性IQ」は廃止されました。
WISC-3には存在していますが、検査自体が古くなりました。万が一使用する場合でも、言語性IQ、動作性IQよりも、4つの群指数(言語理解、知覚統合、注意記憶、処理速度)の方が有用です。
ただし、「注意記憶」の下位検査に「算数」が含まれてよいのか、そもそも「注意記憶」という概念自体どうなのかなど、様々な問題点が指摘されているため、古い検査の弱点はしっかりおさえる必要があります。原則として最新版を使うことが必要です。

選別検査は、障害の疑いがあるかどうかを「ふるいわけ」する検査であり、それだけをもって、知的障害などの判断の根拠にはなりにくいものです。

PVT-Rは全般的な言語能力ではなく、語いを見るテストです。

検査のやり方の研修も大事ですが、その前に、まずそれぞれの検査法の位置づけ、理論をしっかり学習した方がよいでしょう。




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研修しても、人が替わるから無駄だという主張もあるが

新しい先生のための研修講座を年度の中で計画的に実施すべきと主張しているのですが。
それよりも、道言協レポートの検討の方が大事だからと、縮小しようとする動きがあります。

確かに発表レポートも大事なのですが、新しい先生への支援の方が喫緊の課題です。
構音指導をどう進めて良いかわからず、悩まれている先生。
一生懸命やろうとしているのだけれど、失敗体験を積んでしまいます。
そうした先生にこそ研修支援は必要であり、成功体験に結びつくよう支援することで、長く担当して頂ける先生が増えるはずです。

今、ここ、で優先順位が高いのは何なのか。

子どもを見立てるセンスのある先生は、社会状況の見立てにもセンスがあります。

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家庭でできるきこえの検査

さっぽろ子どもの聞こえ相談ネットワークを作る会 編

幹事は学校の先生です。
医療関係者と連携すると、こんなに質の高いビデオも作れてしまうのですね。

3歳時健診でこれだけきちんとした検査を各家庭で行えるかということがありますから、このDVDはグッドアイデアです。


一方、就学時健診で、きこえや視力の検査を行わず、家庭任せにしている自治体もあります。
学校保健安全法違反であり、違法です。




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通級制度の始まりの頃の先輩方の苦労

通級している子どもの「実態調査」は国でも道でも行われていなかったが、道言協がまず先に始めた。
当時幼児担当の先生が地域の子どもの実態調査を始めたのがきっかけで、全道を調べるようになった。
行政も子どもの実態を把握していなかったので、議会対応では、教育委員会が、道言協の作った資料を使っていた。
当時の道言協は情報収集能力、組織力は強かった。

そのほか、いろいろな「舞台裏」のはなしをうかがいました。

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吃音 ことばの教室担当者 問題集

 小学2年生の吃音のある男児。もっとも適切な指導はどれか。


1. どもった時は、「緊張するからどもるんだよ」と声がけをする。
2. ことばがつまって困っていたら、本人の代わりにすぐに言ってあげる。
3. 苦手な言葉の言い換えを勧める。
4. 構音障害の合併例でも、構音指導を実施しない。
5. 本人が吃音について触れたくないようすの時は、無理して話題にしない。




***

1 
緊張するからどもるのではなく、どもるから緊張します。
別に緊張していなくても、吃音は生じます。

2 
せっかく本人ががんばって言おうとしているところを、他人が代弁してしまうと、自分がいいたかったのに、など、挫折感や無力感を持つでしょう。

3 
そのことばを言いたかったのに、という本人の話したい気持ちに沿わないことになります。
別のことばに言い換えるという選択肢は最終的にあり得るとしても、選択するかどうかは本人の意思です。

4 
構音障害の改善により、吃音にも一定の改善効果が見られることがあります。
構音障害により流ちょう性に影響している、と見立てられる場合は、構音指導は選択肢としてありえます。


本人が正面から向き合おうとしていないときに、ダイレクトに話すのは、他の障害も同じようにややデリカシーを欠いた対応ではないでしょうか。
そのことで、通級を嫌になったという事例も出ています。
一般に、直接的に吃音について本人と話す方が良いのはその通りですし、昔のように、一切話題にしないというのは極端です。
しかし、本人がいやがるのを無理に、というのも極端ではないでしょうか。


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構音指導の進め方 ことばの教室担当者問題集

 正しいのはどれか。


1.「お口の体操」は、構音障害のある子には必ず行った方が良い。
2.無意味音節では正音でも、単語レベルで誤音の場合は、語内位置弁別(単語の中のどの位置にその音があるかを判断すること)がどうかを確かめる。
3.どの音でも、正しい音を繰り返し聞かせて練習すれば、発音は改善する。
4. 「イ」の歪み音の改善のために、歯磨きさせながら言わせると良い。
5. 「カクケコ」→「タツテト」の置き換えの場合、前歯のかみ合わせが重要。


***

1 お口の体操が必ずしも必要でないケースなのに、そればかり行って一年たってしまったという事例が見られます。お口の体操が必要か否かの判断は、新しい先生には難しいかもしれません。
めやすは、「構音類似運動」です。
たとえば、カ行がタ行に置き換わるのは、奥舌が挙上して、軟口蓋に接して破裂させることができないからです。奥舌を挙上させ、軟口蓋に接し、その際、舌先は下げたままで、「んーー」と言えるかどうかが判断材料の一つになります。

また、「全体的不明瞭」な場合、発語器官の筋力が弱い場合や、舌などの微細運動が苦手なことが要因である場合があり、その際は、お口の体操もよいかもしれません。
ただ、そもそも、自分が発した言葉をリアルタイムで自分で聞き取ったり、相手に伝わったかどうかを確かめながら話すことの苦手さが要因である場合には、お口の体操は時間の無駄と言えます。

3 正しい音を聴かせれば、正音が発音できるというのを「聴覚刺激法」と言います。
前回記事で触れたように、聴覚刺激法は、被刺激性(正音を聞かせると、正音が出せる)がある時には有効ですが、被刺激性がないのに、この練習を繰り返すのは無意味です。

4 側音化構音の場合、舌の脱力が重要です。歯磨きをさせてイ段の音を出すというやり方は、両口唇を引くことで「イ段」を導こうとしたのかもしれません。
しかしそれでは、舌の状況が観察できませんし、発語器官の余計な動き、緊張を誘発する危険性が高いため、歪み音の指導としては、きわめて不適切です。
この手法は、某文献で、知的障害のある子への指導例として載っていました。

そしてその手法は、「指導の体系化冊子」という、寄せ集めの「テキスト」で引用されたわけです。しかしこの冊子の執筆者は、経験年数の短い先生方が多く、文献の引用や学術的根拠などについて、誤った内容、偏った内容が多々見られます。数年前、全道大会で発表されたものですが、持っている方は、すぐ破棄することをお勧めします。

5 カ行は、構音の位置が奥舌と軟口蓋ですから、前歯のかみ合わせは関係ありません。
一音、一音について、口の中のどの位置で音を産生しているのか、仕組みを十分理解してから、指導を進めることが大切です。





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側音化構音の指導 ことばの教室担当者 問題集

6歳児。「シ」が単音節レベルの側音化構音への初期の指導で、最も適切なのはどれか。


1. ろうそくの火を吹き消したり、風車を吹いて回す。
2. 顎が左に偏位するので、右に戻す練習
3. 何度も「シ」の正音を聞かせて、繰り返し発音させる
4. 舌の脱力を練習する
5. 正音と歪み音との弁別(聞き分け練習)を行う。


***

側音化構音の評価のポイントは、舌先が左右どちらかに向いているかとか、顎が左右に偏位しているか、とかではありません。
舌背が挙上して、呼気が正中から出るのをブロックしていること自体が問題なのです。

したがって、ろうそくの火を吹き消したり、風車を回すなどの練習は、舌背が挙上して、呼気が舌縁から漏出しているならば、意味のない指導です。
口唇で呼気がまっすぐになっても、口の中では呼気が横から漏出しているならば、かえって側音化を強化するだけです。何年通っても改善しません。

また、側音化構音は、指導者の耳が慣れて、「少しよくなった」と感じることがあります。
しかし、側音化構音の場合は、「少しよくなった」はありえません。
正音が出せるようになると、「全く違う音が作られた」と感じられるはずなのです。
ほとんどの場合、指導者の錯覚です。

音の渡りの関係で、歪みは顕在化するでしょう。

一般家庭ではできない指導です。

正しい音を聞かせて、まねして言わせる指導を「聴覚刺激法」と言います。
側音化構音の場合、被刺激性(正音を聞かせると音が改善する)がない場合がほとんどですから、無効です。
聴覚刺激法で改善するぐらいなら、ことばの教室の先生は不要です。

特に低学年の場合、正音と歪み音との聞き分けは難しいです。
何年もかけて子どもが大きくなってしまって、卒業、という事例がありました。
時間の無駄です。
その時間を使って、構音練習をした方がはるかに効率的です。
正音が出るようになってから、正誤弁別を行えばよいのです。





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在宅介護論と特別支援教育コーディネート

在宅介護の際、本人の日常生活動作(ADL)の能力や、家族の介護能力を専門的に評価しなければなりません。
しかし、それだけではなく、家族が在宅介護にどんな想いを持っているのかも含めて評価しなければなりません。
「これぐらいはできるから、介護できるはずだ」ではなく、家族が「できるだろうか」という不安や「できそうだ」という見通しを持っているかなど、心理的な状況も見る必要があります。

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特別支援教育の際、児童生徒の能力や、指導に当たるスタッフ、家族の状況も専門的に評価しなければなりません。
しかしそれだけではなく、スタッフ、家族がその子への教育にどんな想いを持っているのかも含めて評価しなければなりません。
「これぐらいはできるから、指導できるはずだ」ではなく、スタッフの教育や家族の子育てへの心理的状況も含めて、ベターな提案をする必要があります。



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教育相談 初回検査の選択 ことばの教室担当者 問題集

6歳の男児。主訴は「サカナがシャカナになる」。まず行うべき検査はどれか。


a.構音検査
b.純音聴力検査
c.言語発達の検査
d.視知覚認知検査
e.読解力の検査


1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e

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視知覚とは、単純に言うと、形を見分ける力のことです。(実際にはもっと複雑で深いですが)
構音が主訴なので、「まず行う検査」にはなりません。

読解力の検査で、言語発達の様子などの一部を見ることはできるかもしれませんが、読解力=言語発達ではありません。

言語発達の遅れに伴って、構音の発達が遅滞しているのかもしれません。
サ行は、構音の発達で、最後に獲得する音です。小学校低学年までもちこすことがあります。
言語発達に比例した構音発達ならば、まず指導すべきは構音なのだろうか、という支援の方向性を判断するためにも、必要な検査です。

純音聴力検査の「純音」とは、聴力検査の「ピー」音のことです。
構音障害の背景に、聴覚障害があるかもしれません。除外するためには必要な検査です。
「サ行」の置き換えの疑いであれば、周波数の高い音の聞き分けが注目されます。

構音が主訴ですから、構音の検査は必須です。
また、検査には専門的な知識、技術が必要です。
会話時にたまたま置き換わっているだけのものを拾っても、評価できません。
単音節、無意味音節、単語、短文、会話の各レベルでの評価が必要です。

また、構音類似運動検査により、発語器官の音産生の基本的な運動能力があるかどうかを評価することも重要です。




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