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某公立学校ことばの教室教員。言語聴覚士。特別支援教育士。  SINCE 2000.1.1 
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「障害別の知識」「指導時間の流れの紹介」よりも、子どもをどう見るか、とらえるかが重要

先輩から頂いた助言

***
・「障害別の知識」「指導時間の流れの紹介」よりも、子どもをどう見るか、とらえるかが重要であり、そのためには、子どもの引き継ぎ資料を見て、子どものイメージをつかむこと。
・経験の長い先生の指導を見学したり、指導を見てもらったりして、相談する。
・研修資料を作ることよりも、事例検討を積み重ねて、子どもの見方、とらえ方の力をつけていくこと。 
***

今回頂いたお題が「障害別の知識と指導法」・・・。

この天と地ほどの理解の差をどう埋めていけばいいのでしょうか。
障害名で子どもを見て、それに合った教材を教えてもらえれば、それは、それは、楽でしょうね。

でもそれでは、その子にフィットした指導には遠く及ばない。


一年生のA君とBさんとが、全く同じ構音の誤り、つまり「ス→シュ」の置換。
A君は置換があっても、友達との会話や授業には全く支障がない。
Bさんは、「すいか」を「シュイカ」としか発音できず、友達にも会話が通じないことがあって自信をなくしつつある。

この場合、A君とBさんとで、指導方針や、指導方法は、全く違ったものになるはずです。

どちらも障害名は「構音障害」。
否、A君の場合は、その困り感や、他の困り感との関連で、構音障害とは言わないかもしれない。

子どもをトータルに理解しようとするまなざしがありますか?
子どもの心の内側を想像力豊かに感じ取ろうとしていますか?





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構音基礎講座 4月27日ほか、予習

問「小1男児。以下の会話について、構音を含め、言語面全体を評価してください」

***

子「あのね、(き)のう とうえんでね、たなとちゃんとあそんだんだよ」

相談員「ああ、かなこちゃんとね」

子「そう、かなこちゃん。それでね、ブラントにのってね、シャボンダマもしたよ。なわとびもしたよ。てんだまもした。」

相談員「けんだまできるの? すごいね」

子「けんだまで(き)るよ。そして、たぜ ふいて(き)たたら、さむたった。てぶとぅろしてって、おかあさんが いったたら、てぶとぅろしたんだよ。そしたら、あつとぅなったたら、ぬいだんだ。おやつの じたんに なったたら、おたあさんだドゥミもって(き)て、とぅれた。でも、もうすどぅ どはん だたら、はやとぅ たえって (き)てねって」

※(き)は歪み。
***

文字だからまだいいですが、実際の会話では音声だけで評価しなければなりません。
会話しながら言語面を評価するという高度なテクニックが必要です。
温かく会話しながら、客観的にも捉えるというのは、慣れが必要です。

そして「言語面」とは何か。多様な観点を支援者は持っていなければなりません。

基礎講座なので、基礎知識を講義形式でやってもいいのでしょう。
しかし、それだけでは、実際の場でどう用いたら良いかわからない。
演習の中で基礎知識にも触れていきます。
研修の王道は「ケース会議」、そして「教育相談実習」。

これからたくさんの子どもたちと出会い、自分で評価して、自分で判断しなければなりません。
その実践力が身につくきっかけとなれば。

ただ、1時間半しかないのですが。
構音だけでも、丸一日、いや3日は欲しい。

たとえば、
1日目
音声学基礎   1:30
構音障害とは  1:30
検査法実習1  1:30
検査法実習2  1:30

2日目
認知心理学   1:30
発達心理学   1:30
感覚・運動面  1:30
構音指導1   1:30

3日目
構音指導2   1:30
指導実習    4:30

こんな感じです。
今の枠組みでは無理ですね。
でもやらなければならないし、そのために何を変えたら良いかを考えたらよいのだと。


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やっぱりテストの点数が本音なのですね

学力を全国平均レベルへ、というのがテーマのようですが。

点数でしか子どもを見なくなっている現場の雰囲気に強い危機感を覚えます。

成績よりもコミュニケーションが心配なのですが。
授業中に発言しているから、コミュニケーションに問題はないと・・・。
それはコミュニケーションの一側面に過ぎない。
フォーマルな時間よりも、休み時間など、インフォーマルな時間のコミュニケーションが本質。
そういうことは、生徒指導のイロハなわけですが。
そうした観点さえ失われかけているのかな。

人間の見方が、非常に浅い。

自分の言動を自分で振り返ることができず、上の命令だけで動くのは、非常に危険。


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目的があって指導がある

指導記録を開いたとき、まず、個別の指導計画が目に入るように。

目的のない指導はない。

何ヶ月も経って、「そういえば、こんな目的だったのか」と振り返ることも大事。
でも、毎回、指導内容を考える時に振り返るのが一番大事。

前回の指導内容だけ見返して、今日はこれでもやってみようか、という思いつきの指導もありかもしれない。
ただ、そこに目的がなければ、何のために通っているのかわからない。



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前向きな研修意欲

今年度も研修依頼が続々と来ています。
地元で3本+アルファー、札幌1本、上川方面1本、そしてもう一本来そうです。

気分転換になって、ありがたいことではあります。

そして私自身も、外部から講師を地元に招聘し、地域の専門性アップを願っています。
講師が話すだけでなく、地元からもレポートをという声に応えて調整し、
ある先生が発表することに。
「勉強したい」と。
すばらしい姿勢です。

こうした前向きな先生方がネットワークを組めば、もっと地域が活性化していくだろうなと。





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誰かの役に立っている

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子育てがつらいのは、お母さんのせいじゃない

人見知りは、お母さんを起点に、他の人と関わりたい、社会性の育ちのもと。

知らない人を見ると泣くのは、目が合うから。
目が合うと扁桃体が反応して恐怖を感じるから。
それは、動物の本能。

お母さんと、知らない人とが、仲良い姿を見せること。


イヤイヤ行動をとる子どもに、恐怖で抑え込んでも、一時的に抑えられるだけ。
前頭前野の働きによって、自ら抑えられるようにすること。
なぜ我慢する必要があるのか、理由が納得できるよう経験を重ねること。
わかりやすいルールを作る。
守れたら、思い切り褒める。


育児中の母親の脳の動き。
泣いている赤ちゃんの映像を見ただけで、
いとおしさや不安を感じ、泣いている理由を分析し、体を動かす(対応する)脳の部位が活性化する。


育児に孤独を感じるママは7割。
でも、人間の本来の子育ては、共同。
他人の女性も、その子におっぱいを飲ませてあげる、ある部族。
本来の共同の育てと、現代の核家族における子育ての孤立とのギャップに苦しむ。


男は、赤ちゃんが泣いている声を聴いても、ノイズと同じぐらいしか脳が反応しない。

ところが、育児体験をした若い男性、3ヶ月の体験後、子どもに愛着を感じる脳部位などが活性化。
そしてオキシトシン(愛情のホルモン)も増える。
子どものオキシトシンも同時に増える。
父子の愛着が強まる。
男性も育児に参加することで、父性にスイッチが入る。
そして夫婦関係にも影響を与える。

父親に独身女性が近づいたとき、オキシトシンスプレーを吸った男性の方が、抵抗感を持つ距離が長くなる。つまり、子育てに参加することで、「魔の誘いを断ち切る」。
家族に対する愛情。






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就学時健診のことばの検査の結果の文書があった。

就学時健診のことばの検査の結果の文書があった。

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氏 名    Aさん 女児  セラピスト小学校就学予定
構音検査 [k→t]一貫、被刺激性なし、自覚あり
器質的な問題は見当たらない。
自由会話    語いが豊富で会話が弾む
知能検査    正常
聴力、視力、身体    異常なし
幼稚園情報    先生の指示よく通り、友達関係は積極的で周りから一目置かれている。ただ、言いにくい発音で、言いよどむことがある。

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詳しい検査は2月に行うが、この時点で、ことばの教室への通級をお勧めする根拠を3つ以上挙げよ。
 また、今後の状態の変化により、通級までは必要でなくなる条件を挙げよ。


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知能検査の結果を保護者へ説明する際、適切なのはどれか。

知能検査の結果を保護者へ説明する際、適切なのはどれか。

①    数値だけを報告し、それ以外の情報は保護者が混乱するので説明しない。
②    数値だけでなく、総合的な解釈や、今後の手だての案も含めて説明する。
③    数値は報告せず、支援の手だてのみ報告すれば良い。
④    日常の様子と検査結果とが一致するか、保護者に尋ねるのはよくない。
⑤    がんばって訓練を受ければ、検査の数値は伸ばせる、と保護者の期待につなげる。


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初めてことばの教室を担当する先生へ

初めてことばの教室を担当した先生は、何をどうやっていいのか、とまどっておられるのではないでしょうか。

「通級説明会で何を話したらいいかわからない」
「文書をどう処理すればよいかわからない」

そして

「指導の仕方がわからない・・・」

 まずは慌てずに、しばらくの期間は子どもと楽しく遊び、信頼関係を作ることを重視してはどうでしょう。
「治そう」と思うと、子どもに加重な負担をかけたりするものです。

「この先生となら話したい」
「こいつとなら遊んでもいいや」

と子どもに思われるぐらいがちょうど良いのです。
肩の力を抜き、一人の人間として出会ってみては。

遊びながらも、一方では、子どもがどんな条件でどんな反応を示すか。その子の好きな遊びは。発音の専門的な検査の前に、一人の人間として聞いてみてどうかなど、まず指導方法よりも、子ども理解を。
指導が終わった後は、何でも気づいたことを「指導記録」に。どんなに拙い記録でも、数ヶ月後、数年後に役立つことも。

最良の「指導書」とは、どこか遠くにあるだけではなく、その子自身が「指導書」であること。
子どもをよく観察し、学級担任、保護者からも情報を頂き、何が問題なのかを考えてみてください。
「問題」とは「原因」ではなく、何に困っているかの事です。「困った子」ではなく「困っている子」。

そして「空き時間」には、文献にあたってみてください。
初めにハウツーものだけでなく、障害やその子についての深い理解が、その子に合った指導につながります。
わからないことがあったら、他のことばの教室の先生に遠慮なくきいてください。
どの先生にも「1年目」があり、悩み、迷いながら担当してきた経験があるのです。

そして理論も大事ですが、経験の長い先生の指導を見てください。
地域に研究団体があれば、経験の長い先生を紹介してもらってください。

近い方は、私の指導をごらんいただいても良いですよ。
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