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某公立学校ことばの教室教員。言語聴覚士。特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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通級担当の専門性

「ことばの教室をずっと担当するということは、2年生をずっと担当するのと同じだ。ずっと同じところに居続けるのはわがままだ」
と言った論調を聞くことがあります。

それは職員室の論理であって、通う子ども達の側の論理ではありません。
では昨日まで保健室の先生が、急に担任を持ってもいいんですか?

逆に昨日まで4年生担任だった先生が、保健室の先生をしてもいいのでしょうか?
え? 免許が違う? 
そもそも通級担当に免許制度がないことが問題なのです。
だから現場で一年でも長く担当し、専門性を身につけた先生が担当すべきです。
それは平成5年に通級制度が始まったときからの原則だったはず。

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無理矢理人事 

「先生、1年でもいいから『ことばの教室』を担当してほしい。他に希望者がいないんです」
 赴任先の校長室で、校長先生、教頭先生は私に深々と頭を下げました。
 「引き継ぎ」のために訪れた転勤先の小学校。3月も終わろうとするこの時期に、次年度の校内人事が決まっていないのは異常事態と思われました。職員室には、私が「イエス」と回答するのを待つ先生方が集まっているようでした。私が「ノー」と答えれば、校内人事に大混乱を巻き起こしたでしょう。その無言の圧力に屈し、やむなく受け入れました。
 その直後、すぐに校内人事が発表されました。
「ことばの教室を担当するya先生です」
 とまどいました。
ふと、やさしそうな年配の男の先生が私に声をかけました。
「ことばの教室でお茶でも飲んでいってください。指導室やプレイルームも見ていきませんか?」
「いえ、結構です」
出されたお茶を早々に飲み干し、私はすぐに勤務校に戻ることにしました。
「ことばの教室っていったいなんだろう?」
「私にできるのだろうか。何もかもわからない」
帰りの車の中で、私は気が動転していました。
応対した退職一年前の男の先生は何者?
しかしこの先生が、私のその後の教職人生に大きな影響を与えることになるとは、夢にも思いませんでした・・・。

・・・約束の1年が経ちました。
次年度の校内人事で、通常学級担任を希望しようとしていた私に、その先生は、心を込めて説得しました。
「先生。3年でも、5年でもいい。『ことばの教室』を1年でも長く担当して欲しい。通常学級のように1年で替わっていいような場所ではないんです。むりやり人事で先生を担当させてしまったのは、本当に申し訳ないと思う。でも通ってくる子ども達のために、助けてほしいのです」
 経験19年の同僚の先生は、私にこの言葉を残して、定年退職しました。出勤最後の日、先生の周りには、たくさんの教え子が花束を持って集まり、みんな涙を流していました。こんなにたくさんの親子が、先生と出会っていたのだと驚きました。
1年をふりかえってみると、先生に教育相談をした親子は、来室時は暗い表情だったのに、部屋から出るときはみんな笑顔でした。顔の「しわ」にやさしさ、無償の愛を感じさせた先生のことを親御さんは「仏様」と呼んで尊敬していました。
ことばの教室の本棚にあるたくさんの研修図書。その大部分は、先生個人のお金で購入したと聞きました。先生は、空き時間には必ずその本を読んでいました。
「だって、通ってくる子に申し訳ないので」
私は通常学級の希望を撤回し、ことばの教室の継続を希望することにしました。
先生のひたむきな姿に、応える使命を感じたからです。
 それ以来20年、私は尊敬する先生の経験年数を超えました。めざす先生の姿には、全然近づけていない自分を恥ずかしく思います。

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個別の教育支援計画は、

個別の教育支援計画で引き継ぐべき、最も重要な内容。
それは、「子どものヒストリー(歴史)」であって、「項目」ではない。

私は教育行政の個別の教育支援計画のひな形作りにかかわったことがある。
その時チームが確認したのは、
「様式は一例。子どもの実態や学校事情などに応じて柔軟に扱うべき」
「作ること自体が目的ではなく、関係者が一堂に会して子どものことを話し合う連携が目的」

しかし、そのポリシーは、教育の末端に行くほど硬直化する。

「この通りに作りなさい」


どんなに立派な様式を作っても、「中身」が伴わなければ意味が無い。
引き継がれても、使えない「個別の教育支援計画」を目にする。

そんな「項目」よりも、親子が歩んできた歴史、お母さんの涙のつぶやきの記録。
その方がずっと役に立つ。


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ことばの教室担当の打ち合わせ時間

年度初め、入学式、始業式、着任式、新学期の準備で、秒単位で忙しい学校現場。
自分の学級だけで準備すれば良いのではなく、教務部、保体部、生徒指導部などの
校務分掌の会議や、特別委員会(特別支援教育、図書館協議会、学力向上委員会等)の
諸会議も入ってくるでしょう。
入学式、始業式の準備では、受付から飾り付け、下校ルートの確認、式会場準備、
教科書、教材等の準備、机、椅子の数と大きさの調整、掃除、など。
配慮の必要な子については、始業式が始まる前に、学級担任、保護者、
コーディネーターと打ち合わせも入ります。

さて、ことばの教室担当の打ち合わせ時間はとれるのでしょうか?
私が歩いてきた学校でよくありがちだったのが、
入学式が終わるまで、一度も打ち合わせができなかった・・・。

確かに通級開始は後日なのだけれど、教室内打ち合わせは後回し、
というか、やろうとおもったら、教務部会が始まります、などで
全員がそろわず。

やっと全員がそろって担当者決めをする段階では、明日から指導。
子どもの情報の引き継ぎもままなりません。

今年は、ことばの教室担当の会議について、
向こう一週間分のコマをまず確保しました。

何があっても、こちらを優先してくださいと。

通常学級の先生も、学年団やTTなどと打ち合わせするでしょうと。

ことばの担当は、単に学校の付属品ではないですよ。

「担外」ということばも、尋ね返しています。
ことば担当も「担当者」ですよ。
「担外」というくくり方自体が、違いますよと。

通常学級担任が忙しいので、「担外」の先生が手伝うという
図式。
ある程度はわかりますが、ことばの教室担当の本務が
遂行できないほどの事態になっていることに、もう少し気づいて下さいと。

作品文化展の審査会議などの諸会議が、通級指導時間とぶつかります。
確かに通常学級担任の先生は出やすいかもしれませんが、通級担当は
でにくいのです。
校務分掌の係分担の段階から、そうした業務は外していただくようお願いします。

通級担当が「職制」として認められるよう、
年度初め、校務分掌の係決めの段階が肝心と思っています。




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通級担当教員の「基礎定数化」法案通りました

通級担当教員の「基礎定数化」法案(衆議院から送付)は、
参議院で3月27日、出席議員240名全員の賛成で可決、
成立しました。
衆議院でも全会一致で通っています。
これにより、通級予定児童生徒が13名いれば、教員1名が自動的、
確実に配置されることになりました。
画期的です。


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新しい先生へ ことばの教室の通級とは

「通級による指導」とは、通常学級に籍のある児童生徒が、週1~8時間、特別な場で指導を受け、それ以外の時間は通常学級で過ごすシステムです。
 平成5年度から正式にスタートしました。それまでは、「言語障害特殊学級」しか存在せず、週の限られた時間の通級というニーズとは合っていませんでした。
 平成8年度から、管内でも○○小学校を皮切りに、「特殊学級」から「通級指導教室」に移行していきました。
 通級指導を受けた時間は、通常学級で授業を受けた時間と見なすことができるので、遅刻、早退扱いにはなりません。(学校教育法施行規則第141条)。
 特別支援学級に籍のある児童生徒が通級することも、「特別の教育課程」を編成すれば認められますが、通級担当教員の配置のための時数にはカウントできません。つまりサービス扱いです。
 ことばの教室の通級対象は、「言語障害」つまり、構音障害、言語発達遅滞、吃音の3つです。 ただし、担当教員の専門性が確保されていて、指導方法が言語障害と似ているという条件などが満たされる場合には、LD,ADHD、自閉症、情緒障害、肢体不自由、弱視、難聴等も通級対象にすることができます。知的障害は対象になりません。(同上規則、文科省756号通知)
 また、通級は支援の全てではなく、通常学級での指導の工夫、放課後指導、TT、支援員などの活用など、他の選択肢の一つに過ぎません。「障害があるから、全て通級」ではありません。(文科省756号通知)
 通級担当教員の専門性が問われています。校内に相談相手がいないため、外とのつながりで研修を深めることが重要です。

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義務教育諸学校等の体制の充実及び運営の改善を図るための公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律等の一部を改正する法律案(193国会閣14)その2

衆議院インターネット中継です。

3月15日に衆議院文部科学委員会で可決されたようですね。
「賛成の諸君の起立を求めます」
「起立総員」
特別支援教育、がんばってね、親子のみなさん、支援が届きますように
という願いがこもった採決の瞬間のようで、感動しました。

修正動議は否決されたものの、原案は全会派が賛成して可決されたわけです。


附帯決議として

通常学級の定員を減らすことや、通級担当の専門性の向上の努力、
通級担当が配置されにくい小規模校のようすを
法施行数年後にモニターして検討すること、
なども
全会一致で通りました。

今回の法改正の影響かどうかわかりませんが、
こちらの地方では、来年度の人事に際して、
通級担当教員の増員が、久しぶりにいくつもあるようです。

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義務教育諸学校等の体制の充実及び運営の改善を図るための公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律等の一部を改正する法律案(193国会閣14)

国会で「通級」ということばが何度も飛び交うのを見て、
感慨深いです。

→ 衆議院インターネット審議中継

メモ


子どもが13人いれば、「自動的、確実に」配置されるとの答弁。
子ども13人に先生一人というのは、必ず13人でなければならないということではない。
12人以下でも、自治体の単独加配で従来通り対応できる。
→逆に言えば、13人に満たない教室は、国では面倒を見ないということ?
加配で対応?
従来16.5人に一人だったので、より充実することは喜ばしいことですが。


10年間で3割の教員を基礎定数化する。
既に加配されたところで「根雪部分」は、基礎定数でという主旨らしい。


他校通級では、1時間の通級指導を受けるために、往復3時間かけて通っている事例
→ 自校通級の割合をさらに増やしていく必要がありますね。
他校通級では、通っていることが知られたくない子にはメリットというけれど、そもそも通うことが恥ずかしいというとらえ方の方がおかしいと思うのですが。
 事例にはよるかもしれませんが。
 近眼の子にめがねを与えるのと同じように、通級が必要な子は通級する、という意識が大人の側にも必要ですね。


「待機児童」の人数は把握していないが、市町村から申請のあったもののうち、実際に教員が配置されたのは8割とのこと。


どちからというと、学校評価の話とか、某学園の話とか、教職員の多忙化についての議論が多くて、通級についてはもう少し議論して欲しい気もしますが。でも、国会で取り上げられたこと自体が素晴らしい。





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人事の季節

旧文部省の「通級学級に関する調査研究協力者会議」(平成5年3月31日)では、通級担当教員について、以下のように述べています。

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通級による指導が教育効果を上げるためには,何よりも担当教員の資質が重要である。通級による指導は,IIIで述べたように,限られた時間の中での1対1の個別指導が中心であるため,担当教員は専門的な指導そのものの成果を問われることとなる。しかも,多くの場合,児童生徒は通常の学級の授業の一部に替えて,場合によっては遠くから保護者が付き添って来て,指導を受けており,それだけの教育効果を上げなければ,通級の意義そのものが問われることとなる。このため,専門的な知識,技能を有するとともに,個々の児童生徒の障害の状態や特性等を適切に把握し,それに応じた指導を行える力量を有する教員が担当することが望ましい。

 しかしながら,通級の担当教員,特殊学級担当教員については,経験年数が少なく,専門性が十分ではない者がみられるということも指摘されている。今後,国,都道府県,市町村の各レベルで,専門性と個別指導の力量を養うための研修の充実を図ることが必要である。また,長期的には,教員養成においても適切な配慮が行われることが望ましい。


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「定時退勤日」

なかなかとれないので、学年ごとにとるよう計画して報告をとのことでした。

しかし、仕事量が増えていく中で、定時退勤などできるはずがありません。
今回ばかりは、一言言わせてもらいました。
体調を崩している先生方も多いのです。
勤務時間外の会議が常態化。
ことばの教室担当も、子どもたちが帰った後は、振り返りをしたいのに、校務分掌に時間がとられて、それもできない。


2つある仕事は一つにまとめる。
新しい仕事を一つ入れたいなら、従来の仕事を一つ減らす。
間に人が入る効率性の悪い仕事のやり方を見直すこと。
校務分掌ごとに、業務削減の観点を入れて話し合うこと。


これらを提案しました。


本務外業務は思い切って削減すること。
教師は授業で勝負できなければだめだ。
授業以外の業務が多すぎ。


国は特別支援教育を始めるに当たって、他の業務を軽減するよう言っていたのですが。そのことを知っている方は何人いるでしょう。


今回は、あまりにも、と思ったので、朝から演説してしまいました。


数値目標を設けて削減しないとだめですね。



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