旧文部省の「通級学級に関する調査研究協力者会議」(平成5年3月31日)では、通級担当教員について、以下のように述べています。
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通級による指導が教育効果を上げるためには,何よりも担当教員の資質が重要である。通級による指導は,IIIで述べたように,限られた時間の中での1対1の個別指導が中心であるため,担当教員は専門的な指導そのものの成果を問われることとなる。しかも,多くの場合,児童生徒は通常の学級の授業の一部に替えて,場合によっては遠くから保護者が付き添って来て,指導を受けており,それだけの教育効果を上げなければ,通級の意義そのものが問われることとなる。このため,専門的な知識,技能を有するとともに,個々の児童生徒の障害の状態や特性等を適切に把握し,それに応じた指導を行える力量を有する教員が担当することが望ましい。
しかしながら,通級の担当教員,特殊学級担当教員については,経験年数が少なく,専門性が十分ではない者がみられるということも指摘されている。今後,国,都道府県,市町村の各レベルで,専門性と個別指導の力量を養うための研修の充実を図ることが必要である。また,長期的には,教員養成においても適切な配慮が行われることが望ましい。
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