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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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「既存の通級担当教員を減らして、設置されていない学校に新設を」のこと

いろいろと漏れ伝わる情報によると、国は通級担当教員を今年度はほとんど増やさず、通級指導教室の新設を希望していた学校は、一部を除いてほぼ叶わなかったようです。
北海道の場合ですが。

教育行政としては、既存の複数の先生配置の教室の教員を減らして、他の学校の新設に回すという案を検討しているようです。

既存の先生を減らしても、教室の運用は可能か、という問いかけのようです。

新設する学校を増やしたいという考え方自体には賛成ですが、その代わり、複数教室の教員を減らすという考え方はどうなのでしょうか。

教員を減らし、その分「グループ指導」を増やすことで対応する案が検討されているようです。

しかし、「グループ指導」は、その子にとって教育的に必要と判断されるから組むのであって、合理性を求めるためではないこと。

たとえば、吃音、構音など、全く同じ症状であっても、その背景は一人一人異なっており、一人一人に合わせた指導は、グループ指導ではできないこと。

現在でさえ、給食を食べ終わるかどうかの時間に他校通級しているぐらい、時間割の編成が困難なのに、教員が減れば、時間割の編成はいっそう困難となること。

一人教室では、担当教員が相談する場がなく、研修保障や教室運営に問題を抱えている教室が多いこと。むしろ、一人教室を複数配置にすることが望まれること。

など、ことばの教室が積み上げてきた成果と問題点を十分に精査すべきと考えます。
答えはこれまでの歴史が積み上げてきていることです。

削減の前に、国が増員の手だてを考えるべきです。

一方で、「何でも通級」の風潮があることにも異議があります。
何か苦手なことがあるから、障害があるから、という理由だけで通級措置の判断をストレートにしてしまう。
支援の方法は、通常学級での指導の工夫、ティームティーチング、放課後教室など、他にもたくさんあります。
このことは国も指摘しており、慎重な判断を求めています。

面接時の所見で、ちょっと落ち着きがなかったという理由だけで、通級措置にしているとすれば、はなはだ問題です。日常の様子はどうなのかという情報抜きに判断しているわけです。






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