忍者ブログ
某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
ブログ内検索
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新コメント
[01/11 board]
[11/21 西村徹]
[02/23 留萌小学校ことばの教室]
[05/10 プー子]
[01/11 にくきゅう]
[11/25 なっか]
[10/26 さつき]
[10/12 赤根 修]
[08/21 赤根 修]
[05/28 miki]
[05/28 miki]
[05/13 赤根 修]
[05/06 赤根 修]
[04/15 miki]
[04/15 赤根 修]
[03/12 かわ]
[03/09 赤根 修]
[03/03 KY@札幌]
[03/01 赤根 修]
[02/28 hakarino]
[02/23 kさん]
[02/23 miki]
[02/12 suge]
[01/15 suge]
[01/15 miki]
バーコード
アクセス解析
[503]  [502]  [501]  [500]  [499]  [497]  [496]  [495]  [493]  [492]  [491

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

言語通級教育士 資格認定試験12 WISCの解釈

WISC-Ⅲの解釈について、正しいのはどれか。

① 「有意差5%」とは、「有意差15%」に比べると、差が小さいということを意味する。
② 言語性IQ85、動作性IQ87、全検査IQ85の場合、動作性IQがわずかに高いため、耳で見せるより、目で見せた方がわかりやすいという特性を持つと考えられる。
③ 下位検査の「算数」の評価点が低いので、学校での算数の成績もよくない。
④ 検査時の行動観察のデータがなくても、数値を見ればおおよそ正確な解釈ができるようになっている。
⑤ 言語性IQ75、動作性IQ115、全検査IQ95の場合、全IQが100に近いので、知能は平均的と言って良い。

A ①、②
B ②、③
C ③、④
D ④、⑤
E なし


*********


この問題は、意外と難しかったようです。

というのは、これらの問題は、実は、某公的研修のための予習ドリルとして
出題し、予め、参加希望者に取り組んで頂いたものです。

なぜ、こんな予習ドリルをしたのかというと、
今回の公的研修では、中級的な内容を求められており、
発達検査の解釈の基本をマスターしていることが前提
だからです。

この問題は、WISCの解釈の基礎をなすものです。


にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


PR

Comment
無題
いつも、問題を作っていただいてありがとうございます。楽しみながら、答えさせてもらっています。
ya先生は、有意義な夏休みをお過ごしのようですね。私はお盆休みも終わり、「明日から、たまった仕事に取り掛かるぞ」と、自分に気合を入れるつもりでya先生の問題に挑戦しました。文章にすると、知識の曖昧さがはっきりしてきました。よろしくご指導ください。
①~⑤まで正しいものはないので、答えはEと思います。
①・・・有意差5%は95%の信頼度で有意な差があると考えてよい、有意差15%は85%の信頼度で差があると考えてよいということなので、有意差5%のほうがより高い信頼度で差があるということかな?
②・・・VIQとPIQの差が2なので、有意差があるとは考えられない。そのため、目で見せたほうがわかりやすいとは言いがたい。ただ、臨床の経験から、言語性能力が優位な子どもさんでも、視覚的な教材を見せながら言葉で説明するほうがより理解しやすいことが多い気がします。入力方法、動作性能力の下位検査項目の評価点などによっても、違うのでしょうか?
③・・・「算数」では、注意を向けて聞いて理解する力、答えを出す間だけ数などを覚えておく力、暗算の力などが必要なので、一概には「学校での算数の成績が悪いとは言い難い? 問題を見ながらだと解けたり、筆算だと計算できたりする子どもさんもいますものね。
④・・・検査時の行動観察は大切だということは、ya先生がブログにも書いてくださっている通りです。検査時の、姿勢、鉛筆の把持、注意・集中の様子、聞き取りや答え方、操作の仕方や取り組み方・・・たくさん情報が得られます。子どもさんの発達は、一方向からでなくより多面的に見なければと、思っているところです。
⑤・・・VIQとPIQに有意な差がある場合は、全IQについては慎重に考えなければならず、これだけ差があると、全IQにはあまり意味がないですよね。
Re:無題
Sさん、お久しぶりです。ご活躍されていると伺っています。
私も土日は色々でかけていますが、夏休み中は有給も取りやすいので、この暑さから逃れることもしておりました。
さて、Sさんのようなベテランの方には、是非問題そのものの批評も頂きたいところですが、まずは正確で詳細な解説をありがとうございます。

確かに、目で見せた方がわかりやすいのは、実際の指導場面で、他の多くの子にも当てはまることですね。「言語性IQ-動作性IQ」の差異などという、伝統的なウェクスラー型知能モデルが、賞味期限?なのでしょうか。であれば、ルリアの同時処理、継次処理も? おっしゃるとおり、下位検査間の差異とか、群指数間の差異が重要なのでしょうね。
そういう意味から言っても、選択肢の文には疑義ありというところでしょうか。
【 管理人ya 2010/08/15 20:08】
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
非公開コメント

忍者ブログ [PR]

graphics by アンの小箱 * designed by Anne

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***