ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
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研修には、基礎知識の学習、ケース検討、そしてOJTの機能が必要である、という主旨のことを前回書かせていただきました。
今度行う公的研修は、ケース検討に焦点をしぼっており、特別支援教育士養成セミナーの実習をイメージしています。
ただ、そうした応用的な研修を受けるためには、基礎知識が必要です。
昨年も同様の主旨で行いましたが、難しかったという感想があったため、今回はやさしい内容に改めました。
どれも基礎知識として最低限持っている必要があります。
***
○構音障害
【 】に当てはまる語句を下から選んでください。
■基礎編
構音障害には、ある音が別の音に置き換わる【 ア 】、文字で表記できないような独特の音になる【 イ 】、「はっぱ」→「あっぱ」等、子音が抜け落ちるなどする【 ウ 】、「みかん」→「みんかん」など、よけいな音が加わる「付加」がある。
このうち、【 イ 】には、「キギケゲシチジ」などに見られる側音化構音、サ行、ザ行、タ行、ダ行、ナ行などに見られ、アメ玉をしゃぶっているような独特の音になる【 ウ 】構音などが代表的である。側音化構音や、【 ウ 】構音などの【 イ 】は、自然に改善する可能性が低い。
また、構音障害には、口蓋(お口の中の天井部分)に穴があいているなど、構音器官の問題があることが原因である場合の「器質性構音障害」、原因がはっきりと特定できない【 エ 】性構音障害、舌の運動麻痺など神経の問題などが原因の【 オ 】性構音障害がある。検査の際は、構音器官もよく調べることが必要である。
歪み 置き換え 省略 口蓋化 側音化 低い 高い 全くな
運動障害 機能 器質
構音検査には、たくさんの子どもを対象に障害の有無を調べる【 カ 】検査と、特定の子どもの構音をより詳しく調べる「掘り下げ検査」とがあり、目的によって使い分ける。このうち、『ことばのテスト絵本』(田口恒夫著、1964、日本科学文化社)や、「ポスト、ラッパ」で始まる72語の構音検査は、【 キ 】検査に該当する。
ある語音がどんな条件下でも一貫して誤る場合、【 ク 】がある、と言い、正音も出始めている状態を【 ケ 】があると言う。誤音の際、正音を聞かせてあげると正音が出せる場合を【 コ 】があるという。どの音から指導を始めるかは、【 コ 】があるかどうかが判断材料のひとつになる。
構音指導は、言語発達年齢がおおむね【 サ 】歳~【 サ 】半以上であることが原則である。
選別 掘り下げ 集団 一斉 浮動性 被刺激性 浮動性 3、4,5,6,7、8 舌がひっこみにくい 舌が平らになりやすい
■ 応用編 以下の説明が正しければ○、正しくない場合は×を書いてください。
1 側音化構音の指導で、左口角を引くときに、そっとなでて脱力を促す。
2 発話量が少ない子どもは、構音器官の筋力の弱さが原因のため、筋力を育てる指導が第一選択である。
3 歪みの改善指導で、母音の「イ」を産生するとき、舌出しをして、舌縁が両口角についていることを確認しながら、鼻息鏡をあてるとよい。