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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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【研修報告】ケース会議で「情報が足りない」と感じることがねらい

今日は、管内の会員が集まっての一日研修会でした。

講演会の講師は、発達外来で心理を担当されている臨床心理士の方で、
通級のお子さんもお世話になっている担当者が少なくありません。

前半は発達障害についての基礎的で、正確で、よくまとまった内容の講義でした。
初めて通級を担当した方には、最低限必要な知識であり、ベテランの方にもこれまでの知識を整理するという点でとても有意義でした。

後半は、ある事例をもとに、グループに分かれて、子どもの状態像の把握や指導の方針を話し合いました。

事例の情報は一見、そろっているかに見えますが、実はとても足りません。

講師の先生は「情報が足りない」と思えることが今回の研修の目的、とおっしゃっていました。

医療でも教育でも、ともすると現象面だけに注目し、クライエントの全体を理解することがおろそかになるため、まったく見当外れな支援策をとってしまうことになります。

アセスメントには、指導しながら子どもを少しずつ理解する方向性と、いろいろな情報を集めて総合的に判断する方向性と、2つの方向性があります。

どちらかが欠けても行けません。
ただ、週の限られた通級時間での支援のためには、いろいろな情報を集めて総合的に判断し、内容のフィット度を高めるということは必須事項です。

講師の先生は、「客観的に判断すること」、「アセスメントを繰り返しやり直すこと」の必要性を強調しておられました。

限られた時間での支援という点では、医療の心理も、学校教育での通級指導も、全く同じであり、通級担当の明日からの支援に直結する内容となりました。

よく考えられた研修内容で、きっと学校教育の諸事情を実はよくわかっておられるのだろうと感じました。

現象面だけではなく、その背景、経緯全体を理解すること。
それは教育の本質であり、医療もしかり、そして通級指導教室が数十年大切にしてきた歩みです。


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