中学校への巡回相談は、実は初めての体験でした。
新卒の時4年間、中学校に勤めていましたが、
生の子ども達と授業を見たのは、そのとき以来かもしれません。
小学校のチャカチャカした感じに比べて、
中学生は落ち着いていて、一つを言われたら10できるという感じで、
大人だなあと。
私が務めていた中学校とは、雰囲気が全く違っていて、
授業開始時の「起立!」の日直の合図の段階で、
だいたいのことがわかってしまうくらいでした。
わずか2時間の授業を見ただけで、子どものことは本当にはわかりませんが、
逆に言うと、わずかな情報だからこそ、見逃さず、正確に見取ることが
大切なのだなあと、一生懸命見させて頂きました。
ファクト(事実)は、その後の相談の前提になりますから。
校内での支援体制や保護者との連携がとてもうまくいっていて、
関係者が前向きに取り組んでおられる姿に感銘を受けました。
巡回相談は、関係者の悩みや努力を受けとめ、支持させて頂くのが
基本的なスタンスかなと思っていますが、
今回の例はまさにそうでした。
特別支援教育とは、今までになかった新しいことをするのではなくて、
生徒指導の考え方など、昔からやってきたことを整理し、
再確認することなのでしょう。
昔から積み上げられてきた理論と実践を拝見したときに、
「学ばせて頂きました」、という思いで頭が下がるのでした。
「非力の自覚」
「その子の一番の専門家は、実際に関わっている方々」
これからも、このことを肝に銘じてありたいと思います。
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを
***
PR