ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
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日本一の低予算、3億円で建てられた水族館。
水族館プロデューサーの中村元さんは、「日本一のビンボー水族館」、「3億円で水族館を建てるなんて本来は間違い」とまで。
しかし、中村さんはこの水族館を監修し、予想数を遙かに上回る人気水族館に仕立て上げました。
彼ははじめ、業界から「異端」扱いされていたそうですが、今では全国的に有名な水族館プロデューサーに。
既存の価値観をうちやぶり、大胆に工夫していく仕事ぶりにあこがれます。
単に壊すということでなく、徹底した研究と努力の裏付けを感じます。
持って生まれたセンスもあるのでしょう。
***
生きたままの餌を与える「いただきますライブ」は、平日の特定の曜日、特定の時間です。
通常は勤務日なので、見られない時間帯です。
でも今年はお正月の開館日に見られるとのことで行ってきました。
通常、餌は死んだ状態で与えますが、ここの水族館では生きたまま与えます。
ニジマスを生きたまま与え、巨大淡水魚のイトウが追いかけてくわえるシーンはインパクトがあります。
子どもたちに見せるのは、残酷だとの意見もあるようです。
でも、死んだままの状態の餌を食べるシーンより、生命のはかなさ、尊さを感じ取れます。
この企画の名称は「いただきますライブ」。
けっして、某有名動物園の「もぐもぐタイム」ではない。
そういえば、日本の文化は「いただきます」の文化。
生命を、そして料理を作ってくれた人々に感謝して手を合わせる。
自然を「征服」するのでなく、自然に「生かされている」という文化。
この企画の思想の深さを思います。
大人の観客は、もう少しで餌を採り逃がしたイトウを見て「おしい!」と言いました。
しかしある子は、イトウにかまれて、動けなくなったニジマスを見て「食べちゃった(食べられちゃった)」と言いました。
子どもの方が、企画の主旨を心からとらえているなあと。
***
イトウはいつもは、水流にそってみんな右側を向いて静かに泳いでいるのですが、ライブの時間は激変。
餌が投下される前から、いつもとは違う慌ただしい泳ぎ方をしていました。
餌の投入の予兆に気づいているのは明らかでした。
飼育員の足音などで、わかるのですね、きっと。
↓動画
http://youtu.be/_k3IZ2XY7b4
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【教材名】 動画のタイトルを決めよう
【目的】
1 動画を見て、その内容を時系列で理解し、ことばで表現できるようにする。
【指導目標】
1 動画のタイトルを端的に表現することができる。
2 登場人物の気持ちやセリフをことばで表現することができる。
【やり方】
1 パソコンで動画を一度通して再生。
2 その後、随時、一時停止しながら、登場人物の気持ちやセリフ、場面の内容などの説明課題を出す。
3 最後に、動画のテーマを考える。わからない場合は、語の選択肢とする。
【適用できない例】
【コメント】
「おべとも学園」などの動画は、基本的にセリフがないので、視覚的な情報提示だけで、場面や時系列の意味を理解し、言語化する必要があります。視覚優位で、聴覚的なインプットが苦手なお子さんには、目で見てわかる教材を用意します。
もちろん、聴覚的なインプット(音韻処理、文法、語用、意味)自体を育てることも併行していきます。聴く系のドリルもいいでしょう。
ただ、苦手なところを埋めていくというアプローチだけでなく、使える力を使って、物事の理解を広げていくアプローチも大事でしょう。
動画はわかりやすく、注目点をピックアップしているので、これがわかれば日常生活の文脈の理解力も向上するとは限りません。しかし、わかりやすく提示してちょうど良いレベルのお子さんには、まずそこがスタートラインです。
ネット時代になって、子どもたちも絵本よりも動画の方が興味を引きやすくなってきています。絵本と組み合わせることが有効な指導法になり得ると思います。
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