ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
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世の中、「タブレットは、もう、使ってみるという段階を超えている」そうですが。
私にとっては「使ってみる」段階です。
今まで使ってみてわかったこと
1 アプリの質は、無料、有料とはあまり関係がない場合もあること
2 ドリル的なものが多く、反復学習、自習にはよい。
3 指でなぞる、という機能が、書字、とりわけ筆順の評価と指導にはよい。
(ただし、正確な書字かどうかの判断で、アプリが致命的なミスをすることがある)
4 初期状態では、余計なソフトがキャッシュメモリを過剰に消費しているので重くなる。
(再起動時は、いちいち停止する必要がある)
そして何よりも
5 学習意欲は間違いなく向上する
です。
報道では、特別支援学校での導入によって、表出できることばが増えた子もいるとか・・・。
これは、各学校に早く導入したいですね。
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触発されて、安いタブレットを購入してしまいました。
未だにガラケーを使用している私にとって、アンドロイドも初体験。
MS-DOSがWindowsにとって代わった時代と同じぐらいの衝撃です。
アプリの豊富なこと・・・。
ただ、おもちゃとしてはかなり使えますが、子どもに合わせた指導に使えるかとなると・・・。
(無料のアプリしか見ていないからかもしれませんが)
子どもの状態にフィットさせるには、アナログの紙媒体、実物に勝るものはありませんね。
しかも、このタブレットはWi-Fi接続のみで、3Gはついていないので、学校ではつながりません。(3G=つまりスマホ回線につなぐお金もないので。)だから、自宅のネット環境で無料アプリをインストールです。
画面は7インチなので、視機能の育成、というわけにもいかないでしょう。
(視機能を育てるには、一定の画面サイズが必要)
でも、支援の選択肢の一つになり得ることは間違いないです。
今後、活用する場面が出てくるでしょう。
スマホをお使いの方々は、フェイスブックやツイッター、ミクシーなどもお手軽にアクセスできるのですね。
残念ながら、このタブレットでは、このブログの更新はやりにくいし、スペックが足りないようです。
将来は、ブログを閉じて、別の世界に行っているかもしれません。
私だけでなく、皆さんも。
時代の変化は速いですら。
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会話に「名前(題、タイトル)をつける」という教材がマイブームです。
会話の内容を端的に単語一つか二つで表現できるということは、会話の文脈を理解したということです。
内容の枝葉末節にとらわれていると(つまりシングルフォーカスだと)、会話の内容の部分的にしか適合しない単語になります。
たとえば、(以下、私のオリジナル)
***
A君「明日は運動会だ。徒競走も楽しみだ」
B君「楽しみじゃないな」
A君「どうして?」
B君「だって、耳が痛くなるんだもん」
A君「どうして耳が痛くなるの?」
B君「スピーカーからの音だと、耳に響いちゃうんだ」
A君「どうして耳に響いちゃうの? 俺は平気だけど」
B君「実は僕は耳の病気なんだ。なかなか治らないの」
A君「そうなんだ。それは気の毒だね。どうすればいいの?」
B君「耳が痛いときは、耳栓をすればいいんだよ。今回、放送係からはずれて助かったよ。」
さて、この会話にタイトルをつけましょう。
わからないときは、下から選んでね。
1 運動会で楽しみなこと
2 耳
3 スピーカ
4 放送係
5 徒競走
***
会話の流れから、1,5は選択肢から除外されます。
もし、1,5を選択した場合は、運動会の内容、楽しみなこと、耳のことに色分けして会話にアンダーラインを引き、どの内容が一番話されているかを視覚的にわかりやすくします。
3も、当たらず遠からず。「2 耳」と比較すれば、B君の言いたことの主旨は、どちらが近いか考えられます。
4は微妙ですが、なぜ放送係を選んだかの理由を尋ねるとよいのでしょう。
耳の病気の話や、運動会の係の仕事の話は、経験的知識も関わるので難しいですが、そのことを差し引けば、低学年でも理解できるしょう。
文の読み能力とは、こうした文脈理解、主旨理解、部分と全体との関係などの理解と切り離しては考えられないでしょう。
そして、日常の会話、コミュニケーションでも、こうした主旨理解の能力が必要です。
会話では、キーワードがたくさん出てきます。
しかし、どのキーワードが会話の主旨かは、上記のように、消去法で考える、ということを日常、人は自然にやっているのでしょう。
それが難しい子がいる、という理解がまた大切だと思います。
ついでに言えば、上記会話から、2人の日常の関係性が推理できます。
耳の話を初めてA君にしたこと。
少なくとも、自分の病気を話せる関係であること。
でも、運動会前日までそうした会話にはならなかったことから、普段はあまり会話していないか、友達になってそんなに期間が長くないかもしれない。練習時から、耳のことで困っていると言うことを少なくともA君は知らなかっただろうこと。
などなど。
このレベルは、中~高学年でしょうか。
こうした推理も、通常、人は無意識にやっているわけです。
無意識だからこそ、支援者はそれらを意識化して、子どもの行動の「ホワイ」を追究する必要があるのでしょう。
無意識の意識化、は実はとても大事だと思います。
なぜ自分はそれができるのか、という支援者自身の課題分析力、自己モニター力が必要です。
子どもには、日常では会話の主旨を端的に説明してあげたり(それこそ名前をつけてあげたり)、通級での個別指導の場では、名前を付ける主旨理解の学習(自立活動としても、教科の補充指導としても)が考えられます。
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通常ではあり得ないことや、めずらしいことを写真にしてアップしているページです。
マスコミでは、ツイッターでの使い方に問題があってという報道がされていますが。
ツイッター以外では稼働中のところもあり、私はその内容を教材化しています。
大人の内容が多いので、全てが使えるわけではありませんが。
たとえば、
給食の献立表で、
「ぎゅうにゅう」、「ハム」などと書かれている横に、
「クラスメイト」
と書かれているのを発見するを楽しめます。
学校行事予定表で
「卒業式」と書くべきところを
「失業式」
と書いてある写真もあります。
お店の通常価格より、特売価格の方が値段が高い表示も使えそうです。
・おかしなところを発見し、その内容をことばで説明できるようにする
・日常生活に近い数的な感覚を育てる
・一般的な経験的知識の参照や教示
などもねらいとしつつ、指導の導入時のお笑い、「つかみ」として使うことがあります。
某県の幼児のことばの教室の先生から、プレゼントを贈ってくださいました。
百均の「洗濯ばさみ」です。
おしゃれな形ですね。
これを組み合わせてシールを貼ると、かわいらしいチョウチョに。
並べてドミノ倒しです。
洗濯ばさみのバネの力がほどよく強いので、握力を育てるのにもいいですし、ドミノにすれば手先の巧緻性を育てることにも。
シールをはがして、貼ってという作業も手先の力ですね。
シールを貼るだけでこんなにおしゃれになるというのは、私には全くないセンスなので、普段私とつきあっている子ども達も新鮮に感じたことでしょう。
幼児から低学年向けと思いますが、ムーブメント遊びにも使えるし、高齢者デイケアでも、この教材は活躍しているとのこと。デイケアでは、様々な形に組み合わせて楽しんでいるようです。
汎用性が高く、かわいらしいアイデアをありがとうございました!
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関連記事
【自作教材】あったら、すばやく取ろう
http://kotobaroom.blog.shinobi.jp/Entry/847/
【目的】
1 音韻抽出の練習をすることで、発音や文字の読みの定着に必要な音韻分析能力を高める。
【指導目標】
1 単語の中の特定の音の有無を素早く判断できるようにする。
2 考えてから手を動かすという衝動性のコントロール力の向上を図る。
【やり方】
1 じゃんけんをして、勝った人から、絵カードを一枚めくって場に置く。
2 めくった絵カードに特定の音が入っていれば、そのカードの上にすばやく手を載せる。(たとえば、「さ」がテーマなら、「はさみ」は取る。「つくえ」は取らない)
音が入っていなければ、次の人が、次の絵カードをめくってその上に重ねて置く。
3 早く取った人は、それまで積み上げたカードを全部もらえる。たくさんカードをもらった人が勝ち。
【適用できない例】
1 事前に絵カードを呼称してみて、呼称できない場合。(絵の名前が言えない)
2 単音節でも、特定の音との比較、照合ができない場合。(レベルを下げる必要)
音韻分解ができない場合(「たまご」は3音節)
3 勝負へのこだわりが極めて強い場合(わざと負けてあげるなら可能)
【コメント】
特定の音の有無の判断は、単語、短文、会話レベルでの構音の定着には欠かせない能力です。複数音節レベル以上の文字を流ちょうに読む場合にも必要な力でしょう。このゲームはトランプを参考にしていますが、トランプをアレンジしてまだまだ作れそうです。
ことばの教室、通級指導教室に関連するホームページ、ブログの中には、本当にすばらしいページがあります。
ことばの教室教材庫
http://www1.kcn.ne.jp/~nakao/kyouzaitopmenu.html
通級担当の先生による豊富な自作教材です。
量が豊富というだけでなく、学術的根拠に基づいて作成、整理されています。
作者のお名前は、日本LD学会の大会論文集でも、よく拝見します。
『読み書きが苦手な子どもへの<つまずき>支援ワーク』
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-089518-2
の著者のおひとりなのですね。
許可を得て紹介します。
これは参りました。さすがです。
プリント教材は、「取り組んだ跡」が残るのでいいですね。
そして何よりも、通常学級での自習課題とするなら、プリントでなければ。
私はカードを多用し、プリントをあまり使わないため、あとで取り組んだ跡が残りにくいです。
それぞれ一長一短はあると思いますが。
今年、ラミネーターフィルムと、電気を校内で一番使ったのは私かもしれません・・・。
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特別支援教育 ブログランキングへ
文字を並べ替えて単語にする教材。
今回は「り」が必ず入っているバージョンです。
並べ替えられた音の羅列を読み、ある誤った単語を思ってしまうと、そこからなかなか、違う読み方ができなくなる子がいます。
たとえば「マスクスリ」→一度「マスク」とか「クスリ」とかだと思ってしまうと、なかなか、違う単語を思いつきにくくなる場合です。(正解は「クリスマス」)
視点の切り替えというか、ワーキングメモリというか、一度固まると修正がききにくいということが自閉症児の行動で見られることがあります。
切り替えの難しさは、音韻認識上でも見られる場合があって、そのことが、構音の定着や音読の流ちょう性を妨げている場合もあるように感じています。(「保続」の亜系?)
そうした子ども達に使えるかも、という教材です。
ダウンロード PDF版
http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/8b128a1bd08740b1abbb61cdd850647d/1362398492
関連記事
【自作教材紹介】「並べ替えて単語!」文字の読みや発音の般化に関わることがある音韻分析能力
http://kotobaroom.blog.shinobi.jp/Entry/620
【自作教材】「並べ替えて単語!」をグループ指導で
http://kotobaroom.blog.shinobi.jp/Entry/780/
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参考
岡山県言語聴覚士会
http://www.kawasaki-m.ac.jp/mw/commhw/okayamast/cms/
経験的知識(因果関係、一般常識など)
助詞の使い方
短文の意味理解
など、様々な使い方ができますね。
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