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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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「逆唱カルタ」で語音の短期記憶、分析能力を育てる



指導者が、「も・く」と言ったら、
その反対の音を考えさせ、
「くも」だとわかったら、くものカードを取ります。

3人以上いるなら、通常のカルタ風に、
1対1の指導なら、「早くとらないと、先生がとっちゃうよ」
と言いながら、競争にします。

写真は全て2音節の単語ばかりですが、
3音節、4音節とレベルアップすることもできます。

また、さらにレベルアップするなら、
子どもに出題役をやってもらうことで、
「反対のことば」を考え、発音するまでの過程を
刺激することにもなります。

語音の短期記憶、似たような語音を聞き分けること、
語音の分析能力などを育てるための教材の一例です。

音韻の分析能力が弱いと、人の話の内容を聞き分けたり、
思ったことを話したり、
文字の読み書きの学習に遅れが出る場合があります。

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これは使える! 構音指導のビデオ

岩手県立総合教育センターのホームページに
ビデオを見ながら構音練習ができるページを発見しました。

http://www1.iwate-ed.jp/tantou/tokusi/kyouzaitop_tokusi.html

舌の運動機能を高める練習や、「けいーーー」から「き」を誘導する
漸次接近法による指導など、実際の映像を見ながら練習できます。

ビデオの対象となる子どもの状態を
よく検討することなしに利用するのは問題ですが、
映像でわかりやすいという点ではピカイチと思います。
私が作らせて頂いたDVDに欠けている部分とも言えます。

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プリキュア5 の教材化 その2

プリキュアは、戦うことよりも、
メタモルフォーゼ(変身)すること自体に
力点が置かれている感じがありますね。


前回の記事の出題の仕方では、
プリキュアの知識がある人が
有利になってしまいますが、
出題のバリエーションをくめば、
プリキュアを全く知らない人でも
取り組めるようにできるでしょう。

また、指導のねらいによっても、
バリエーションをくめるでしょう。

たとえば、

「1 ナッツが作ったパソコンでは、
パルミエの王国と何ができますか?」
    「○○○が○○○」

→ ○に文字を入れるという課題です。

指導者が文を2回読み、
大事な単語はメモをとるように指示します。

○に文字を入れるという指定により、
音韻意識や、言語的推理等に負荷がかかります。

ことばを正確に聞き、メモをとっておいて、
質問に正確に答える部分の強化を図ります。

今回は、プリキュアの固有名詞を答える訳でないので、
番組を知らない人でも負担がかかりません。

私は、このクイズを「アタック25」風にアレンジして、
ゲーム化しました。

http://www.asahi.co.jp/attack25/

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プリキュア5予告編で聞く力、まとめる力を

市販の教材ではどうも集中できない子どもに、
好きな話題をネタにすることがあります。

プリキュア5 
http://asahi.co.jp/precure/

はやっていますね。

この中の予告編は毎週変わるので、
ネタに苦労しません。

読んで聞かせた後、
オリジナルに作成した問題に答えられたら、
問題番号をゲット、ビンゴ風にして遊びました。

聞いているとき、大事な内容はメモするように指導しました。
特に、固有名詞、数字は大事だよと。

9月7日(日)放送分予告編の問題。

1 授業中におしゃべりをしていたのは、誰と誰ですか? 
2 「ぜっこうよ」と言ったのは誰ですか?  
3 「ぜっこうよ」とは誰に言いましたか? 
4 どうして ぜっこうよ と言ったのですか?  
5 のぞみたち5人は、だれにつれさられましたか?  
6 つれさられて、どこにつきましたか?  
7 ちかくのわくせいになげつけたものは何ですか? 
8 わくせいの名前は何ですか?          
8 くるみは、何がわからなかったのですか? 
9 ぜっこうしたのに、どうして助けてあげようと思ったのですか?
10 月はどんな世界ですか?

まあ、プリキュア好きなら、
メモしなくても答えられるかもしれませんね。

要領がつかめるようになったら、
少しずつプリキュアから離れていくのもいいかもしれません。

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なぞなぞを好きにさせたい



なぞなぞが苦手という子は少なくありません。
音声だけで問題を提示され、しかも、
様々な能力の総合が必要なため、
他の子はみんなわかるのに、自分だけがわからない、
という挫折体験をしているようです。
しかも、なぞなぞは、たのしいレクレーションの場が
多いですから、孤独感、疎外感も味わいやすいのでは。

しかもなぞなぞには、ダジャレ的に音韻処理を負荷するものや、
イメージ形成、言語概念など、問題の種類によって、
どう考えたらよいかが違う、その選択の難しさもあります。

おみくじボックスから、なぞなぞカードを一枚引いて、
答えられたらシートに置きます。
カードの裏に印がついていたら、もう一枚引けます。
先に9枚正解した人が勝ちです。

そこで、なぞなぞが苦手なお子さんには、
正解を示す絵をたくさんちりばめたシートを用意します。
初めは見せないで、
どうしてもわからなかったら見せるようします。

視覚的なヒントを出すと、正解しやすい子がいます。
問題の文が読めて、内容も理解できるのに、
正解がわからない子に適用です。

絵を増やすことで、難易度も調整できるでしょう。

ダジャレ的な問題、ストレートな問題などありますが、
1種類に絞った方が難易度は低いでしょう。

なぞなぞ嫌いなのに、これなら、
勝負が決まった後も続けたがる子もいます。

適用例
1 文字の読み、問題の内容理解に問題はないが、
想像力、言語概念と視覚的な表象との結びつきに
困難がある等の子。

2 文字の読みは苦手だが、指導者が読んであげることで、
問題の内容は理解できる子。

適用が難しい例
1 問題文の意味が理解しにくい場合
2 その子にとって簡単すぎる場合 など



もちろん、日常生活でなぞなぞが出されるときは、
視覚的なヒントなんて出ません。

たんなる甘やかしでしょうか?

そんなことはありません。

苦手意識のある子には、まず成功体験を積み、
その楽しさを味わうことが目標では?
そして、コツをつかめるようになったら、
徐々にヒントの頻度や質、時間を変えて難易度を上げます。
最終的にはノーヒントにします。

なぞなぞに答えること自体が目的というより、
言語概念形成の支援にもつながるでしょう。

たとえば、

「階段を上っても、すぐにおしりで降りてくるものなあに?」
→すべりだい

すべりだいの機能、特性についての言語概念を
思考する機会が与えられるわけです。

「できた」
と思えれば、楽しいと感じれば、もっと求めたくなる、
それが大事だと。

通常では失敗体験を積みやすいから、
特別な場に通って成功体験を保障するわけです。

支援がなくても成功体験を積める子なら、
特別な場に通う必要はないわけです。

通常の場で成功体験を味わえる子ども達と同じように、
支援の必要な子にも味わえるようにしたい。

むろん、それは特別な場だけでなく、
通常の場でも体験できるように、
発射台の役目という観点も大事だと思います。

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ポケモンスタンプラリー2008

http://www.sej.co.jp/cmp/pokemonrally08.html

うちの町は、
「犬も歩けばコンビニに当たる」
というぐらいコンビニ飽和状態です。


今、ポケモンスタンプラリーにはまっています。
うちの娘、いや、私も・・・。

だって「保護者同伴で」とは書いてあるけど、
「保護者自身は集めてはいけません」とは
書いていないので・・・。

4店舗回ってスタンプを押すと、
まずポケモンのシールがもらえます。

毎度ワンパターンですが、
シールは手でつまむ、位置を定めて貼るなどの
目と手の協応運動を育てる教材として使えるかな・・・。

通級時のシール帳用としても使えるでしょう。

さらに4店舗回ると、ポケモンが全部載った
ポスターがもらえます。




ポスターはスキャンして、単語カードに加えたいなと。
たくさんあるので、完成はいつになることか・・・。

裏面は、「ウォーリーを探せ」的に
特定のポケモンを探せです。

視知覚の育成のほか、
指導の導入時に使えるかも。

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連想記憶術で、ひらがなの読みを覚える



ひらがなが読めるようになると、
構音指導もやりやすくなる場合があります。

もちろん、教科学習の補充指導にもなります。

文字と絵を重ね合わせて、ひらがなの読みを
覚えやすくする教材です。

以前、当ブログでもこの課題に取り組んだ方々の教材例を
紹介しました。

が、今回は著作権のしばりがゆるやかなものを
自分で作ってみたいと思い立ちました。

この教材を作る過程で、改めて記憶のメカニズム、
種類を考えさせられました。

つまり、
ひらがなの形と絵の形が何となく似ているというだけでは、
記憶は弱い。

たとえば「せ」なら、実際にセロテープを引っ張って、
カッターで切るところをイメージで想像しながら、
手の動作も伴わせるようにすると、記憶しやすいのでは。

「す」は、まるの中にスイカを入れたというだけでなく、
実際にスイカをはめようとして、なかなかきつくてはまらない様子を
ジェスチャーでやってみた方が記憶が安定しやすいのでは。

まだ仮説の域ですが、ためしてみたいと思っています。

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どうせ音読するなら楽しく読む

「しお」
「しあい」
「しぜん」
・・・
「し」のつく単語をひたすら読むだけでは飽きてしまう子がいます。

そこで、
「ことばのうしろに『おばさん』をつけて読む」

これだけでおもしろがる子がいます。
( )は、私のつっこみ。

「しあわせ おばさん」 (幸せそうでよかったね)
「しっぱい おばさん」(誰でも失敗はある)
「しいたけ おばさん」(頭に栽培しているのかな)
「シール おばさん」(シール帳に貼りたい?)
「しらない おばさん」(知らない人には気をつけて)
「しろい おばさん」(白い恋人ならしっているけど)
「へんしん おばさん」(何に変身?)
「もしもし おばさん」(電話が好きなのかな)
「ひっこし おばさん」(ニュースになったね)
「しんせん おばさん」(おばさんは、新鮮・・・?)


※「おばさん」の代わりに、「先生」でもいいし、「姉」でもいいし、仲の良い友達でもいいでしょう。
また、「おばさん しんせん」のように順を入れ替えると、音の渡りなどの関係で、レベルがアップします。

適用例
1 文字の読みはスラスラであること。
2 単語レベル、2語文レベルでは正音が出せるが、少し気がそれると誤音になりやすい。
 「おばさん」をつけて遊ぶことで、音への注意の配分がほどよく妨害される段階。

適用できない例
1 単語レベルでもまだ誤音が多い段階の場合
2 「おばさん」をつけても楽しいと感じない場合。
3 各単語の意味がわからないことが多い、という場合。
4 おふざけの程度が高く、日常生活場面に影響が懸念される場合。など。

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ちょっと凝った自作教材 「自作すごろく」


DSCF2715.JPG













すごろくのボードは、小学館の『小学○年生』の附録を
パソコンでスキャンし、画像処理して再印刷しました。

白くしたマスのことろに、4種類のシールを貼って、
4種類の設問に対応しました。

100均で買ったくじ引き用の箱の中に、
100均で買ったおもちゃのお金を入れました。
マスの質問に答えられると、お金を引けるルールです。

マスには、4種類の質問を用意。
質問内容は、ボードに書かずに、カードとしました。
これで、他の子には、カードを換えることで、
ボードを使い回すことができます。
同じ子にも、カードのレベルや内容を変えて
再利用できます。






DSCF2717.JPG













設問の種類は、
1 「カテゴリー分け」つまり「DLM組み合わせカード」
2 アンゲーム(子ども用)
3 音韻分析(反対ことばなど)
4 クイズであそぼうを画像キャプチャーしたカード化したもの

いろいろ盛り込みすぎました。
その代わり、子どもの言語能力、言語機能のアセスメントの一つにはなりえます。

机上で絵カード見せるだけの指導に比べれば、
子どもの食いつきは違いますよ。

一度こうした凝ったものを作っておけば、
子どもに合わせてルールやカードをアレンジして使えます。

これで一ヶ月ぐらいはもつかな・・・。

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シャボン玉液で構音練習

ストローでコップの水をブクブクさせるのは、
ブローイング(吹く)の練習の定番です。
でも、単調な練習が飽きやすい子には・・・、

 blowing.jpg 

















シャボン玉液を使うと、あわあわあわ。
これだけで、従来の時間の何倍も集中して練習してくれることも。

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視知覚トレーニングWeb教材「目の運動」

http://siva.cc.hirosaki-u.ac.jp/usr/koyama/eyemove/

本多和子, 北出勝也: 「見る」ことは「理解する」こと, 山洋社, 2003. 
を参考文献として作成した、パソコン用のソフト、ページを発見しました。

眼球運動と文字の読みとの間には相関がある、とアメリカの大規模調査で報告されています。
視力は問題ないのに、眼球運動等の視機能に弱さがあって、文字の読みに影響することは考えられることでしょう。

視力
視機能
視知覚

これらは全て別のものですね。
実際の指導では、それらを厳密に分けることはできませんが、指導の手だてを考えるとき、それは視力の問題なのか、眼球運動の問題なのか、映像を脳でとらえる段階の問題なのかをよく調べることが重要ですね。

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「小学○年生」の附録を教材として 手先の巧緻運動に

小学館「小学一年生」ホームページ
 http://sho1.jp/ 

「小学○年生」の付録は、けっこう教材になります。 

何年も前に買った、モンテッソーリー教具風の迷路に
玉を転がす教材は、私の指導室では未だに現役です。

 以下の動画は、「小学1年生」の過去の号の付録です。

 ライトがついているので、回転するときれいです。

 本当は専用の台があるのですが、お寿司屋さんの容器を使うと、
回転が長持ちしました。

あまり長持ちしすぎても、バネを巻く頻度が下がって
ねらい通りになりませんが。

 コマのバネを巻く際、手首をかえす動作や、
親指と人差し指を協調させて回す動作が必要です。

 手首や手先の運動が苦手なために、
書字などが困難なお子さんに、コマバトル大会は
いかがでしょう。
ポケモンが好きなら。

指導は楽しくないと!

 100円ショップでも、コマが売られていますが、
最近のは回しやすくなり、3歳児でも自分で巻けます。




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『LD児の認知能力向上への提言』 構音の般化へ

http://shibuya.cool.ne.jp/pic0608/keyaki/2003/0292.html


もう4年も前、上記のシンポジウムを聞きに行ったことがあります。
ダス教授が開発したPREP(PASS Reading Enhancement Program)の紹介は、とても興味深いものでした。
すでに日本語用の平仮名版のPREPが出ているようです。


さて、文の音読レベルまでは構音が改善しているのに、
会話ではどうしても特定の音が歪む子がいました。

会話への般化のため、いろいろなことに取り組みました。
でもだめでした。

ある時、視覚的に文字を抽出する練習をすることで、
聴覚的な音の抽出の力にも
結びつくのではないかと考えました。
(正確には、抽出能力そのものというより、
抽出への注意力を育てるという方がよいかも)

PREPそのものとは違いますが、そこから応用的にひらめいた教材です。



テープには、無意味音の羅列、有意味語、文、絵などが
書かれています。



テープを通すことで、スリットから文字が一つずつ現れます。


(クリックすると、絵が動きます)

指示「(特定の文字)が出たら、すぐボタンを押そう!」

単語や文は、現れるのが予想しやすいですが、
非語だと難しいです。
また、テープのスピードを変えることで、難易度を調整、
ステップアップできます。


どうしても般化しなかった子が、この教材を使ってみると、
みるみるうちに般化していきました。

この子の認知特性、行動特性を評価した上での教材化なので、
この教材をそのまま他の子にやらせても、
効果があるわけではないでしょうから、ご注意を。

なお、この教材は、「構音の指導研修DVD(改訂第2版)」にも載せることにしました。 

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サポートツール・データベース

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『すくすくどんどん』の姉妹版

教育デザイン研究所のホームページ
http://www.home-learning.jp/index.htm

うちの教室には、この研究所が作っている
『すくすくどんどん』があります。

その姉妹版である『PDFワーク』があるようです。
パソコンから何度でも印刷して使えます。

音韻認識や形の弁別まで、
読み書きなどに必要な聴覚情報処理系、
視覚情報処理系の課題が豊富に入っています。

自分が新しく作らなくても、すでにできているものを
いかに上手に見つけるかも大事ですね。
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読み書きトレーニングワーク

音韻意識
1 音の抽出(清音)
2 しりとり
3 モーラ分解(清音、濁音)

促音
4 音の抽出(促音)
5 モーラ分解

長音
6 モーラ分解(長音)
7 長音の文字

拗音
8 音の抽出(拗音)
9 拗音の文字1
10 拗音の文字2


『日本LD学会第16回大会発表論文集』,p409より一部引用
(数字は原著ではローマ数字。他解説は省略)

こうした教材をデータで作っておくと、子どもによってアレンジして使えます。
主に「音韻認識」からのアプローチなので、視覚機能からのアプローチも
加えれば、さらに充実するというところでしょうか。

こうした教材を作ってみたいものです。
誰か一緒に作りませんか?
A4サイズで。
誰でも自由に改変してバージョンアップできるようにして。

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ちょっとした自作教材3 カタカナの異同弁別

katakana2.jpgkatakana1.jpg







カタカナは、ひらがなに比べて習得のハードルが高いことが、
いろいろな論文で示されています。
その原因のひとつには、カタカナは、文字の形が似ているのが
多いということがあるのでは、と思います。

文字を見せて、読みなさい、という前に、
似た形を見分ける力はどうなのかをアセスメントすることも
ひとつ大事でしょう。

フロスティッグ視知覚発達検査もそのひとつですが、
直接カタカナを使って、アセスメント、練習してもいいのでは、
と考えたのが、この教材です。
カタカナ自体をフロスティッグ風に並べました。
それぞれ、「ちがうのはどれ?」です。

無味乾燥な教材なので、子どもの実態に応じて、
1ページごとにシールを貼るなどの工夫が必要です。


適用例
・交わった線、斜め線、曲線等の認知はある程度でき、
視覚的細部への注意があと一歩の場合。

・カタカナの読み書きはおおむねできるが、
似た形の文字をよく読み誤る、書き誤る場合。

非適用例
・○、△、□などの簡単な図形の見分けが困難だったり、
交わった線、斜め線、曲線等の認知が困難な場合。
→もうすこしレベルを下げて、スモールステップ、
あるいは感覚統合的な評価と指導を。

・この教材を見た瞬間、いやな顔をした場合。(^^;....


注意
・この教材だけでカタカナの読み書きが完成するわけではありません。
このほか、音韻分析能力や、文字と音との対応、
場合によっては視機能などの感覚統合なども
評価と指導が必要です。
読み書きの力の中で、視覚的な異同弁別の力を育てるのが目的です。

wordファイルです。165Kb。全12ページ。
今回からパスワードをかけています。
ダウンロードしただけでは開けません。
パスワードを知りたい方は、メールください。
ただし、何かの教材と物々交換が条件です。
ない場合は、写真やアイデアの説明だけでも可です。
どんなにつたない内容でも結構です。
相互扶助の精神でいきましょう。

ダウンロード(doc)


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失語症者のための自作教材集

岡山県言語聴覚士会HP 

アレンジすれば、子どもにも使えます。
たとえば、「文が正しいか判断する」では、 
「紙でハサミを切る」 
うっかり正解と思いがちです。
 「で」「を」の助詞の文法は理解できているのに、
耳で聞くと聞き誤りやすい子などに。
(助詞の理解ができていない段階では、
この教材はレベルが高すぎです)

 問題文を読んで聞かせ、
正解なら「ピンポン」、
間違いなら「ブー」を押してもらいます。 
あくまでも、学習というよりは、
クイズ風に楽しみながら。

それでも、こうした「学習的な」指導をいやがる子には、
遊びの中で意図した内容をさりげなく入れた方がよいでしょう。
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カウンターで褒める。見通しをつける。

100円ショップで買ったもので、もう何年も現役で使えているもの。
  

使い方
1)一課題クリアしたら、一つ玉をずらす。10個たまったら、遊びなどの報償。
 2)ゲームのポイント記録表として。
 3)10までの数の分解、合成に 

単調な練習で飽きやすい子どもでも、カウンターで終わりの見通しをつけてやると集中できる場合があります。
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「音韻抽出」おそるべし

練習ではきれいな発音なのに、会話になったとたん、側音化(歪み)一貫、
しかも長期にわたって、という事例に遭遇しませんか? 

私が思う、代表的な理由は2つ。 

1 舌背緊張がゆるんでいないまま、単語まで練習してしまったため、会話では挙上して歪みやすくなる。

 2 音韻分析能力に苦手さがある。

 今回は2の話し。

エポック社の ポカポンゲーム。  

「シ」が聞こえたら、ボタンを押してね。
先生は、盾をおろしている。
「シ」が聞こえたら、すぐ上げて守るからね。
どちらが早いかな。 

予め録音しておいた音声を再生する。

「き、み、じ、み、し」
「はさみ、りんご、ものさし」
「きのう、だいちゃんが、雨のなかを 走りました」・・・

 これがどの子も夢中になる。

「早く押して」なんて指示をしなくてよい。

競争だから、子どもの方から早くする。 

今までは「シが聞こえたらカードを上げてね」「シールを貼ってね」など
おとなしい指導が中心だった。

 しかしポカポンでは、子どもの集中度が全く違う。 

次に、パソコンに予め保存してある絵カードを見せる。 

数秒間隔で自動的にめくってくれる画像閲覧ソフトを使用。 

「し」のつくことばの絵が出たらボタンを押してね。 

初めは、めくる間隔を5秒とする。 

なれてきたり、レベルが低い場合は、間隔を3秒にしてみる。

 これで、耳から目から、両方からの「抽出」練習ができました。

つまり「認知心理学的アプローチ」。

 練習では正しい音が出たのに、会話になると一貫の歪み。
 なかなか「般化」が起こらない、という事例の背景に
「音韻抽出」の問題があるのかも。

「音韻抽出」によって、般化が一気に進んだ事例を
複数経験しています。


子どもによって、間違え方にも特徴が。

どの音でもすぐボタンを押してしまう衝動的タイプ。

石橋をたたいてこわすわけではないけれど、
音の同定に時間がかかるタイプ。

などなど、間違え方によっても、いろいろ見えてくるものがあります。


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ペーパークラフト教材

リンク集に、優れたペーパークラフトのページを入れてあります。
その中から。

ぐっぴょんのペーパークラフト
 http://kids.goo.ne.jp/papercraft/goopcraft/index.html

この中の、すごろく ~シェフになろう!~
http://kids.goo.ne.jp/papercraft/goopcraft/data/vol018/index.html

を何ケースかで取り入れてみました。

ねらいとしては、
1 レシピと自分の持っている食べ物カードとのマッチングや、
  終了後の点数の計算など、ワーキングメモリに負荷のかかる
  作業を楽しめること。

2 料理の感覚も育てる(一人暮らしをしてもいいように。高学年には)

3 工作段階から関わらせて、手先の巧緻性を育てる など。

結果としては、
予想以上に楽しめますが、

・カード一枚一枚が小さく持ちづらい、見づらい、探しづらい
・ボードも、その中の字も小さくて、とても読みづらい

ということがあったので、

・同じ種類のカードを表裏に貼り合わせて、ラミネートしてみました。
 →すべりがよくなり、探しやすく丈夫になりました。
・ボードは拡大印刷
 →読みやすく、コマも扱いやすくなりました。

市販のボードゲームに決して劣らないものになりました。
紙代とインク代以外は無料なので、何枚でも作れます。
おみやげに自宅にもって帰らせると、親子のコミュニケーションにも。

料理についても、子どもと会話が弾むかもしれません。
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言いまつがい

ある日、プレイルームで野球をしました。
バットを力強く構えた彼は、
「オレは、一本足打法だ」
というべきところを
「オレは、一本ダシ アホウだ」

ほう、あなたは「アホウ」だったのね。

2人でしばらく笑い転げました。

指導室では、
「先生が言うからね」
というべきところを
お父さんが言うからね」

家でも自分の子どもに
「お父さんが行ってくる」
というべきところを
先生が行ってくる」

言いまつがい
http://www.1101.com/iimatugai/index.html


言い間違いとは違いますが、ダジャレは
音韻分析の力を育てる教材として使ったことがあります。
どの音とどの音が似ているか、入れ替わっているとか。

へんてことば -子供たちのダジャレから絵本が生まれるサイト-
http://www.hentekotoba.net/

言いまつがいも、ダジャレも、
以前はおもしろさがわからなかったのに、
わかるようになったら、
音の分析の力などが育ってきているなあと感じます。

「さぶくて」おもしろくない、というのとはまた違います。

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ちょっとした自主教材3 ひらがな多面体

DSCF2496.JPG










作成は「ペパクラデザイナー」が便利。
http://www.tamasoft.co.jp/pepakura/


使い方 1 多面体を振り、出たひらがなのつくことばを言う。
使い方2 多面体を振り、出たひらがなと、練習音を組み合わせて構音練習。

注意
多面体を振ること自体に夢中になり、遙か向こうに投げ飛ばし始める子がいます。
転がす場所を箱などで予め示すとよいでしょう。


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ちょっとした自主教材2 ラ行とダ行の書字の混乱への対応

マイクロソフトは、使用無料のイラスト「クリップアート」を公開しています。
 http://office.microsoft.com/ja-jp/clipart/default.aspx

検索語を入れると、関連する写真やイラストがたくさん出てきます。
教材作成には便利です。 

個人ブログにこのイラストを使用しても良いようですが、
今回はメインで使用しているため、使用条件を満たすか
微妙です。
画像縮小して載せます。
実際のサイズ(WORDまたはPDF)が欲しい方はメールください。


今回は、「ラーメン→ダーメン」、「さくらんぼ→さくだんぼ」など、
ラ行とダ行を誤って覚えている(誤学習がある)子への指導に。



◎子どもの側の条件

1 ひらがなが、おおむね読めること。(特殊音節は、長音「ー」が読めればよい)

2 絵を見て、おおむね呼称ができること。

3 ラ行とダ行は、少なくとも単音節ずつなら聴覚的弁別(耳で聞き分けること)が
できること。

4 発音でラ行とダ行の入れ替えの原因が、舌の運動の問題ではなくて、誤学習の
問題な場合。(発音に誤りがあっても、人が話すラ行とダ行の聞き分け(他者音弁別)が
できていて、その音と文字がマッチングできていればよい)

5 一辺が数センチの文字カードをつまむことに困難がないこと。


◎使い方

1 絵をみて呼称する。(発音もラ行とダ行の入れ替えがあるかよく観察)

2 絵に当てはまる文字カードを選んで、□の枠に置く。

3 できた文字を読む。

4 誤った場合は、叱らずに正しい文字を教える。

5 ただしいつづりの強化(書字など)

6 使った文字カードは、場に戻して次の絵に取り組む。


◎子どもに合わせたアレンジ

1 別の絵に次々と反応する子の場合は、切り取って一枚ずつのカードにする。

2 一辺が数センチの文字カードをつまみにくい場合は、B4に拡大コピーする。
 (標準は一シートA4サイズ)





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ちょっとした自作教材

構音指導で。

舌出しで、ないしょの声で「シー」と言ってごらん。
そのあと、「イー」をつなげてごらん。
という指導により、「シ」音を導く方法があります。

しかし子どもによっては、「ないしょの声」の「シ」と
「イ」との間で呼気を止めてしまい、
「シッ」「イッ」と間がどうしてもあいてしまう場合があります。

視覚的なイメージで補助すると、見ただけで「わかった」と
要領をつかむ子がいます。

同じことは、
「クィーー」から「キ」を導く
「すーあーー」から「サ」を導くなど、
様々な用途に使えます。

下のダウンロードファイルの
1ページ目は、2つの音(色)の間をグラデーションで
表現することで、視覚的な(音韻の)イメージがしやすくなります。
2ページ目は、赤と青の提示用カードです。




  音節練習用カラーシート(pdf)

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