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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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「音韻抽出」おそるべし

練習ではきれいな発音なのに、会話になったとたん、側音化(歪み)一貫、
しかも長期にわたって、という事例に遭遇しませんか? 

私が思う、代表的な理由は2つ。 

1 舌背緊張がゆるんでいないまま、単語まで練習してしまったため、会話では挙上して歪みやすくなる。

 2 音韻分析能力に苦手さがある。

 今回は2の話し。

エポック社の ポカポンゲーム。  

「シ」が聞こえたら、ボタンを押してね。
先生は、盾をおろしている。
「シ」が聞こえたら、すぐ上げて守るからね。
どちらが早いかな。 

予め録音しておいた音声を再生する。

「き、み、じ、み、し」
「はさみ、りんご、ものさし」
「きのう、だいちゃんが、雨のなかを 走りました」・・・

 これがどの子も夢中になる。

「早く押して」なんて指示をしなくてよい。

競争だから、子どもの方から早くする。 

今までは「シが聞こえたらカードを上げてね」「シールを貼ってね」など
おとなしい指導が中心だった。

 しかしポカポンでは、子どもの集中度が全く違う。 

次に、パソコンに予め保存してある絵カードを見せる。 

数秒間隔で自動的にめくってくれる画像閲覧ソフトを使用。 

「し」のつくことばの絵が出たらボタンを押してね。 

初めは、めくる間隔を5秒とする。 

なれてきたり、レベルが低い場合は、間隔を3秒にしてみる。

 これで、耳から目から、両方からの「抽出」練習ができました。

つまり「認知心理学的アプローチ」。

 練習では正しい音が出たのに、会話になると一貫の歪み。
 なかなか「般化」が起こらない、という事例の背景に
「音韻抽出」の問題があるのかも。

「音韻抽出」によって、般化が一気に進んだ事例を
複数経験しています。


子どもによって、間違え方にも特徴が。

どの音でもすぐボタンを押してしまう衝動的タイプ。

石橋をたたいてこわすわけではないけれど、
音の同定に時間がかかるタイプ。

などなど、間違え方によっても、いろいろ見えてくるものがあります。


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