http://shibuya.cool.ne.jp/pic0608/keyaki/2003/0292.html
もう4年も前、上記のシンポジウムを聞きに行ったことがあります。
ダス教授が開発したPREP(PASS Reading Enhancement Program)の紹介は、とても興味深いものでした。
すでに日本語用の平仮名版のPREPが出ているようです。
さて、文の音読レベルまでは構音が改善しているのに、
会話ではどうしても特定の音が歪む子がいました。
会話への般化のため、いろいろなことに取り組みました。
でもだめでした。
ある時、視覚的に文字を抽出する練習をすることで、
聴覚的な音の抽出の力にも
結びつくのではないかと考えました。
(正確には、抽出能力そのものというより、
抽出への注意力を育てるという方がよいかも)
PREPそのものとは違いますが、そこから応用的にひらめいた教材です。
テープには、無意味音の羅列、有意味語、文、絵などが
書かれています。
テープを通すことで、スリットから文字が一つずつ現れます。
(クリックすると、絵が動きます)
指示「(特定の文字)が出たら、すぐボタンを押そう!」
単語や文は、現れるのが予想しやすいですが、
非語だと難しいです。
また、テープのスピードを変えることで、難易度を調整、
ステップアップできます。
どうしても般化しなかった子が、この教材を使ってみると、
みるみるうちに般化していきました。
この子の認知特性、行動特性を評価した上での教材化なので、
この教材をそのまま他の子にやらせても、
効果があるわけではないでしょうから、ご注意を。
なお、この教材は、
「構音の指導研修DVD(改訂第2版)」にも載せることにしました。
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