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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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なぞなぞを好きにさせたい



なぞなぞが苦手という子は少なくありません。
音声だけで問題を提示され、しかも、
様々な能力の総合が必要なため、
他の子はみんなわかるのに、自分だけがわからない、
という挫折体験をしているようです。
しかも、なぞなぞは、たのしいレクレーションの場が
多いですから、孤独感、疎外感も味わいやすいのでは。

しかもなぞなぞには、ダジャレ的に音韻処理を負荷するものや、
イメージ形成、言語概念など、問題の種類によって、
どう考えたらよいかが違う、その選択の難しさもあります。

おみくじボックスから、なぞなぞカードを一枚引いて、
答えられたらシートに置きます。
カードの裏に印がついていたら、もう一枚引けます。
先に9枚正解した人が勝ちです。

そこで、なぞなぞが苦手なお子さんには、
正解を示す絵をたくさんちりばめたシートを用意します。
初めは見せないで、
どうしてもわからなかったら見せるようします。

視覚的なヒントを出すと、正解しやすい子がいます。
問題の文が読めて、内容も理解できるのに、
正解がわからない子に適用です。

絵を増やすことで、難易度も調整できるでしょう。

ダジャレ的な問題、ストレートな問題などありますが、
1種類に絞った方が難易度は低いでしょう。

なぞなぞ嫌いなのに、これなら、
勝負が決まった後も続けたがる子もいます。

適用例
1 文字の読み、問題の内容理解に問題はないが、
想像力、言語概念と視覚的な表象との結びつきに
困難がある等の子。

2 文字の読みは苦手だが、指導者が読んであげることで、
問題の内容は理解できる子。

適用が難しい例
1 問題文の意味が理解しにくい場合
2 その子にとって簡単すぎる場合 など



もちろん、日常生活でなぞなぞが出されるときは、
視覚的なヒントなんて出ません。

たんなる甘やかしでしょうか?

そんなことはありません。

苦手意識のある子には、まず成功体験を積み、
その楽しさを味わうことが目標では?
そして、コツをつかめるようになったら、
徐々にヒントの頻度や質、時間を変えて難易度を上げます。
最終的にはノーヒントにします。

なぞなぞに答えること自体が目的というより、
言語概念形成の支援にもつながるでしょう。

たとえば、

「階段を上っても、すぐにおしりで降りてくるものなあに?」
→すべりだい

すべりだいの機能、特性についての言語概念を
思考する機会が与えられるわけです。

「できた」
と思えれば、楽しいと感じれば、もっと求めたくなる、
それが大事だと。

通常では失敗体験を積みやすいから、
特別な場に通って成功体験を保障するわけです。

支援がなくても成功体験を積める子なら、
特別な場に通う必要はないわけです。

通常の場で成功体験を味わえる子ども達と同じように、
支援の必要な子にも味わえるようにしたい。

むろん、それは特別な場だけでなく、
通常の場でも体験できるように、
発射台の役目という観点も大事だと思います。

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