今年も言語聴覚士(ST)をめざす学生を受け入れています。
受け入れている理由は、
1 医療機関や老人保健施設、就学前の発達支援センター等に就職しても、
学校現場を知っているSTが一人でも増えて欲しい。
2 私自身も勉強になる。
このほかに次のようなメリットも感じています。
3 普段は1対1の指導でも、もう一人が加わることで、
子どもの様子の変化を見ることができる。
4 ゲームでも課題でも、2人でやるより、3人でやった方がおもしろい。
(もちろん、構音指導など、1対1でないとできないこともあります)
5 ちょっと子どもを見ていてもらう間に、保護者と話し合いができる。
3,4、5については、普段から、同僚の先生同士でやればいいのですが、
どの先生も他の子の指導が入って都合がつきにくいです。
同じ時間に通う子ども同士でグルーピングしてもいいのですが、
なかなか都合の良いようにはいきません。
1年間通しで、もう一人いたら全然違うのに、と思うこともあります。
受け入れた分、雑務に時間を取られることも多くなり大変ではありますが。
実習生はおおむね、LDの話をしても、
高次脳機能障害を含めた認知心理学的なセンスをもっているので理解が容易だし、心理アセスメントについての知識(知能モデルも含めて)も勉強しているようなので、そこから話ができるわけです。
専門用語を用いても、ほとんどの場合通じます。
私の指導の仕方について、どきっとするような意見を頂くこともあり、
私の方が学ばせて頂いていると思います。
民間の懇話会へ連れて行った時には、
「保護者のナマの声が聞けてよかった」と
感想を持ってくれたこともありました。
また実習を通して、小児の道を歩むことを決断した方もいて、
受け入れて良かったと思うことも多いです。
今後は実習だけでなく、
職員として、学校現場に専門職が入る時代が
くるかもしれません。
既にモデル事業が始まっていますね。
いろいろな視点、支援の手が
学校現場に入ることは、
子ども達にとってメリットになると思うのです。
指導主事をやらないかとか、管理職をやらないかという声が
そろそろかかっているのですが、
そんな仕事についたら、実習生なんて受け入れられないですね。
私は昇進(?)の野心も色気も全然ないのです。
現場から実践をコツコツ積み上げたいのです。
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