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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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構音(発音)のための基礎となる力の一つ「吹く」

blowing1.jpg












お口は本来、飲んだり食べたりするための器官です
そこに発音という高度な機能を持たせたのが人類です。
したがって、発音以前に、
食べたり飲んだりという機能が十分でないと、
発音もうまくできない、という場合があります。

「BCSS」が大切です。
 BCSSとは、
 B;ブローイング(吹く)
 C;チューイング(噛む)
 S;サッキイング(吸う)
 S;スワロイング(飲み込む)
 
発音が不明瞭な背景に、BCSSの弱さがある場合は、
その練習を取り入れます。
今回は「ブローイング」(吹く)練習の紹介です。
この手の地味な練習では、子どもは疲れやすく、
飽きやすいです。
小休止をときどき入れながら、楽しみながら、
いかに飽きさせないかがポイントです。
 
右側のピンポン球が載っているのは、
コースがパズルになっていて、
組み合わせを替えることができます。

ブローイングには、
ソフトブローイング(弱く吹く)と
ハードブローイング(強く吹く)があります。
練習目的によって使い分けるので、
どの教材、どんな使い方が適切かを考えて使います。

たとえば、ストローを使ったシャボン玉は
ソフトブローイング、少し重めの風車は
ハードブローイングになるでしょう。

風船ガムは、噛んだり丸めたり、
できれば風船を作ったり、
舌の運動のコントロールを育てるのに
最も多く使われる教材の一つです。

ただし、BCSSだけをやっていれば
全ての構音が改善というわけでもない場合が
少なくありません。
筋トレをやっていれば、
バスケットのシュート率が上がるわけではないのと同様です。

逆に、様々な理由で直接的な構音練習は避けた方が良いと
判断される場合や、
未熟構音などBCSSが大きな要因と考えられる場合は、
BCSSをやりながら様子をみるということはあるでしょう。

言語発達やきこえ、音韻分析能力、心理面など、
総合的な評価の上で、どんな指導内容が適切かを判断します。

構音指導は、「訓練」ではなく「遊び」、「楽しみ」になるように。
「この人に伝えたい」という気持ちになって、
ことばは初めて使うものなのでしょう。

言語聴覚士の臨床実習が終わり、ほっとしているところです。
いつの年も、実習生は「訓練」という用語をよく日誌に書いてきます。
私は、まずそのとらえ方を変えて頂くために、
「訓練」ということばを使わないように指導しています。
もちろん、学校教育上も「養護・訓練」から「自立活動」に
変わっているということもありますが、意図はもっと深いものです。

医療サイドではSTは「訓練」、「リハビリテーション」の領域に
位置づけられるでしょうから、当然の用語ではあります。

だから「訓練」は間違いとか正しいとかではなく、
ことばを考えることで、
STの前提をとらえ返すきっかけとなることを願っています。

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