ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
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ア)語用論 イ)音韻論 ウ)意味論 エ)統語論 オ)学習 カ)知的 キ)自閉症スペクトラム ク)情緒
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ア)1 イ)2 ウ)3 エ)想像力 オ)復唱 カ)模倣 キ)エコラリア ク)社会性 ケ)クレーン現象 シ)愛着形成 ス)コミュニケーション |
研修には、基礎知識の学習、ケース検討、そしてOJTの機能が必要である、という主旨のことを前回書かせていただきました。
今度行う公的研修は、ケース検討に焦点をしぼっており、特別支援教育士養成セミナーの実習をイメージしています。
ただ、そうした応用的な研修を受けるためには、基礎知識が必要です。
昨年も同様の主旨で行いましたが、難しかったという感想があったため、今回はやさしい内容に改めました。
どれも基礎知識として最低限持っている必要があります。
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○構音障害
【 】に当てはまる語句を下から選んでください。
■基礎編
構音障害には、ある音が別の音に置き換わる【 ア 】、文字で表記できないような独特の音になる【 イ 】、「はっぱ」→「あっぱ」等、子音が抜け落ちるなどする【 ウ 】、「みかん」→「みんかん」など、よけいな音が加わる「付加」がある。
このうち、【 イ 】には、「キギケゲシチジ」などに見られる側音化構音、サ行、ザ行、タ行、ダ行、ナ行などに見られ、アメ玉をしゃぶっているような独特の音になる【 ウ 】構音などが代表的である。側音化構音や、【 ウ 】構音などの【 イ 】は、自然に改善する可能性が低い。
また、構音障害には、口蓋(お口の中の天井部分)に穴があいているなど、構音器官の問題があることが原因である場合の「器質性構音障害」、原因がはっきりと特定できない【 エ 】性構音障害、舌の運動麻痺など神経の問題などが原因の【 オ 】性構音障害がある。検査の際は、構音器官もよく調べることが必要である。
歪み 置き換え 省略 口蓋化 側音化 低い 高い 全くな
運動障害 機能 器質
構音検査には、たくさんの子どもを対象に障害の有無を調べる【 カ 】検査と、特定の子どもの構音をより詳しく調べる「掘り下げ検査」とがあり、目的によって使い分ける。このうち、『ことばのテスト絵本』(田口恒夫著、1964、日本科学文化社)や、「ポスト、ラッパ」で始まる72語の構音検査は、【 キ 】検査に該当する。
ある語音がどんな条件下でも一貫して誤る場合、【 ク 】がある、と言い、正音も出始めている状態を【 ケ 】があると言う。誤音の際、正音を聞かせてあげると正音が出せる場合を【 コ 】があるという。どの音から指導を始めるかは、【 コ 】があるかどうかが判断材料のひとつになる。
構音指導は、言語発達年齢がおおむね【 サ 】歳~【 サ 】半以上であることが原則である。
選別 掘り下げ 集団 一斉 浮動性 被刺激性 浮動性 3、4,5,6,7、8 舌がひっこみにくい 舌が平らになりやすい
■ 応用編 以下の説明が正しければ○、正しくない場合は×を書いてください。
1 側音化構音の指導で、左口角を引くときに、そっとなでて脱力を促す。
2 発話量が少ない子どもは、構音器官の筋力の弱さが原因のため、筋力を育てる指導が第一選択である。
3 歪みの改善指導で、母音の「イ」を産生するとき、舌出しをして、舌縁が両口角についていることを確認しながら、鼻息鏡をあてるとよい。
日本神経科学学会は、脳活動の測定方法の安全性や測定でわかることの限界を知り、検証を受けた論文などを発信するように求めています。
(該当ページは検索してみてください)
怪しげな論文発表に対して、きちんとした科学的批判の目を持てるかどうかは、日常の子ども理解を正確に行えるかどうかにもつながるのではないでしょうか。
子ども達の利益のために、怪しげなものには毅然と対峙しなければなりません。
そうした力をつけるため、問題を作ってみました。
以下の記述は科学的根拠があると言えるか。言えないとすれば、その理由を説明してください。
1
折り紙が折れないとき、脳の一部が不活性だった
↓
脳のその一部が不活性な別の子は、縄跳びがとべなかった。
↓
したがって、折り紙が折れない子は、縄跳びができない。
↓
転じれば、折り紙が折れる子は、縄跳びもできる。
2
発語ができない子は、脳の言語野が活性していない
↓
脳の言語野が活性していないある子は、話しかけても意味がわからない。
↓
したがって、発語ができない子は、話しかけても意味がわからない。
↓
転じて、発語ができる子は、話しかけても意味がわかる。
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【教材名】逆唱カルタ
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【目的】聞いた言葉を頭の中で逆に唱え、該当するカードを取ることで、語音を分析する力(発音や読み書きの土台となる力)を育てる。
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【指導目標】
1 一定の音節数(2~5音節)の反対ことばを聞いて、音の順序を入れ替えて単語を
同定し、その絵カードを取ることができる。
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【やり方】
1 一定の音節数のある絵カードをばらまき、指導者が「反対ことば」を言う。
2 子どもはそのことばを頭の中で順序を入れ替え、単語を思いつき、その絵カードを
取る。
3 子どもの実態や必要に応じて、早く取らないと先生が取るよ、とスリル満点にする。
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【適用できない例】
1 事前に絵カードを通常の音の順番で呼称してみて、その名前が言えない場合。
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【コメント】
子どもの実態に応じて、2音節の絵カードから始め、徐々に音節数の多い絵カードにしていきます。また、音節数を少なめにして子どもに出題させることで、よりいっそうの効果をねらうこともできます。
発音が一音ずつなら正音だが単語になると置き換わるとか、文字が逐次読みである、新しいことばがなかなか覚えられない、などの場合、音韻分析機能の弱さが背景にあるためかもしれません。もちろんそれ以外の要因も考えられるので、子どもの実態を正確に理解した上で、この教材の必要性を検討することが望まれます。
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自主研修会PART5 開催要項
2011年6月15日
「自主研修会」設立準備事務局
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一昨年から始めた「自主研修会」も5回目を迎えました。手弁当で集まる参加者の親睦を深め、力量を高めるため、お役に立っているという実感があります。夏季休業中のため、ゆったりとした気分で研修できます。是非ご参加ください。
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1 主旨
(1)ことばの教室、通級指導教室の新しい担当の先生を含め、研究協議などを行うことで、地域の言語障害教育、通級指導の教育の質の向上を図る。
(2)通級担当以外の関心のある方とも交流を深め、特別支援教育における地域の連携に寄与する。
2 対象 ことばの教室担当者、及び関心のある方
3 日時 2011年7月26日(火)、27日(水)、8月17日(水)、18日(木)のいずれか。
10:00~15:00(予定)
4 場所 ・yaの勤務校
・または3名以上集まれる管内の希望の場所
5 内容 ケースレポート検討(事例レポートの提出は任意。レポートがない場合は、学級通信や教材など、話題として何か一品お持ち下さい)
6 会費 無料
7 定員 最低開催人数3名、最高10名(3名以上集まれば、ya 自ら出張します)
8 用意する物 ○A4サイズの簡単なケースレポート(任意)1枚×人数分
※レポートは別紙様式を参考にし、書ける範囲で書いて下さい。
○食物(昼食、お茶菓子も含め、各自ご用意ください)
※ 謝礼などのお気遣いは、一切必要ありません。
9 申し込み方法 別紙に記入し、7月13日(水)までに提出ください。
10 その他 日時、場所の決定後などに改めて開催要項の作成が必要な学校等があれば、お気軽にご相談ください。
11 主催者 ya(某小学校ことばの教室教諭)
(「自主研修会」(仮称)設立準備事務局)
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コメントでご質問頂きますと、お返事をお相手に直接できません。
それで、この記事の場でお返事します。
この記事で個人が特定されることはないと思いますが、質問の表現を変えてさせて頂いています。
でも主旨はそのままです。
Q1
意識すれば上手に「し」が言えるが、会話や、ちょっと長い文章になると舌を前歯ではさんで発音してしまう。
A1
あともう少しというところでしょうか?
もともと、舌を出して練習していたのでしょうか?
それとも、もともと歯間音化していた事例でしょうか?
歯のかみ合わせはどうか(オープンバイトではないかとか)、
あごの大きさはどうか、
姿勢は、
いつも口がぽかんと開いているか、
などとの関連で検討する必要があります。
側音化構音の指導で、舌出しで練習した場合、
若干舌が出る状態が残ったとしても、
側音化は改善して会話明瞭度が向上しているならば、
終了としているSTもいます。
ただ、もう少し般化を図りたいなら、「ましたゲーム」などで、
注意をそらせても正音が出せるゲームをしてみてはどうでしょうか。
Q2
「が」「げ」が、単独音や単語、パバマ表のときは、ずいぶんきれいに発音できますが、文章に出てくると、歪む場合があります。
A2
「が」が歪むというのはどういう歪みでしょうか?「げ」の歪みとは同質でしょうか?
側音化なのか、口蓋化なのか、舌の動きを見て正確に評価する必要があります。
単音節できれいなように聞こえても,文章になって、他の音との渡りの関係ができると歪むという場合、本当にそうである場合と、実は単音節でも歪んでいる場合もあります。
舌の動きを直接見て評価することが大切です!
もし、評価が正しいなら、A1と同じように、般化のためのゲームがよいと思います。
また、短文レベルの練習をしていないのであれば、2語文、3語文と練習してみては。
Q3
現在、「キ・ギ」が歪む子供で顎がかなり小さく、不正咬合の子がいるのですが、単音まで進んだのに、他の音を付けるとどうしても歪んでしまいます。(特に語尾)
きれいに出るときもあるのですが、安定しません。脱力はでき、呼気も中央から出るようになった事を確認したつもりだったのですが、
どうも舌が広がりきれない感じがあります。
舌を出させると、広がると言うより、前へ出る癖がかなり強いように思われます。
「イ」の指導がきちんとできていなかったと言うことなのでしょうか?
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【教材名】ならべかえて単語!
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【指導目標】
1 頭の中で文字を並べ替えて、単語を作り、言うことができる。
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【やり方】
1 カードを一枚引き、単語を言うことができたら一枚ゲット。
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【適用できない例】
1 ひらがなを一文字ずつ読むことができない場合。
2 できあがる単語の語いが獲得されていない場合。
3 単語の音節数を数えることができない場合。
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【コメント】
文字の読みがたどたどしかったり、発音が単音節レベルなら良いが、単語レベル以上になると置き換わるといった事例に。文字の読みのたどたどしさには様々な背景がありますが、この教材では音韻分析能力にターゲットを当てています。文字の形を見分けたり、注視できない場合といった他の要因から来ている場合は、この教材はヒットしません。
また、単語の音節数を数えること(音韻意識)が難しい場合も、この教材はレベルが高すぎます。(たとえば、「いす」は2音節、「たまご」は3音節など)
子どもの力に応じて、単語の音節数の多少を予め選んでおくことも大切です。
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【教材名】オリジナル組み合わせカード
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【指導目標】
1 4つの中から違うものを指摘できる。
2 違いの理由を端的に説明できる。
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【やり方】
1 オリジナル組み合わせカードを一枚取る。
2 まず絵の名前を一つずつ呼称した後で、違うものを発見し、指さしする。
3 違いの理由を説明する。できたらカードゲット。
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【適用できない例】
一つ一つの絵が何であるかがわからない段階の時。
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【コメント】
物には属性、つまり、機能や用途、材質などがあって、物の名前とは別に存在していて、同じ物でも名称と属性とで違った呼び方をすること。それは抽象概念であって、多くの具体物からの共通点、異質点の抽出、捨象であること、ということの了解が難しく、一つ一つ丁寧に教えてあげることで獲得していく子がいます。
人間関係でも、数多くの経験から共通点、異質点を見いだすことが難しいと、過去の経験を次に生かすことが難しくなります。
抽象概念の発達を手助けする教材です。
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【教材名】かんたん4択なぞなぞ
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【指導目標】
1 短文をスムーズに読む(聴く)ことができるようになる。
2 短文の意味を正確に理解できるようになる。
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【やり方】
箱から取り出したカードを読み(読んであげて)、なぞなぞの答えを選ぶ。正答ならゲット。
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【適用できない例】
ひらがなの読みがまだ困難な場合。字間の狭さのために読みが著しく困難になる場合。(読んであげる場合は可能)
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【コメント】
キッズラブ http://www.kidslab.net/quiz/index.htmlの「クイズであそぼう」のなぞなぞがたいへん役立ちます。
なぞなぞの内容自体はとても簡単なので、問題の意味が理解できさえすれば、ほとんど答えられるでしょう。逆に言えば、誤答の場合は、短文の理解ができていない可能性があります。
文字の読みが若干たどたどしかったり、ミスがあったとしても、正答できれば、意味は理解できていた可能性があります。
ただ、たまに少し難しい抽象語の意味を問われるときもあります。
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【指導目標】
1 短文をスムーズに読む(聴く)ことができるようになる。
2 短文の意味を正確に理解できるようになる。
3 短文の内容的な誤りを指摘することで、分析的に思考したり、人の話を注意深く聞く(読む)力が育つ。
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【やり方】
箱から取り出したカードを読み(読んであげて)、内容的な誤りの有無や、誤った内容、修正候補について説明できたらカードゲット。(子どもに応じて難易度を変える)
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【適用できない例】
「まどをぞうきんでふく」の「で」の意味がまだわかっていないなど、不注意の問題というより、文法的な理解がまだの場合。
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【コメント】
人の話を注意深く聞けないということの背景には様々あります。言語理解の問題、注意の問題、関係性の理解の問題などなど。
これは、人の話を注意深くために、明らかに誤った内容を指摘するというゲーム的要素を取り入れた教材です。もともとは失語症のHP「岡山県言語聴覚士会」から借用し、子ども用にアレンジしたものです。
http://www.kawasaki-m.ac.jp/mw/commhw/okayamast/cms/
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