発達支援センターには、定期的に聾学校の先生がいらっしゃって、
相談をしてくださっています。
今回は相談時間の合間を縫って、「標準聴力検査の方法」と題して
お話を頂けるので小学校の先生もどうぞ、とお誘い頂き、急きょ数名が参加してきました。
内容は極めてベーシックで、聴力障害の基礎知識と、聴力検査機器の使い方の話でした。
聴力検査は、気導と骨導の2種類あり、比較によって、
障害のある耳の部位を把握できます。
気導聴力だけ弱ければ外耳、鼓膜、中耳の問題、つまり伝音性難聴。
骨導の値も低ければ内耳、つまり感音性難聴。
両方であれば、混合性難聴です。
また語音と音の周波数とは関連しています。
LD(学習障害)の「聞く」ことの困難は、聴力障害がないのが、定義上前提です。
だから、聴力検査で異常がない、つまり「きこえ」に問題がなくても、
語音の認知は脳の別の部位の問題です。
パソコンにたとえれば、プリンタには線がつながっているのに、
プリンタを「認識」しないと印刷できない、ということと同じです。
ただ、LDだと思って指導していたら、実は特定の周波数が聞こえていない、
ということに後で気づかされる場合もあります。
低学年までは中耳炎などできこえが弱くなっている場合も疑う必要があります。
聴力障害の除外診断(判断)のためにも、ことばの教室で、
必要に応じて聴力検査を行うのは基本と言えます。
教室に6つの周波数が測れる聴力検査機器はありますか?
なければ予算要望を!
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この記事は、当言語障害教育団体の記事を先取りして掲載したものです。
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