門先生は「自閉症スペクトラム障害」について、「発達がデコボコしていると言われますが、『ならして平らにしなければならない』というイメージになってしまいます。私は『でこぼこ』ではなく、『発達にメリハリがきいている』と表現しているのです」
と述べました。
また「障害か、特性か」とよく言われることについて、「特性(メリハリ)は、度が過ぎれば障害レベルに至り得ます。(障害と特性とは)連続体であり、流動的です。支援の質と量によっても変わるでしょう。だから、あれかこれか(障害か個性か)の問題ではないのです」
と話しました。
後半は、自閉症スペクトラム障害のある人に対する「視覚的構造化」の重要性について話がありました。
「人とのコミュニケーションは、ことばだけはありません。視覚的な手がかりでコミュニケーションができるなら、それが大切です」
「視覚的構造化は、自閉症の人に対するだけでなく、世間一般に急速に普及しています。
銀行の受付待合人数の表示や、横断歩道の残り時間の表示、バスの優先席の対象をマークで示す、などです。
『世間一般では視覚的構造化がされていないのだから、学校ではことばに慣れさせなければ』という先生がいますが、全くの間違いです」
と力を込めていました。
最後に、「自閉症の医学的な診断基準は問題点や不得手なところばかり取り上げています」と述べ、肯定的な記述のされた「アスピーの発見基準」の紹介がありました。
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