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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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WISC-4換算アシスタント(Ver.1.0) 2013年4月発売予定 

WISC-Ⅳ 換算アシスタント(Ver.1.0) 2013年4月発売予定 
http://www.nichibun.co.jp/kobetsu/kensa/wisc4.html#F01


だそうです。
WISC-Ⅳは、計算がかなり複雑で手間がかかるので、これは朗報です。
計算の手間が省ける分、浮いた時間で、解釈や支援策を検討することができますね。

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視機能、視知覚や、その他の力と、文字の読みとの関係~フロスティッグ視知覚発達検査など

マニュアルでは、小学校2年生以降では、フロスティッグ視知覚発達検査の得点と、読み方学習能力との相関係数は低くなるそうです。

文字の読み能力は、文字の形態把握の問題だけではないですね。
英語圏では、表意文字がないので、音韻処理の問題が、ディスレキシアでもっとも重要な問題の一つとされていますが、日本語の場合は漢字もある。
だから形態把握の力は、英語圏よりは大事だとは思います。

ただ、漢字の指導では、書けるよりもまず読めることが大事。
そして、読み書きも大事だけど、その漢字の意味するところの言語概念が理解されているのかというのが、意外と見落とされがちな視点だなあと思うのです。

「配る」と「渡す」との違いとか。
「小さい」と「短い」との違いとか。

「配る」では、カードを一枚ずつ何人もの人に渡している絵を。
「渡す」では、カードを丸ごと他の人に渡す絵を見せるだけでも、理解を助けるかなと。

通級指導で優先されるべきは、教科の補充、成績向上ではなくて、やはり、「言語理解」に戻ってくるのだと思うのです。

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WISC-4の臨床的利用と解釈 4  障害名を「特定」するというよりも「除外」するというイメージ

詳しくは書けませんが、ADHDの事例のところを読むと、なるほどそうやって解釈するのだと思いました。
ただアメリカでは、他にも様々な検査法が充実していて、それとのバッテリー(組み合わせ)で判断できるので、より正確にできるのだと思いました。
いずれにせよ、「検査したら、何か障害名がわかるかも」というのは、あまり当たらないでしょう。
むしろ、検査によって、当初考えられたいくつかの障害名を除外していって、残ったものを採用するというイメージの方が近いのでは。
WISC-4の知能モデルである「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリ」「処理速度」は、WISC-3の知能モデルと比べたら、やはり大きな進歩をしていますね。測っている能力の「純度」があがっていると思います。
WISC-4は、3に比べて、より「流動性知能」に重点が置かて「結晶性知能」が減ったとか、「絵画配列」がなくなって残念という話を聞きますが、新しい知能の考え方を検討すると、その方向性は妥当だろうと思うのでした。

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全般的な知能水準とは何か

特別支援教育士の養成カリキュラムで登場しない知能検査があります。
理論編を読むほど、知能を測る検査の信頼性というものに、思いを巡らせます。
検査はやり方だけでなく、背景理論なり、学術的な部分もちゃんと理解しなければ、と改めて感じています。

WISC-4では、知能の最新モデルである「CHCモデル」との相関が高いことが、因子分析により証明されています。

我が国の知能の考え方が、世界スタンダードになっているのか、これからも勉強が必要ですね。

「全般的な知能水準」が行政上は使えても、教育的な手立てとして使うには・・・、やはり複数の検査を組み合わせるとか、行動観察、生育歴等の情報は大事ですね。

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WISC-IVの臨床的利用と解釈 3 ADHD、LDと下位検査、IQ

WISC-3においては、ADHDの判断のために、「注意記憶」だけをそのまま採用してはならない、ということは常識です。
たとえば、ADHDだから、「注意記憶」が有意に低いとは言えないということ。
これは私の経験上からも言えます。

ADHDにも、不注意優勢型、多動型、混合型とありますし、全部同じではない。

WISC-4では「注意記憶」が「ワーキングメモリ」になり、聴覚的なワーキングメモリを直接測る下位検査が出てきて、多くの因子が関わる「算数」が補助検査となりました。

ADHDとワーキングメモリとの関係については、報告もあるようですが、まだまだ研究途上なのでしょう。
文献を読んでいて、仮説を支持するものとしないものとがあって、頭がごちゃごちゃです。

文献では、数値とLD,ADHDとの相関についての論述ばかりで、子どもそれぞれの行動観察についての統計的な比較というものが見あたりません。(そんな統計は膨大すぎてできないでしょうが、多動な子どもを何とか席に座らせてやりましたとか、側に座ってやらせました、休憩を適宜入れながらやりました、という情報は見えないわけです。でも数値だけなら、その数値を出すまでの格闘が見えてこない)

そして、そもそも、ADHD、LDは、操作的な定義に過ぎないわけで、そのことと、発達検査との関係を考えるというのは結構大変なことだなあと。

学校の先生にできることは、検査時の行動観察や、答え方、そして、日常の行動観察、生育歴から判断する、というもっとも当たり前のことを地道にやること。
診断名でなく、その子によっての違いを見ていく、というところでしかないのでしょう。

そして、検査を行う人は、その検査の内容や認知モデルについて、かなり勉強しなければならないなと思いました。
だから、「ちょっと検査してみたら」という俗世間のとらえ方との間に、ものすごい開きを感じてしまいます。
血液検査とか、レントゲンとかと同じノリでとらえてしまうのですね。

検査を行う前に、情報収集によって、おおよその見立てと方向性ができあがっているということが大事でしょう。
検査はそれを裏付けるぐらいの姿勢で。

数値だけを伝えるというのは、やってはいけない、ということが、文献を読んでいてさらにわかってきました。

通級指導教室での様子だけでなく、関係者からの情報収集で見えてくるものがかなりあります。


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WISC-4 実技研修会

先の見通しの苦手な私は、この冬休み中に4日も研修会を開くことになってしまいました。
就学相談も併行しているので、休み中にもかかわらず毎日が12時間の超過勤務状態です。

でも、臨床研修会には、延合計40名以上の方にお集まり頂くことになりました。
それが励みになって、疲れを感じさせません。

今日は、WISC-4 実技研修会を開き、12名の方が集まりました。
なんと、各学校から機材を5台もかき集めることができました。

講師は私と、特別支援教育士のセミナーに参加したことのあるもう一人の先生が務めました。

標準化された検査は、マニュアルに忠実でなければなりません。
教示の声のトーンのあり方も含めて、少し厳しめに指摘をさせて頂きました。
標準化された検査に妥協は許されません。

でも、私も答えられない質問もあり、修行不足を実感しました。

3をしたことがある先生は、4になって、検査量が減ったことに驚かれていました。
私も初めてケースから開けたとき、欠品があるのではないかと思ったほどです。

でも、実施後の計算が大変ですね。3よりも手間がかかります。


以前に3をやったことがある子どもに、次は4をやるべきか、3の方が過去からの変化がわかるのではないか、との質問がありました。

確かに過去からの変化はわかるかもしれないけれど、過去からどう変化したかよりも、最新の検査で、他の子との比較、個人内の比較をした方が、その後の支援のために有益ではないか、というお話をさせて頂きました。

また、ワーキングメモリの低い子に、ワーキングメモリを高める指導はどのようにしたらよいかという質問がありました。
基本的には、弱いところを伸ばすというより、得意な力を使って苦手なところを補うという考え方が妥当ですし、質問事例のお子さんの背景が全然わからず、そもそもワーキングメモリの問題かもあやしかったので、お答えするのが難しかったです。

冒頭、子ども理解のためには、まずは行動観察、そして生育歴情報、そして標準化された検査、の3つがそろって初めて神経心理学的アセスメントになるのだ、という説明をさせて頂いていました。

心理職が国家資格になったら、学校の先生は検査ができなくなるかもしれませんが、どんな検査なのかを知っておくことは、特別支援教育担当の学校の先生にとっても重要です。その大切さは、資格ができようができまいが、同じ事です。

検査の内容が必要以上に知れ渡るのは問題ですが、支援者の立場の方は、知っておくこと、そして知能の新しいモデルの考え方、概念を理解することが、とても大切だと思うのです。

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WISC-IVの臨床的利用と解釈 2 「言語性LDとディスレキシア」

「言語性LD」と「ディスレキシア」とを別々にカテゴライズして、相違点や一致点を論じている部分がとても興味深く感じられました。
そもそも最近は「言語性LD」という用語はあまり用いられていない、「非言語性LD」は、自閉症スペクトラム障害や、感覚統合の分野に整理されてきたので、わざわざLDに「言語性」を冠しなくていいのだ、と誰かがおっしゃっていたので。

でも本著では「言語性LD」を紹介しています。
言語性LDは、音韻デコーディング(文字を音韻に変換すること)が読解よりも優れているし、ディスレキシアはその逆、というように。
つまり、言語性LDの場合、デコーディングの指導だけでなく、読解にも指導のニーズがあるとのこと。

ここで思い出すのが、「多くの子は、低学年時には文字の読みの困難を示すが、徐々に目立たなくなり、高学年になると、それに代わって読解が主な困り感になる」という統計上のお話。

つまり、現場感覚としては、典型例はあるのだろうけれども、実際には複合的に絡んでいて、カテゴライズというより、個別に違っているという印象が強いです。

一方、言語性LDと言語障害の一部との違いは何か、という問いには、どちらでもいい、とお答えする事例が多く、個別の状態像を見て、教育的なサービスの内容や量を検討するしかない、と私は思っています。


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学校で行う一斉型の知能検査、学力検査

本校でも一斉型の知能検査と学力検査を行っています。
アンダーアチーバー(知能に比較して学力が低い)、オーバーアチーバー(その逆)がわかったりします。
本校が採用している検査の場合、保護者、本人向けの結果のレポートも添付されてきます。

学級担任としては、その後の指導に生かすためということもありますが、各検査の意味を正確に理解するということは結構難しいかもしれません。おおまかな偏差値は出ますが、それがどんな意味合いを持つのかは、私が学級担任を持っているときは、全くわかりませんでした。「低いなあ、高いなあ」程度です。でもその程度なら、日常の学習指導の中で、だいたいつかめているのですが。

一斉型の知能検査を眺めていて、感じたこと。

1 標準偏差はいくつなのかがわからないと、数値の意味もわからない。
 →標準偏差が10の場合、33と36とでは、実は意味のある差ではない)

2 出題内容との関連
→国語の学力検査では、長文を読解しないと解けない問題ばかり。
つまり、文字が読めることはもちろん、長文から必要な情報を整理したり、推理したりする力が前提であること。
回答用紙は別紙なので、解いた問題の番号を回答用紙から探すなどの処理速度も、子どもによっては強く関与するなど。
LDのお子さんの場合、ペーパー上の問題を解くことに特化、しかも問題は音声言語で読んでくれないとなると、潜在的な?国語力は測れていないことになる。
確かに問題の中には、問題文をCDで聞かせて答えさせるようになっているものもあるが、回答は筆記である。
大学入試で特別な支援を必要とする生徒への配慮がなされるようになり、学校の知能検査も、さらなるモデルチェンジの必要性はないのか。
まあ、制約された条件下での結果という意味では、それなりの意味はあるのだろうが、必要な支援の手立ては見えにくい。
「読めないなら読んであげる」支援員的な対応が、必要とする全ての児童に行き渡るほど人員はなく、全く足りないから、むしろ条件制約下での検査結果を出す以外にない、それ以上の支援の手立てを検討したいなら、個別の心理検査で、ということにしかならないというのが、もどかしい現実ではある。

3 2との関連で、児童が個別の心理検査を受けている場合は、学校の検査データとの間に著しい乖離がある場合がある。その理由を問題の内容や、統計学との関連で読み解く必要がある。

一斉型の学力検査の結果の解釈について、学級担任の先生が、数値だけを見て一喜一憂することがあるならば、神経心理学的アセスメント(生育歴情報、行動観察、標準化された心理検査を用いて行われる。・・・Yeates & Taylor,2001)に基づいて、わかりやすく説明することが必要と思われたのでした。

付け加えると、学力検査の数値が上がったとか下がったとか、それが学校の指導力の問題だとかのとらえ方は、単純に過ぎると思うのです。


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WISC-IVの臨床的利用と解釈

『WISC-IVの臨床的利用と解釈』日本文化科学社、2012
http://www.nichibun.co.jp/book/detail/?id=1

高くて、難しめの本ですが、買って良かったと思っています。
WISC-4は「インテグレーテッド版」もあるそうですが、日本語版はありません。
「インテグレーテッド版」の下位検査との比較についての論述を読むことで、
WISC-4の下位検査の意味するところの理解がさらに深まりつつあります。

たとえば単語は、単語そのものの意味を知らないのか、
それとも意味は知っているけれども、その知識へのアクセスが難しいのか、
言語的に表現することが難しいのかは、インテグレーテッドとの比較で検討できます。
このことはたとえば、WISC-4の「単語」と、PVT-R(絵画語い発達検査)との比較も
重要であることを日常感じていることと、関連しているでしょう。

そんなマニアックな解釈は、日常の学習指導にどう関連するのかという疑問が出されそうですが。
ずばり関連しています。
自発的に説明する課題にするか、選択課題にするかなど、教材化の段階で、かなりの違いが出てきます。
説明や日常会話などでも、子どもの言語理解の力に合わせた対応が可能になります。

やはり検査は、そのやり方だけでなく、その検査の意味するところを深く理解することが大事です。

どなたかがおっしゃっているように、特別支援教育で大事なことは、「ハウツー」ではなく、「ホワイ」を追究することなのでしょう。つまり、指導の仕方を追究する前に、なぜこの子はこのような状態を示すのか、その理由、背景を深く訪ねること。その中に、答えはある。
私はずっとそのことを言い続けてきましたが、検査の意味を本当に理解している方は、そのこともよく理解されている、と感じています。

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日本版WPPSI-III標準化調査・協力者新規募集のお知らせ

http://www.nichibun.co.jp/kobetsu/tester/wppsi_iii.html

日本版WPPSIは、刊行されてから40年も経っています。
これを使うことは、参考値としては使えるかもしれませんが、
あくまでも参考としておさえるべきです。

新しいバージョンへの改訂のために、私も協力することにしました。

RTIの登場で、検査法は厳しい批判にさらされた訳ですが、
子どもの苦手さの背景には何があるのかを検討しなければ、
その子にフィットした指導はできないわけです。


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WISC-3を使うべきか、WISC-4を使うべきか

ということがあちこちで言われていますが。

基本的には、新しいバージョンの検査は、古い検査の問題点を改善していること、そして標準化するためのサンプルが古いものだと、正確に測れないこと。

以上から、新しい検査に早く移行することが望まれます。(器具購入の予算がネックですが)

何十年も前に標準化された検査を使うというのは、倫理に反する、と指摘されています。WISC-3は、何十年も前ではありませんが。


WISC-4の事例集がまだ出ていないので、新しい方へ移行しにくいとの意見もあります。
確かにその面はありますが、しかし、WISC-3をちゃんと理解できていれば、WISC-4も解釈ができるでしょう。

3→4で、下位検査はかなり変わった部分もあり、群指数→指標得点に変わったりもしましたが、基本がわかっていれば、4もわかるはずです。

逆に言えば、3の時の事例集では、群指数のグラフの形を見ただけでタイプ分類して、解釈してしまう、安易な解釈と出会うこともありました。

下位検査に著しいばらつきがあれば、群指数の解釈には慎重でなければならない、これは4においても同様です。

解釈本に頼るよりも、マニュアルを精読して、その検査や数値の意味を正確に理解することが大事だと思います。

そして検査中の行動観察が極めて重要です。


ところで、検査結果の数値だけを見て、「朝の会で気をつけることを考えましょう」などという研修をしている機関があるようですが。

検査の前に、困り感、主訴は何か、そして行動観察ということが、まずなければならないはずです。

検査結果だけで教育の手立てが出てくるわけではありません。


逆に、発達検査の実施や解釈も行わずに、「LD」「ディスレキシア」などと、学術的な用語を用いての教育的判断をしている事例に出会うこともありますが、これも倫理違反でしょう。


また話しが変わって、WISC-4では資格にうるさくなったので、学校の先生が触っていいものか、という話しがありますが。

でも、それは3の時だって資格は必要だったはずです。本当は。

無資格の学校の先生が測って、その結果を他機関で使えるかどうかという問題はあるものの、検査そのものは、見て触って、どんなものかを知ることは、特別支援教育に携わる上で重要のはずです。

心理士が国家資格化したら、特別支援教育士は検査ができなくなるのではないかとの懸念がありますが、仮にそうなったとしても、検査に精通しておく重要性に変わりはないはずです。

(現状では、医療関係者や他の職種の人よりも、学校の先生で特別支援教育士の資格を持つ方が正確な解釈ができている、と思えることがあります)

よって、学校の先生も、WISC-4の研修を受けることは大事です。

というわけで、1月9日にWISC-4の実技研修をすることになりました。
現在8名の参加予定です。この中には学校の先生以外の専門職の人も含まれます。

「自主研修会」改め「臨床研修会」は、職種にまたがって広がりを見せています。

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【検査法】ピアジェヘッド検査

 「ピアジェヘッド検査」というものをたまにすることがあります。

「○○○で○○○」などの口頭指示や模倣でできるかどうかを見ます。
・そもそも左右がわかるか。わかっていても、「ヒダリ」→おちゃわんを持つ方などと、音と方向とのマッチングができているか。
・一度に複数の要素を含む口頭指示を聴覚的に把持しながら行動ができるか。
などを見ていきます。

そして、模倣と口頭指示とで差異がないかを見ています。

できない場合、私なら、スモールステップにして「左手を挙げて下さい」ならできるかどうかを見ます。
他の場面での行動観察の結果とも合わせて、聴覚的把持(聴覚的端記憶)の問題なのか、左右の方向知覚の問題なのか、
模倣では、相手の視点に立って左右を逆転させられるかを見ていきます。
鏡のように出なく、相手の立場にたっての模倣の説明が理解できるかもみます。

お手軽な検査でいろいろなことがわかり、その後の指導に反映できます。


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WISC-4のプチ研

当教室では、年数回、「幼小連携会議」を開き、幼児のことばの教室の先生方にお越し頂いています。
今回は、前回からそれほど日が経っていなかったので、要望も出ていたWISC-4のプチ実技研修をしました。
4つの指標のうち、「言語理解」と「知覚推理」の下位検査の実技しかできませんでしたが、新しい検査の概要に何となく触れて頂けたのではないかと思います。

何度も何度も書きますが、研修に必要な3要素。

1 基礎知識の習得
2 ケース会議
3 OJT(実技の中で習得する)

スタッフが基礎知識を持ち合わせていないと、いくらケース会議を開いても我流、集団的独善に陥るだけです。
かと行って、基礎知識の講義ばかりでは、目の前の子どもにどのようにフィットさせるかが課題になります。
ただ、基礎知識があれば、子ども理解の視点も豊富に持つことができるし、これでもかと大量に出版されているハウツー物の特別支援教育関連の書籍におぼれなくてもよくなります。
子どもの実態を無視して、本に書いてある通りにやればいい、という話にならなくて済むわけです。

たとえば、「語音認知」のレベルが課題のお子さんに、車の音を聞き分けるなどの「環境音認知」の学習をやっても全く意味がないわけです。

同じ聴覚にも、いろいろな聴覚があるのです。
聴覚が課題だから、本に書いてある聴覚のトレーニングをしよう、というのは、特別支援教育の「と」の字にもなりません。
逆に言えば、子ども理解のための知識があって、子どもが正確に理解できていれば、それらの文献を子どもの実態に合わせて上手に活用できるでしょう。

心理検査を学ぶには、その検査の背景理論を理解することが大切ですが、検査がすぐできるようにならなくても、子どもの発達をどう見立てればいいのかということのセンスを磨くことにはなるのだと思います。


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WISC-4の解釈依頼について

ブログをご覧になった方から、ときおり、検査結果の解釈をお願いされることがあります。

お子様のために努力されている保護者の皆さん、支援者の皆さんには頭が下がる思いです。

ご期待にお応えしたいところなのですが、検査結果は数値だけで解釈できるものではありません。
様々な背景情報と「セット」になって初めて解釈が可能となります。
また、一度もお会いしたことないお子様ですと、さらに適切な情報提供が難しくなります。

したがって、実際に検査をかけた方や、その周辺のスタッフとよく話し合っていただくことがベストです。

なお、WISC-4の結果の示し方については、以下のとおり、たいへん厳しいルールが作られています。

http://www.nichibun.co.jp/kobetsu/technicalreport/index.html

のページの「Report #2 実施・報告の使用者責任と所見の書き方」(PDFファイル)

これまでの検査では、誤った解釈が見られたことや、検査内容が漏れ出てしまって検査そのものの信頼性に問題が生じかねない事態となっていたこと。そして、解釈には専門的知識や技量が必要なことから、ルールが厳しくなったのは、ある程度やむを得ないと思っています。

ここで解釈が誤りかねないリスクを冒すことは、お子様、ご家族の皆様にかえって混乱を与えることになります。

気持ちとしては、今すぐにでも飛んでいって、お子様にお会いし、検査をかけた支援者とも話をし、一緒に報告書を作りたい、そんな思いです。

しかし、たいへん申し訳ないのですが、上記の主旨をお酌み取りいただければと思います。

支援を必要とする全てのお子様、ご家族の皆様に、心からの声援を送りたいと思います。


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WISC-4研修会3

第4版では、数値を専門家外の人にコピーして見せることも禁じられました。保護者はもちろん学級担任でもだめでしょうね。スペシャリストなら別ですが。数値の一人歩き防止の意味もあるでしょう。数値よりも解釈が大事です。解釈は、周囲でも正確にできる人はごくわずかです。専門機関の心理職の方や、専門家チームでも一部の方、小学校教員でも1、2名のみと言っても過言ではありません。解釈の誤りによりクライエントの不利益につながることは絶対に避けなければなりません。正確に解釈できるためには、様々な知識の総合と、日常の情報との付け合せが大事です。検査結果は詳しい人にみてもらった上で、保護者や担任等と話した方がよいでしょう。それがきちんとできている先生はけっこういます。今回の第4版で、一層その思いを強くしました。今回の実技研修では、心理職の方が同席しましたが、わからないときは、詳しい人に聞く、ということを確認しあえました。


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WISC-4研修会2

特別支援教育士は、他の資格と比較しても、最もアセスメントに厳しい資格らしいです。資格がなく、ことばの教室経験が浅いのに、アセスメントがとてもしっかりしている事例発表と最近出会いました。今回の講座でも講師がおっしゃいました。検査よりもまず、日常の情報をアセスメントするのが専門性であると。検査のやり方、理論の講座だからこそ、検査を絶対視してはいけない、というのは説得力がありました。恋人にだって、まず相手のことを色々知ることが大事ですね。子どもが好きな先生は、子ども理解も素敵です。愛情があるから。教育の原点、子どもを理解すること。これがぶれてないと、大きくは間違えないな、と。


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WISC-4の研修会

地域の4人の仲間と共に受講中。難しい部分は割愛されていましたが、それでも難しく感じた方もおられたようで。私も理解はしたものの、複雑なのを覚えていられるか、自信がないです。ちゃんと勉強しないと、使ってはいけないという思いが残りました。こういう検査は、下位検査に落とすほど、解釈は慎重でなければならないし、解釈しすぎに注意です。

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K-ABC 解釈 継次処理尺度=習得度尺度

検索ワードからです。

物事を順序立てて処理する力の相応分に、習得している力(結晶性知能)があるということです。

ただし、継次処理の下位検査の中で、sとwとがある場合は、継次処理尺度自体に信頼性が低くなるので、慎重な解釈が必要になってくるでしょう。

同時処理と習得度尺度間に有意差があるのか、同時処理と継次処理との間はどうかなど、検討しなければならないことはたくさんあるのでタイトルの情報だけで判断してはいけませんが。

ちなみに、

継次処理尺度>習得度 

なら、物事を順序立てて処理する力はあるのに、習得する力が弱い→順序立てた教え方の工夫が必要ということになるでしょうし、


継次処理尺度<習得度 

なら、順序立てて処理する以上に、身についている力があるということでしょう。

私個人は、最近あまり使わない検査ではありますが。


気をつけたいのは、認知処理過程と習得度などの個人内差にばかり注目して、生活とかコミュニケーションとかの子どものトータルな理解がおろそかにならないようにすること。

読み書きなどの学力と、生活、コミュニケーション、家庭状況とは相関していることも多く、「この情報は学力とは関係ないからカットする」なんていうやり方をしていると、「子ども理解」から遠く離れてしまうのです。また、トータルな情報がないと、指導の優先順位を間違えることにもなりかねません。



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支援に結びつかない検査は、やってはいけない

子どもとの出会いの中に正確な気づきがあれば、検査に頼らなくていいのです。
 
保護者や担任とのコミュニケーションなくして、検査をしたり、指導計画を立てても、それは絵に描いた餅にすぎないのでした。
 
 検査するとしても、「選ぶ」ことが大事ですね。
 
 
 
特別支援教育士 倫理基準   
 
 3.S.E.N.S、S.E.N.S-SVは、アセスメント技法が対象者の心身に著しく負担をかける場合や、そのアセスメント
     技法が対象者のその後の援助に結びつかない場合には、その実施はしてはならない。

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【研修レポート】日本LD学会 第20回大会 その2 特別講演Ⅱ「個別学力検査の意義と活用」カウフマン氏





 カウフマン教授は、K-ABCを開発した一人で、“K”はカウフマンの頭文字です。

 最近アメリカでは、「検査なんて必要ない。まず科学的根拠に基づく授業をしてみて、反応がない子どもにはより少人数で介入し、それでも反応がない場合は、特別支援教育を検討する」という「RTI」の考え方が台頭し、従来の考え方と激しい対立があるようです。

 「RTI」は、個別に検査する専門家などにかかる経費削減の意図も含まれているようですが、カウフマン氏は次のように述べました。

「RTIは、2つの問いに答えられない。
(1)なぜその子に学習障害があるのか?
(2)子どもの認知や学力の強さと弱さについてのどんな具体的な情報が、一人一人の子どもにもっとも適切な指導のために使えるか?」 

 つまり、認知検査や学力検査なしには、子どもができない理由がわからず、結果として子どもを傷つけることになる、と主張していました。

 LDは、認知発達検査(WISCなど)と、学力検査(アメリカでは、彼が開発した”KTEA-Ⅱ”等)との間の差異を見ることがモデルになっています。

 ただ、IQなどの数字だけで判断するのでなく、検査中にどんな誤り方をしたか、などの情報が最も役に立つ、ということを何度も強調していました。
 

 上野先生によれば、個別的な支援を必要とする第3ステージでは、検査などのアセスメントは必要だ、とRTIも認め、合意ができているそうです。

 つまり、週の限られた通級指導で、アセスメントが重視されてきたこととも符号します。
 
 様々な情報をアセスメントせずに、ただ行動観察だけで判断するというのは、通常学級ではフィットしても、通級指導ではフィットしないのです。
 独善的な見立てと指導につながる危険性があると言えます。

 「特別支援教育士」の養成カリキュラムは、他の心理資格の中で、もっともアセスメントに厳しい資格なのだそうです。
 この資格を持つ以上は、その主旨に沿った実践をしなければなりません。
 私はそのように襟を正す気持ちになりました。
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田中ビネー知能検査Ⅴ

今日は、希望する先生と田中ビネー知能検査Vの
実技研修をしました。

全般的な知能水準を測るには、田中ビネー。
認知特性のバランスをみるなら、WISCや、K-ABC、DN-CASなどが妥当です。

検査というと、数値の一人歩きという批判が必ず出てきます。
その指摘は、全くその通りです。
だからこそ、検査の主旨や内容を正確に理解することが大切だと思います。

検査の数値だけでなく、日常の行動観察、情報と付け合わせて検討するのが
前提です。

検査の内容を見ていくと、子どもの力を測る観点の学習になります。
IQよりも、そのことの方が大事だったりします。

そんなことを議論しながらの研修でした。

理想は、全ての学校で検査を含めたアセスメントの力量を身につけ、
自立していくことだと思っているのですが、なかなか。

まず学校にカンファレンスの文化を、ですね。

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WISC-4 発売

だそうです。来年1月。
http://www.nichibun.co.jp/kobetsu/kensa/wisc4_info.html

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田中ビネー知能検査Ⅴ

の研修会に参加してきました。

何を隠そう、ビネー式の検査は今までほとんど経験がありません。
通級指導では、全般的な知能水準を第一に測るということは
少ないです。
個人内差を明らかにする方が第一であることが多いです。

しかし、必要なケースもあるので、研修を受けたいと思っていました。
ちょうど、教室の今年度予算で導入できたので、よいタイミングでした。

精神年齢とDIQとの関係など、なるほど。

そして参加者同士で検査し合うことで、実技の力がつきました。

この検査は成人も測れるので、自分の知能も自分で測ってみました。
問題は見えてしまうので、正確な値は出ないと思いつつ。

結果は思ったよりはよかったのですが、
自分の特徴がよく現れている、それを確認したように思えました。

ある方法を使えば、短期記憶は伸びてしまうのです。

知能検査の限界ですね。
ただ、そうした方略を思いつく、使えるということ自体も
知能の一つなのかもしれませんが。


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通級でよく使う発達検査法

発達検査については、さまざまな意見があります。

・検査結果を絶対視してしまう
・能力の一部しか見ないのだから無意味だ
・数値が独り歩きしてしまう
・個別の認知特性も大事だが、集団でのダイナミズムがより大事だ
・検査よりも日常の行動観察が大事だ。

などなど。

たしかにその通りですが、逆にいえば、これらの注意事項をよく守れば、検査の本来の意義が活かせるわけです。

というより、検査の本来の意味や限界を理解している人は、上記の意見は織り込み済み、ということです。

むしろ、日常の行動観察の一部だけを取り上げて、子どもの特性を判断するのは危険です。
そこは、客観的な検査との組み合わせで判断しなければなりません。
(一定以上のセンスと熟練した見立て能力があれば別ですが)


通級でよく用いる検査(発達検査に限らない)は、以下の通りです。

・WISC-Ⅲ
・K-ABC
・PVT-R(絵画語い発達検査)
・フロスティッグ視知覚発達検査(DTVP)
・DN-CAS認知評価システム
・小学生の読み書きスクリーニング検査(STRAW)
・森田式読み書き検査(音読、視写、聴写)
・森田-愛媛式読み書き検査(改訂版)
・ことばのテスト絵本
・LCスケール

このほか、以下の知能検査を行うこともあります。

・田中ビネー知能検査V


また、検査ではないですが、保護者にお願いして書いていただくものもあります。

・新版S-M社会生活能力検査


ほかにもいろいろありますが、代表的なものを並べてみました。

注意事項としては、

・「○○障害」だからこの検査法、ではなく、ニーズに応じて検査法を選ぶ。
・子どもの負担を最小限にしつつ、複数の検査法を組み合わせて判断する。
・信頼性、妥当性のある、標準化された検査を用いる。
・日常の行動観察や収集した情報と付け合わせて解釈する。
・一つの結果を絶対視しない。複数の要素から共通項を見出し判断する。
・数値だけでなく、検査時の行動観察の情報はとても大切。


今回、ITPAを載せなかったのは、最近アメリカではあまり用いられなくなっているからです。
たとえば、ITPAをLDのアセスメントに用いるのは、国際的な批判があります。

また、WISCはWISC-4で改良点が示されている以上、その情報を3でも解釈に生かすべき、と考えます。
たとえば、
http://kotobaroom.blog.shinobi.jp/Entry/305/


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K-ABCの解釈 5

同一尺度にsとwが混在しているとき、
その尺度の標準得点は注意深く扱わなければならない。

→これも当然ですね。
 これらの注意事項を深く理解していれば、
IQを絶対視することにはならないだろうと思います。

つまり、検査をするには、そして検査結果を解釈するには、
その検査の理論的背景をきちんと理解していなければなりません。

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