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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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通級でよく使う発達検査法

発達検査については、さまざまな意見があります。

・検査結果を絶対視してしまう
・能力の一部しか見ないのだから無意味だ
・数値が独り歩きしてしまう
・個別の認知特性も大事だが、集団でのダイナミズムがより大事だ
・検査よりも日常の行動観察が大事だ。

などなど。

たしかにその通りですが、逆にいえば、これらの注意事項をよく守れば、検査の本来の意義が活かせるわけです。

というより、検査の本来の意味や限界を理解している人は、上記の意見は織り込み済み、ということです。

むしろ、日常の行動観察の一部だけを取り上げて、子どもの特性を判断するのは危険です。
そこは、客観的な検査との組み合わせで判断しなければなりません。
(一定以上のセンスと熟練した見立て能力があれば別ですが)


通級でよく用いる検査(発達検査に限らない)は、以下の通りです。

・WISC-Ⅲ
・K-ABC
・PVT-R(絵画語い発達検査)
・フロスティッグ視知覚発達検査(DTVP)
・DN-CAS認知評価システム
・小学生の読み書きスクリーニング検査(STRAW)
・森田式読み書き検査(音読、視写、聴写)
・森田-愛媛式読み書き検査(改訂版)
・ことばのテスト絵本
・LCスケール

このほか、以下の知能検査を行うこともあります。

・田中ビネー知能検査V


また、検査ではないですが、保護者にお願いして書いていただくものもあります。

・新版S-M社会生活能力検査


ほかにもいろいろありますが、代表的なものを並べてみました。

注意事項としては、

・「○○障害」だからこの検査法、ではなく、ニーズに応じて検査法を選ぶ。
・子どもの負担を最小限にしつつ、複数の検査法を組み合わせて判断する。
・信頼性、妥当性のある、標準化された検査を用いる。
・日常の行動観察や収集した情報と付け合わせて解釈する。
・一つの結果を絶対視しない。複数の要素から共通項を見出し判断する。
・数値だけでなく、検査時の行動観察の情報はとても大切。


今回、ITPAを載せなかったのは、最近アメリカではあまり用いられなくなっているからです。
たとえば、ITPAをLDのアセスメントに用いるのは、国際的な批判があります。

また、WISCはWISC-4で改良点が示されている以上、その情報を3でも解釈に生かすべき、と考えます。
たとえば、
http://kotobaroom.blog.shinobi.jp/Entry/305/


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