ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
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『ことばが劈(ひら)かれるとき』(1975 思想の科学社)の著者
故 竹内敏晴先生は、
「ことば」とは、「からだ」=全存在の志向と身動きが生み出し、
分泌し、そしておのれに対峙させるもの
と言っています。
子どもの「ことば」をとらえるには、
その背景にあるものを理解することが大切です。
身体もその一つだと思うのです。
たとえば、舌の緊張を見るだけでなく、身体全体の緊張のコントロールを
見ることも大切です。
そして体力、筋力だけでなく、柔軟性とか、自己の身体に
自分で気づくということもとても大切だと思っています。
同じ音楽を聴いても、体調の良いときと良くないときとでは、
聴こえ方が全く異なります。
親の体調がよくないと、普段かわいいと感じている我が子の振る舞いが、
自分をわざと困らせているとさえ感じてしまいます。
子どもの体調が良くないと、見えるもの、聞こえるものが
全て嫌になってしまうことがあります。
食べ物の好き嫌いも、調子の良いときと、良くないときとでは、
許容範囲が変わってきます。
このように、周りの事象への感じ方は、心身の状態から
大きな影響を受けます。
一般的なサポートも大事ですが、身体も含めたサポートが
必要なケースがあります。
以前同僚の先生方と少し習っていたヨーガが、
役に立つ時が来るとは、思っても見ませんでした。
親子の顔の表情、目の輝き、身体、生活リズム、やる気などに変化が訪れるとすれば、
それは支援の一側面として十分有効であるということでしょう。
ヨーガというと、痩せるためのスポーツとか、腰痛、肩こりに効く
というイメージがありますが、実はもっと奥深いものです。
ヨーガは、自分自身を自分で感じ取り、
理解していく過程であるとも言えるでしょう。
学習指導要領には、身体をほぐす運動を通して、
自分の身体の変化を感じ取ることが書かれています。
であれは、ヨーガはその目的に十分かなっていると思っています。
障害の有無にかかわらず、障害そのものを治すということでもなく、
心身が心地よく過ごせるということは、誰にとっても
どんな環境にあっても、とても大事なことだと思っています。
身体が柔軟な人は、必ず思考も柔軟だとか、
その逆も必ずそうだとは思いませんが、
心身に柔軟性があることは、余裕をもって暮らすために必要な要素の
一つであることは間違いないように思います。