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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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【研修レポート】日本LD学会 第20回大会 その2 特別講演Ⅱ「個別学力検査の意義と活用」カウフマン氏





 カウフマン教授は、K-ABCを開発した一人で、“K”はカウフマンの頭文字です。

 最近アメリカでは、「検査なんて必要ない。まず科学的根拠に基づく授業をしてみて、反応がない子どもにはより少人数で介入し、それでも反応がない場合は、特別支援教育を検討する」という「RTI」の考え方が台頭し、従来の考え方と激しい対立があるようです。

 「RTI」は、個別に検査する専門家などにかかる経費削減の意図も含まれているようですが、カウフマン氏は次のように述べました。

「RTIは、2つの問いに答えられない。
(1)なぜその子に学習障害があるのか?
(2)子どもの認知や学力の強さと弱さについてのどんな具体的な情報が、一人一人の子どもにもっとも適切な指導のために使えるか?」 

 つまり、認知検査や学力検査なしには、子どもができない理由がわからず、結果として子どもを傷つけることになる、と主張していました。

 LDは、認知発達検査(WISCなど)と、学力検査(アメリカでは、彼が開発した”KTEA-Ⅱ”等)との間の差異を見ることがモデルになっています。

 ただ、IQなどの数字だけで判断するのでなく、検査中にどんな誤り方をしたか、などの情報が最も役に立つ、ということを何度も強調していました。
 

 上野先生によれば、個別的な支援を必要とする第3ステージでは、検査などのアセスメントは必要だ、とRTIも認め、合意ができているそうです。

 つまり、週の限られた通級指導で、アセスメントが重視されてきたこととも符号します。
 
 様々な情報をアセスメントせずに、ただ行動観察だけで判断するというのは、通常学級ではフィットしても、通級指導ではフィットしないのです。
 独善的な見立てと指導につながる危険性があると言えます。

 「特別支援教育士」の養成カリキュラムは、他の心理資格の中で、もっともアセスメントに厳しい資格なのだそうです。
 この資格を持つ以上は、その主旨に沿った実践をしなければなりません。
 私はそのように襟を正す気持ちになりました。
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