忍者ブログ
某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
ブログ内検索
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新コメント
[01/11 board]
[11/21 西村徹]
[02/23 留萌小学校ことばの教室]
[05/10 プー子]
[01/11 にくきゅう]
[11/25 なっか]
[10/26 さつき]
[10/12 赤根 修]
[08/21 赤根 修]
[05/28 miki]
[05/28 miki]
[05/13 赤根 修]
[05/06 赤根 修]
[04/15 miki]
[04/15 赤根 修]
[03/12 かわ]
[03/09 赤根 修]
[03/03 KY@札幌]
[03/01 赤根 修]
[02/28 hakarino]
[02/23 kさん]
[02/23 miki]
[02/12 suge]
[01/15 suge]
[01/15 miki]
バーコード
アクセス解析
[1]  [2

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

第15回言語聴覚士国家試験の合格発表について

第15回言語聴覚士国家試験の合格発表について

http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/gengochoukakushi/about.html

うちに来た実習生も合格したようです。
おめでとう!
ご活躍を期待しています。

数年後に会いに来てくれる元実習生もいますが、たくましくなっている姿を見るとうれしくなります。

がんばってね。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 次回記事も期待の方は一日1クリック プリーズ。
  


特別支援教育 ブログランキングへ

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


PR

第15回 言語聴覚士国家試験

2月16日(土)は試験日でした。
受験した方、大変お疲れ様でした。

 
2チャンネルを見ると、無声区間だとか、ディスレキシアとか、興味深い問題があったようですね。
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/doctor/1360485255/l50

読み書きの障害というと、「角回」を私もすぐ思い浮かべますが、ディスレキシアの場合はどうなのでしょうか?
少なくとも、小児の発達性ディスレキシアでは、角回だけに限局してとらえるのはいかがなものかと思いますが。
問題では、脳損傷後の読み障害をさしているのかもしれませんが。
実際の問題を見てみたいところです。
今回の小児の領域の問題はどうだったのでしょうね。

絵画語い発達検査(PVT-R)についても出題されたようで。
 
語頭音の無声音の無声区間のことも話題になっています。
破裂音であっても、無声区間は測れる、と個人的には思いますがいかがでしょう。

いずれにせよ、受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。合格をお祈りしています。

ところで、言語聴覚士の就労先はあまりないのではと思っていたら、今は高齢化の影響で、高齢者相手の仕事はものすごく増えているらしいですね。

でも養成校の学生数は伸び悩んでいるそうで。

まずは言語聴覚士という仕事を知っていただくところから始めている、という話しも聞きます。

高齢化社会では、是非支えてくれる専門家が増えて欲しいと思います。
専門性のある人が増えれば、高齢者同士で支え合うということも。
私もその世代になるのかなあと。


にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ


特別支援教育 ブログランキングへ



にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


言語聴覚士 合格対策直前講座

 

私が言語聴覚士国家試験の受験勉強のために買った研修ビデオです。
東京リーガルマインドからの発売でしたが、なぜかこの年だけの発売でした。
でも、これのお陰で私は一発合格でした。


もう10年前のものですし、VHSのテープなのですが、欲しい方はいらっしゃいますか?
欲しい方は、全部で5000円から競りにかけます。(当時は5万ぐらいしました)
コメント欄に希望額を書いて下さい(笑)。

基礎医学他
臨床医学・音声・言語
聴覚障害学
生クラス 音声学1,2
失語・高次脳機能障害学(なんと、LDの研究で有名な宇野 彰先生が講師)
心理学

ちょっと映像が乱れることもありますが(買った時からだったような)、ほぼ問題ないです。
ノークレーム、ノーリターンでお願いします。
Yahoo オークションにかければいいのでしょうけれども、希望者が一人ぐらいなら、送料だけ負担して頂くだけでもいいです。

なお、今年のSTの国家試験は、2月16日だそうです。
それまでに発送できるかわかりませんので、来年度以降受験する方か、ST以外の方で、勉強してみたい方に譲ります。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ


特別支援教育 ブログランキングへ





にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


言語聴覚士臨床実習

今年度も始まりました。
ちょうど就学指導委員会や、研修会へのお呼ばれが多い時期で、
あまりお構いできないのですが、かなりセンスの良い方なので、
安心して見ていられます。

成人分野で優秀な実習生は、小児分野でも優れているようです。
子どもの行動観察からの背景の推理が、踏み込みすぎず、浅すぎず、
極めて正確なところを指摘できています。

子どもがきちんと理解できていれば、指導も大きくずれることはありません。

これは医療分野でも教育分野でも同じです。

きちんと基礎知識を押さえておくことも、子ども理解の正確さに貢献します。

頼もしい学生です。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
応援の1日1クリックを!


特別支援教育 ブログランキングへ

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


【メッセージ】昨年の言語聴覚士臨床実習生へ

(昨年の実習生から【コメント】でメッセージを頂いたのですが、個人情報満載のため、そのまま公開せず、お返事のみ、ブログ記事に掲載します)
 
 
本当にお久しぶりですね。
 
この時期は学校の卒業試験、そして国家試験と忙しい季節ですね。
 
私のところに来た実習生はみんな国家試験に合格しているという事実を励みにがんばってくださいね。それがプレッシャーだともかつておっしゃってはいましたが(笑)
 
小児施設の内定、おめでとうございます。
 
特に小児は就職が難しいと聞いていたので、とてもよかったです。
 
これまでの資格や経験も生きますね。子ども相手がとても上手な実習生でしたから、担任の視点と専門家の視点と両方からアプローチできる、貴重な人材です。
 
それでは2月の国家試験、がんばってくださいね。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ


特別支援教育 ブログランキングへ

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


【コメント】ニセ科学、三段論法まんえんの危機

日本神経科学学会は、脳活動の測定方法の安全性や測定でわかることの限界を知り、検証を受けた論文などを発信するように求めています。
(該当ページは検索してみてください)

怪しげな論文発表に対して、きちんとした科学的批判の目を持てるかどうかは、日常の子ども理解を正確に行えるかどうかにもつながるのではないでしょうか。

子ども達の利益のために、怪しげなものには毅然と対峙しなければなりません。

そうした力をつけるため、問題を作ってみました。

以下の記述は科学的根拠があると言えるか。言えないとすれば、その理由を説明してください。



折り紙が折れないとき、脳の一部が不活性だった
                ↓ 
脳のその一部が不活性な別の子は、縄跳びがとべなかった。
                ↓
したがって、折り紙が折れない子は、縄跳びができない。
                ↓
転じれば、折り紙が折れる子は、縄跳びもできる。
 

発語ができない子は、脳の言語野が活性していない
              ↓
脳の言語野が活性していないある子は、話しかけても意味がわからない。 
              ↓
したがって、発語ができない子は、話しかけても意味がわからない。
              ↓
転じて、発語ができる子は、話しかけても意味がわかる。


にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
 

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


第13回言語聴覚士国家試験 お疲れ様でした

昨日(2月19日)はSTの国家試験でした。
実習生どうだったなか?
これまで私のところにいらっしゃった臨床実習生は、
みんな現役合格しているようです。
私のところに来たら、合格率100%ですよ?!

ST国家試験の受験資格の特例措置というのがかつてありました。
言語聴覚士法施行後5年間は、専門学校等を卒業していなくても、
受験時点で5年以上、STの業務を行っていて、
10日間の指定講習会を受講すれば、
受験資格が与えられました。
http://www1.mhlw.go.jp/topics/tyokaku/tp0918-c.html#sitei
これがとても、体力的にきつかったのですが。
当時の校長は研修として認めず、休暇扱いにされました。
他の学校の受講生は研修扱いにしてくれていたので、
なんで? と思っていたのですが。

いずれにせよ、学校教育で「特殊学級」(通級指導教室は「その他」で認められた)を
5年以上担当していれば受験資格があったのです。

受験生当時は、スクーリングの講義をMDに録音して、
勤務終了後、ウォーキングをしながらその録音を繰り返し聞いていました。
超格安の温泉に入った後、休憩室で練習問題を解いたり、
ノート整理をしていました。

今となっては、内容をすっかり忘れてしまいましたが。

受験生の皆さん、吉報が来るといいですね。
そして、STとしてのご活躍を祈っています。

***

「構音指導はSTの資格を持っているからできるでしょう?」
と言われることがあります。

実は全然関係ありません。

スクーリングで受けた構音障害の講義では、構音指導の具体的内容は
全く出てきませんでした。
出てきたのは、すべての発音記号(国際音声字母)を一つずつ
発音して聞かせてくれた先生の講義だけです。

しかも、各受講会場を衛星中継で結んで、プロジェクターで投影する
方式の講義だったため、音声は必ずしもクリアではありませんでした。

発音記号は、本を読めば書いてあります。
資格の有無は関係ないのです。

むしろ自分で、あるいは仲間と、担当になってから、
どれだけ勉強できるかがネックです。
最近は、通級担当の先生が、通級以外の校務に時間をとられ、
(あるいは自ら進んで時間を「とられ」)、本をじっくり読んだり、
親とじっくり話したり、同僚とじっくりケース会議する時間がとれない、
ということをとても危惧していますが。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へにほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


言語聴覚療法指導実習でサプライズ

昨日でST指導実習が終わり、あっという間の4週間という感じでした。

昨日は、校内研修でことばの教室の内容を取り上げさせて頂いた日で、
実習生にも発表の機会を与えました。

ところが、発表開始直前サプライズが。

掃除当番や休み時間等で交流の多かった3年生の
子ども達が会場に入ってきて、「わたすものがあります」と。

それはクラス全員のメッセージと顔写真が載った色紙でした。

これまで様々な実習生が来ましたが、
通級児童以外の多くの子どもたちからこれほど敬愛された例は初めてでした。

私は「これで発表を終わります」と言ってしまいました。
既に集まっていた先生方から拍手が起こりました。

子どもたちとの信頼関係を見せられて、
その後の発表はどうでもよくなりました、と言っては言いすぎですが。

今回は通常学級の子どもたちとも積極的に交流するよう助言していましたが、
本人の人柄も手伝い、たくさんの子どもから
心のこもった手紙を受け取ったようでした。

最後のあいさつで泣かれると、私ももらい泣きしそうになりました。
実習を受け入れてよかったと思える瞬間でした。

子どもたちに好かれるセラピストをめざさなければと、
襟を正す気持になりました。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


言語聴覚士国家試験 合格発表

今日発表だったようですね。

厚生労働省内の該当ページ
http://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/siken21/hp21.html

昨年の実習生からも、メールで吉報を頂きました。
おめでとうございます!

私のところに、これまで6人の実習生が来ましたが、
全員一回目で合格しているようです。



前にも書きましたが、
ことばの教室をSTに全て任せるという考え方は
ちょっと違うのではないかと思っています。

STは構音などのスピーチだけでなく、
発達心理学、神経心理学、学習心理学なども学びますから、
発達障害の見立てと指導も期待できます。

しかし、一年生の国語の教科書はこうなっているとか、
生徒指導はどうしたとかいうのは、ST養成カリキュラムには存在せず、
学校の教員の出番です。

したがって、STに完全に任せるというよりは、
STが時々学校に巡回してきて、専門的な知見で交流する
というのがベストと考えます。

そして通級担当には、通級専用の教員免許状を創設し、
STのカリキュラムよりも、医療より教育を重視した内容にすべきです。

その免許状が創設されるまでの間は、
人事や現場研修にもっと力をいれるべきです。

これまでの全国的議論を端的にまとめると、このようになるように思います。



実習生を受け入れるのは、専門学校の諸般の事情で今年が最後に
なる見通しです。

学校現場がわかるSTの養成に、少しでもお役に立てたでしょうか?

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


たくましくなった元実習生の小児ST

遊びに来て、うちの子と遊んでくれました。
その遊びぶりには、日常のSTの指導の様子がうかがわれ、その見立てと指導、評価の的確さに驚き、また学ばせて頂きました。そこには、日常の専門性の高いチームでの切磋琢磨の裏付けを感じました。
わずか数年の臨床経験で、実習生時代から見て、力をとてもつけたこと、
そして何よりも、仕事が「楽しい」と話してくれたことが、とてもうれしかったです。

言語聴覚士は小児分野に弱いと言われますが、とんでもない。

子どもの反応をとても敏感にとらえ、しかもそこから科学的なエビデンスに基づく見立て、指導、予後の推定など、その場で見ていても、後で話を聞いても、専門性、論理性、そして人間性の高さを感じたのでした。

関わり方はあくまでも自然で、子ども目線に立っており、子どもが描いているであろう世界にあくまでも寄り添う、寄り添いながらも飲み込まれない、というところも既にベテランの域でした。

子どもがあんなにも生き生きと。


近視眼的でもなく、長期的な視点に立っていること、保護者(つまり私)を安心させるような説明もありました。
たぶん、親子関係や家族内力動もアセスメントしていったように感じました。ハズカシイけど、わかってくれる人がいる、と支えられた気持ち。

私は自信を持ちました。
STは学校教育を支える専門職として十分役にたつであろうことを。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へにほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


小児分野で活躍する言語聴覚士

中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/living/health/CK2009092502000064.html



学校現場にも言語聴覚士を常勤で採用する地方が出てきたようですね。
神奈川県で特別支援学校の自立活動に

http://www.pref.kanagawa.jp/press/0909/041/index.html

資格が全てではないですが、スペシャリストの視点が学校現場に
入ることで、子ども達のためになっていくといいなと思います。


にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


言語聴覚士臨床実習

一ヶ月後に臨床実習が始まります。

学校教育を経験して頂くことで、多職種連携の意味がわかる
STが一人でも多く世の中に出て欲しい、という願いを持っています。

今年の実習では、今まで規制されていてできなかった要素を加えたいと
思っています。管理職の同意済み。

もっと、学校教育のことを知って頂くために。

基本、私は教えるという姿勢よりも、
盗めるところがあれば盗みなさい、
求めた分だけ得られますよ、
求めなければ、何も得られませんよ、
あなた次第です、
というスタンスではありますが。
言い換えると、放任です。(笑)

でも、最後の日に涙で感謝されると、
こそばゆいですね。
何かお役に立てたかなあと。

ひとつだけ言うとすれば、
詳細なレポートを何枚も書いてくる実習生にはこう言います。
「レポートなんて一枚でいいから、それより子どもと遊んできなさい」
「端的にまとめる、大切な情報の取捨選択、優先順位を考えて、
情報を整理することも、専門性のうちだよ」と。

人のこと言えませんが。(^_^)

一ヶ月間です。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へにほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


第11回言語聴覚士国家試験

昨日が試験だったようですね。

情報によると、今年の問題は難しかったようです。

昨年うちに来た臨床実習生も受験したのですが、
DN-CASの問題が出た、と知らせてくれました。
実習中に私が話していたこと(らしい)ので、
ラッキーだったとのこと。

問題の詳細は不明ですが、某巨大掲示板群によると、
PASS理論についての問題が出たのでしょうか。

PASS理論とは、

P プランニング
A 注意
S 同時処理
S 継次処理

ですね。

K-ABCでは測れなかった、プランニングが測れるというのが
特徴ですね。
という私も、せっかく昨年教室に入荷したのに、
まだ一度も使っていません。

しかし最近の教育相談では、
「病院でプランニングが弱いと言われた」
という話もぼちぼち出てきているので、
勉強をしなければと思っています。


STの国家試験に小児分野の問題が出るのは
ありがたいことです。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


学校現場に言語聴覚士臨床実習

今年も言語聴覚士(ST)をめざす学生を受け入れています。

受け入れている理由は、
1 医療機関や老人保健施設、就学前の発達支援センター等に就職しても、
学校現場を知っているSTが一人でも増えて欲しい。
2 私自身も勉強になる。

このほかに次のようなメリットも感じています。

3 普段は1対1の指導でも、もう一人が加わることで、
子どもの様子の変化を見ることができる。

4 ゲームでも課題でも、2人でやるより、3人でやった方がおもしろい。
(もちろん、構音指導など、1対1でないとできないこともあります)

5 ちょっと子どもを見ていてもらう間に、保護者と話し合いができる。

3,4、5については、普段から、同僚の先生同士でやればいいのですが、
どの先生も他の子の指導が入って都合がつきにくいです。
同じ時間に通う子ども同士でグルーピングしてもいいのですが、
なかなか都合の良いようにはいきません。

1年間通しで、もう一人いたら全然違うのに、と思うこともあります。
受け入れた分、雑務に時間を取られることも多くなり大変ではありますが。

実習生はおおむね、LDの話をしても、
高次脳機能障害を含めた認知心理学的なセンスをもっているので理解が容易だし、心理アセスメントについての知識(知能モデルも含めて)も勉強しているようなので、そこから話ができるわけです。

専門用語を用いても、ほとんどの場合通じます。

私の指導の仕方について、どきっとするような意見を頂くこともあり、
私の方が学ばせて頂いていると思います。

民間の懇話会へ連れて行った時には、
「保護者のナマの声が聞けてよかった」と
感想を持ってくれたこともありました。

また実習を通して、小児の道を歩むことを決断した方もいて、
受け入れて良かったと思うことも多いです。

今後は実習だけでなく、
職員として、学校現場に専門職が入る時代が
くるかもしれません。
既にモデル事業が始まっていますね。

いろいろな視点、支援の手が
学校現場に入ることは、
子ども達にとってメリットになると思うのです。

指導主事をやらないかとか、管理職をやらないかという声が
そろそろかかっているのですが、
そんな仕事についたら、実習生なんて受け入れられないですね。

私は昇進(?)の野心も色気も全然ないのです。

現場から実践をコツコツ積み上げたいのです。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へにほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


言語聴覚士国家試験 2

 

問題159 日本語の音韻発達で最も遅い時期に習得されるのはどれか。

1./p/
2./d/
3./r/
4./m/
5./y/

(私見)
構音の発達のおおよその順序は大事です。
パ行はもっとも早い時期に習得します。
最も遅いのは、サ行、ラ行ですから、3が正解です。

 


問題156 /s/が/t/に置換する5歳児に対して必要でないのはどれか。

1.発声発語器官機能検査
2.バウムテスト
3.聴力検査
4.WPPSI
5.ITPA

(私見)
バウムテストは、心理投影法ですから、構音指導には直接関係がありません。
少し古い本では、LDの認知特性のアセスメントの中にバウムテストが入っていたり、
新しい本でも、LD,ADHD、高機能自閉症を「心の病気と症状」に分類している文献もあります。
まだまだ混乱がありますね。
正解は2です。

 

問題140 小児の言語訓練で適切でないのはどれか。

1.課題を理解し反応しやすいように提示する。
2.検査で達成できなかった項目から訓練する。
3.興味を示す活動を手がかりに訓練語彙や表現を選ぶ。
4.発達レベルと生活年齢を考慮して訓練計画をたてる。
5.問題の改善につながるような内容を選ぶ。

(私見)
検査でできなかった内容をやるというのは、実は最も効果がないですね。
検査の成績を上げるために指導があるのではなく、検査結果から示唆される
学習や生活の困難の要因、また得意なことを見つけ、得意分野を生かして指導する、
というのが基本と思います。
正解は2です。

 

問題139 LD(学習障害)の検査で適切でないのはどれか。

1.RAN(Rapid Automatized Naming)
2.視覚的記銘
3.音韻意識
4.CARS(The Childhood Autism Rating Scale)
5.聴覚的記銘

(私見)
CARSというのは、LDではなく自閉症についてなので、誤りだとわかります。
正解は4だと思います。

 

問題137 高機能自閉症の行動特徴はどれか。

a.相手の話を聞かずに自分からよくしゃべる。
b.漢字や計算は得意だが読解は苦手である。
c.隠喩を理解する。
d.ルールのある遊びに適切に参加する。
e.友達が規則を破るとすぐに指摘する。

1.a、b、c    2.a、b、e    3.a、d、e    4.b、c、d    5.c、d、e

(私見)
高機能自閉症と言っても、子どもによって状態像が違うので、いちがいに○×はつけがたいですが。
教科書的な知識は持っていないよりは、持っていた方がいいのでしょう。
一般的には、d は誤りでしょう。したがって、選択肢の3,4,5は消えます。
また、cも一般的には難しいので、正解は2だと思います。

 

問題135 4歳で3語発話が可能な子供に適切でない検査はどれか。

1.フロスティッグ視知覚発達検査(DTVP)
2.WISC-Ⅲ知能診断検査
3.絵画語い発達検査(PVT)
4.K-ABC心理・教育アセスメントバッテリー
5.田中ビネー式知能検査

(私見)
各検査の適応年齢を問う問題ですね。
WISCは5才からなので、正解は2ですね。
就学前にWISCをとったというケースは見たことがありません。

 

第10回問題134 言語機能の評価を含まないのはどれか。

1.KIDS乳幼児発達スケール
2.遠城寺式乳幼児分析的発達検査法
3.日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査
4.新版K式発達検査
5.グッドイナフ人物画知能検査(DAM)

(私見)5でしょう。

 

問題133 正しい組合せはどれか。

a.LCスケール   言語・コミュニケーション発達スケール
b.JMAP      日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査
c.STRAW      小学生の読み書きスクリーニング検査
d.PRS       自閉性判断のための調査票
e.MMPI      心の理論課題検査

1.a、b、c    2.a、b、e    3.a、d、e    4.b、c、d    5.c、d、e


dのPRSは、LDの調査票ですね。最近はPRSよりLDIを使いますが。
eのMMPIは、「ミネソタ多面的性格検査(多面的人格目録)」で、心の理論とは違います。
正解は1。

 

問題67 幼児の遊びについて誤っているのはどれか。

a.保育や教育の場では遊べない子供のことが心配されている。
b.ごっこ遊びには生活の流れについてのスクリプト的知識が必要である。
c.いざこざは遊びの楽しさを壊すので大人はすぐに介入した方がよい。
d.遊びを通して認知発達を促すことを認知行動療法と呼ぶ。
e.ある物を別の物に見立てるには象徴機能の発達が必要である。

1.a、b   2.a、e   3.b、c   4.c、d   5.d、e

(私見)
c 子どものいざこざにすぐ介入してばかりだと、せっかくそこから学ぶことを
 もぎとってしまいます。
d 認知行動療法ではなく、遊戯療法ですね。
正解は4だと思います。


問題136 1才半の子どもの発達スクリーニング項目で適切なのはどれか。

a.なぐり書きをする。
b.絵本を見て3つのものの名前を言う。
c.困難なことに出会うと助けを求める。
d.簡単な命令を実行する。
e.「大きい・小さい」がわかる。

1.a、b、c    2.a、b、e    3.a、d、e    4.b、c、d    5.c、d、e

(私見)
大きい、小さい、がわかるのは、3歳前ぐらい。
なぐり書きは1歳ぐらい。
正解は4。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


言語聴覚士国家試験1 

私は言語聴覚士の資格を第4回国家試験で取りました。
あれから6年、久しぶりに試験問題を見ました。

「たんぽぽ」のHPから国家試験のページ。
http://park18.wakwak.com/~tanpopo/mezase/st/10kai-mondai.html

2ちゃんねるの「第10回言語聴覚士国家試験」
http://school7.2ch.net/test/read.cgi/doctor/1203166531/


当時必死で覚えた知識もほとんど忘れてしまい、今受けたら
受からないだろうな・・・。

午後の専門科目では、小児の問題がたくさん出ているので
ありがたいなあと思います。
学校教育の問題も含まれています。
医療現場のSTさんが、少しでも学校教育のことを知っていて
欲しいと願っているのは、問題作成者も同様なのでしょう。

これからシリーズで(できるかな?)、特に小児に関わる問題を
見てみます。


問題143 発語のない3歳のダウン症児の指導で適切でないのはどれか。

1.身振りによる表現を促しコミュニケーションを楽しませる。

2.理解語彙を増やす。

3.構音点や構音方法を教える。

4.発声に意味づけをし、適切な表現を聞かせる。

5.言語面だけでなく遊びや生活習慣・社会性など全体発達を促す。

(私見)
ことばがないからと、お口に注目したい気持ちはわかるのですが・・・。
3歳児に構音点位置づけ法は難しすぎるし、しかも構音障害ではなくて、
発語がないわけですから・・・。
こういう問題が出るということは、実際にそうした指導事例が出かねないという
状況を反映しているのでしょう・・・。
正解は3でしょう。



問題146 教育との連携で言語聴覚士の対応として適切なのはどれか。

a.個別指導計画作成のために言語・コミュニケーション能力を評価する。

b.個別指導計画の作成・実施の援助をする。

c.個別指導計画の親への説明は教師に任せる。

d.学校からの求めに応じ保護者の同意なく検査結果を報告する。

e.日常の授業を参観し集団の中での子どもの状態を把握する。

1.a、b、c    2.a、b、e    3.a、d、e    4.b、c、d    5.c、d、e

(私見)
STが学校の個別の指導計画の知識を持つことを求められた、というのはありがたい話です。
c は、STからも説明が欲しい部分がありますね。
d は、個人情報保護法から照らして、通常は問題ですね。
例外もありえますが。
正解は、2だと思います。



問題147 言語発達障害児の保護者支援について適切でないのはどれか。

1.情報提供とピアカウンセリングの機会として保護者教室を開催する。

2.発達レベルに応じて保育所・障害児施設などへの参加を勧める。

3.発達レベルや障害像を説明する。

4.全体的な発達を促す働きかけを助言する。

5.障害児の育児を最優先するよう助言する。

(私見)
「もっと育児をがんばりなさい」とやってしまうのは・・・。
育てにくさのあるお子さんに疲れ切っておられる親御さんにどう対峙するか。
できないことを指導するのでなく、今できていることを認めたり、
子育ての悩みを共有し、解決策を一緒に考えることが大切では。
正解は、5だと思います。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


言語聴覚士が学校教育へ入る道

・「yaさんは、小中学校のことばの教室には、言語聴覚士として勤務しているのですか? 教職員としてですか?」
・「言語聴覚士が、小中学校で働くにはどうしたらいいですか?」
という質問をよく受けます。

私は大学で教員免許を取得し、教員として教育委員会に採用され、勤めています。
言語聴覚士の資格は、特例措置を使って勤めながら取得しただけで、
勤務条件には一切の影響がありません。

残念ながら、現行法では、教員免許がないと授業そのものを担当することはできません。

せいぜい定期的に学校を訪問して、アドバイスをしたり、などでしょう。

ただ、一般の方でも教員免許を取得して授業(自立活動)を担当する道が開かれています。
文部科学省該当ページ
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/nintei/07050807/002.htm

教員免許を持つ言語聴覚士が、ことばの教室や「特別支援教室」(在籍を伴う「特別支援学級」ではない)を担当する事例は出てきているようです。
(国と自治体の予算で配置する担当教員ではまだ「特別支援教室」を制度化していませんが、「通級制の弾力化」により、従来の各種通級指導教室は障害種が撤廃される方向に行っており、事実上、「特別支援教室」にもっとも近いシステムになっています)

もうひとつ。
文部科学省は来年度予算で、言語聴覚士などを特別支援学校で活用するモデル事業を展開するようです。

国総研メルマガ
http://www.nise.go.jp/blog/2007/08/post_692.htmlにほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


言語聴覚士臨床実習

 言語聴覚士の資格取得をめざす臨床実習生を迎えて今年で4人目となりました。
 4週間にわたって、指導を見学し見立てをまとめる評価実習、実際に指導してみる指導実習を行っています。
 私が臨床実習生を受け入れている理由は以下の通りです。
1 医療現場での実習が多い学生が、学校教育について理解を深めるきっかけとなること。(学校教育のことをわかっている医療関係者が一人でも増えてほしい)
2 教育現場の経験しかない私自身も、医療的な視点からの意見を学生からもらうことができ、視野を広げるきっかけとなること。

多職種間連携をより発展させるために、養成段階から異職種に触れる機会となることを願っています。にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***




忍者ブログ [PR]

graphics by アンの小箱 * designed by Anne

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***