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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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手先の不器用さ3 

私は字がとても下手です。
よく教師をやっているなあと思います。
指導記録は他人が読むには一苦労かもしれません。
でも実習生はちゃんと読んでくれるので、
全く読めないわけでもないようです。

字が下手でも、日常にそれほど重大な問題はありません。

だからというわけではないですが、こどもに対しても、
単に器用にする訓練ということではなくて、
練習を通じて生きやすさを獲得するのがねらいです。
だから、練習そのものも、いやいやではなく、
自分からやってみたい、というものでなければならない、
と思っています。

***********


手先の不器用さと言っても、様々な状態像、背景があります。

単に不器用なのか、視覚的に形をとらえる(視知覚)の問題か、
眼球運動や輻輳視(視機能)の問題か、注意の配分の問題か。
色々やってみるとわかってきます。



点つなぎ。
見えているが、鉛筆の持ち方が正しくない、
点から点にまっすぐつなげられない、
線が点から外れるなどの状態があれば不器用さを疑い、
斜め線や、重なった線になると「わからない」とお手上げならば、
視知覚の問題を疑います。
終点で線を止められず、線がオーバーしてしまうことが頻回なら、
注意の問題かもしれません。
問題の主旨を誤って解釈し、まったく見当外れなところに
線を引き始めるなら、指示の意味理解、言外の意味理解の
問題もあるかもしれません。
実際会話をしていていも、語用的な理解の困難から来る
会話のズレが見られたりすると、さらに疑います。

実際には、これらの複合的な場合も少なくないですが。





このような曲線、しかも交わるとお手上げ。
文字の読み書きができないということの背景にある場合も。



左は、2つの絵の違うところを見つける、
右も比較の絵ですが、ガムの包み紙のクイズを拡大コピーしました。
図形が苦手な子の中には、こうした有意味刺激での形の比較も
困難な場合があるのでは。




紙にカラー印刷した絵をパズルにしたもの。
構成、全体と部分の関係の知覚、思考の柔軟性の程度が
あるいは示唆されます。




先生が作った「カメロボ」と同じ形の物を作ろう。
構成する力、全体と細部を見る力、比較する力、
ブロックを組み立てる手先の運動。

本当は週1回の通級だけで、効果があるとは思えません。
家庭への連絡帳で、指導内容をお知らせし、
家庭でもできることがあれば、と書いておきます。
忙しい家庭が多いので、わざわざ取り上げるのは困難ですから、
宿題にはしません。


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