自主研修サークルをやりましょうと声をかけたところ、
今日は数名集まってくださいました。
遠方からも手弁当で、もちろん旅費はありません。
もう一回、別の場所でも行うのですが、
今度は私がその教室に赴いて、ケース会議をします。
2つのサークルを合わせると、こちらの組織の3分の1の人数に達します。
一方的な講義だと、実はあまり浸透しないということを経験している私は、
ケース会議こそが、研修の王道だと感じています。
今日は、午前中ケース会議、午後から、午前中に話題になったことを
中心にお話させて頂く予定でしたが、
全日、ケース会議で時間がなくなりました。
結果としてそれでよかったのではと思っています。
そして、それぞれの先生が苦労してがんばっていらっしゃるんだなあと
改めて思いました。
その中で、感じたことを2つ。
1
専門性とともに大切なのは、当事者意識。
「自分だったらどうなのか」
指導に迷ったらここに戻ることだと思っています。
様々な指導プログラム、支援体制の前に、
その子は学校に行きたいと感じているのか。
学力向上、人付き合いの訓練の前に、
「今、ここ」の人生のクオリティーは。
教師である前に、一人の人間として、
地域の仲間として、その子に何を感じ、どう向き合うのか。
現象面だけでなく、その子の生活文脈全体から感じ取ること。
2
以下の過程を意識しながら取り組むことの大切さ。
情報の収集(様々な関係者から情報を頂く)
↓
情報の整理(必要な情報、共通する情報、矛盾する情報などを整理)
↓
問題の仮説(その子にとって何が問題なのか。「困り感」は)
↓
指導仮説(どんな指導の手立てをとれば、どんな結果を期待できるか)
↓
問題の仮説の見直し(困っていることに変化はないか。本当の問題は何か)
↓
指導仮説の見直し(指導の手立てを見直す必要はあるか。どのように見直すか)
情報収集の段階では、
アセスメントの多視点化、正確さも大事だと思っています。
検査内容の妥当性、信頼性。
○○が弱い、と判断するなら、
何をどのように評価してそう判断したのか、
主観だけで判断していないか、
ということも大切。
そして、全国の通級指導教室で流行している
「ソーシャルスキルトレーニング」
これはもっと、一般に言われている以上に奥が深いもの。
その子に合ったソーシャルスキルトレーニングは、
どこかの本に書いているわけではない。
日常の困っていることの中にある。
ケース会議は、マニュアルからオリジナリティーへという意味でも、
有意義だと感じたのでした。
いずれにせよ、集まってくださった先生方の意欲と、
少しでも勉強して役に立ちたいという想いに、
頭がさがります。m(_ _)m
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを
***
PR