いじめと、不登校についての講座を受講してきました。
メモを書きます。
1
不登校の原因を探しても、見つからないことの方が多い。
「だれも悪くない」
学校の先生も、親も、そして本人も、みんながんばっている。
ただ、がんばりがすれ違っているだけ。
悪い人など誰もいない。
2
不登校におけるストレスをダムにたとえた先生は、
「ダムに水(ストレス)がたまっているときに、
『がんばりなさい』は、あふれるダムに雨を降らせるようなもの。
まずはダムの水を減らすこと。
軽度の「学校強迫」(いつも学校のことが頭から離れない状態)
なら、休むことで改善する。
3
不登校の子どもは、いつも学校のことが頭から離れず、
忘れるためにゲームなどに没頭する。
夜寝るときには刺激がなくなり、自己の内部と対面することになり、
学校が忘れらず、眠れない。
だから昼夜逆転はおこる。
昼夜逆転するから不登校になるのではない。逆だ。
4
学ぶ意欲を失っている子に、学校の勉強をさせるのは、
ダムの水をためるようなもの。
学校の勉強も大切だが、勉強の全てではない。
生活全体で学ぶことがある。
学校の勉強をさせようとするあまり、
学ぶということの全体を萎縮させてはならない。
5
登校してきた子どもに、保健室に行くよう勧め、
校長室で給食を取り、無理して授業を受けなくて良いと言われ、
明日も来てくれるかと尋ねた。
一見子どものためにしているようで、
子どもの気持ちを全然聞いていない。
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講師は、机の上で研究すると言うより、
日々現場に立ち会い、時間を問わず走り回っているとのことでした。
臨床家の話は説得力、リアリティーがありますね。
既知の内容も多かったのですが、実践家が語ると、
同じ内容でも印象が全然違います。
不登校もやはり、子どもの心情を内側から理解する、
子どもの生活文脈全体を感じ取る、
安心感、ということが大切だと思いました。
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