WISCやK-ABCをとって、認知特性を把握しても、
実際にはその結果と矛盾する指導の方がうまくいく場合があります。
多くの子に通用する方法であっても、ある子には通用しない。
たくさんの引き出しを用意しておいて、色々試行錯誤してみて、
その子にぴったりな方法をマッチングさせる、というのが現場の実際の姿でしょう。
WISCやK-ABCは、その試行錯誤のヒット率を上げるための道具の一つにすぎない。
(だからと言って、必要ないというわけでなく、主旨をよく理解した上で、むしろ上手に活用しましょうということ)
そうした現場感覚にぴったり合った講義を先日受講しました。
「文字が書けない子への効果的な指導法を教えてください」
という質問を頂きますが、子どもの情報がないと答えようがないです。
目の前の子どもをよく観察する中に、
そして関係者へのインタビューの中に、
答えはちゃんとあるんですよね。
有名な手相占いの先生に見てもらったことがあります。
「なんで私のことよくわかるのだろう」
と感じて帰ってきましたが、
あとで考えると、先生の問いかけ、ワンストロークに対する
私の微妙な反応をよく見ていたのですね。
つまり手相だけを見ているようで、実は私の顔の表情をよく見ている。
そういえば、自分の顔の前に手をかざして見せるよう指示していました。
手相の線だけ見ているわけでない。
WISCやK-ABCも、グラフの線だけ見ていては、
子どものことはわからないのだと思います。
以上、WISC講習のネタの下書きでした。
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