「積木模様」や「絵画完成」、「組み合わせ」などの動作性下位検査が
WISCの中にはあります。
その結果については、いろいろな解釈が可能なのでしょうが、
視機能、視知覚との関連で考える必要があるケースがあるのでしょう。
たとえば、人間の目は、右側の物を見るときと、
左側の物を見るときでは、脳も左右どちらかを担当します。
なぜ左右で違うつながりをするかというと、
立体として知覚するためです。
つまり、右側にあるペン先が徐々に左側に動くとき、
途中で脳の担当側が切り替わるのでしょう。
対象物を見失い、きょろきょろしていることがあります。
運動面に課題があって、調べると実際そうだった、
というお子さんに何人か出会ってきました。
ということは、
ノートに横線を引いた時、
ボールが左から右に動いていった時、
左手で右の物を取るとき、
そのたびに左右のチェンジに苦労する子どもがいるということでしょう。
動作性下位検査が低いとき、
輻輳、両眼視機能、ピント調整、眼球運動などの視機能、
形の恒常性をとらえる力などの視知覚など、
「視ること」も検討に加えるべきというところでしょうか。
フロスティッグ視知覚発達検査も組み合わせると良いという
ケースに出会うことがあります。
眼科では「なんでもない」と言われても、
視力は正常であっても、
視機能、視知覚に課題がある場合があります。
アメリカの大規模調査では、
目のトレーニングをした群と、しない群との間では、
文字の読みの能力に明らかに差が出たと言うことです。
色々な観点から子どもをトータルに観察するということ、
色々な仮説を立てる、ということが大事なのでしょう。
私は感覚統合は専門ではないので、
何か間違いがありましたらご指摘ください。
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