photo by Matthieu LIENART
「単語」は、一般知能(g)への負荷量がもっとも高い。→高次の思考が迅速に処理されるためには、より多くの関連性のある情報を整合性のある全体としてまとめあげることが必要。
たとえば、「救助活動」という単語の意味を考える際、遭難者を実際に救助している状態の一コマを「救助活動」という考える場合があるでしょう。
一方では、遭難信号や通報を受けて出動し、吹雪の中の山をチームを組んで登り、遭難者を発見、保護し、手当てして、下山して、救急隊に委ねて、詰め所に帰り、ビデオで救出までの作業を反省する、という一連の過程を「救助活動」と言うかもしれない。
(実際、専門的にはなんと言うのかわかりませんので、たとえ話)
色々な定義があっていいけど、文脈から正確に捉えられないと、様々な行き違いが生じます。
乳幼児が、風呂上がりのサインに「もうあがるよ」という言葉がけを受けていたとき。
お父さんはその際、偶然に足を動かした、手を動かした、タオルをしぼった、向こうからお母さんの食事の用意の音が聞こえた・・・。
あるいはお父さんはがため息をついた・・・。
様々な雑多な刺激の中で、「もうあがるよ」という音声言語と、実際に風呂から上がる、という体験とが結びついて行くには、何度も同じ経験を繰り返し、その結びつきの発見に至るプロセスがあるわけです。
風呂から上がる、という行動、出来事自体も、様々な経験の中から、意味のある行動単位としてまとめあげて理解していくわけですが。
そして、食事の用意の音は、お風呂上がりとは直接関係がないが、風呂上がり後に食事がある、ということのサインでもあるわけです。
「単語」が、一般知能(g)への負荷量が最も高い、というのは、統計学に基づくのでしょうが、子育て経験からも、納得です。
ただ、「単語」だけでなく、他の下位検査や、データがあればPVT-R(絵画語い発達検査)などと比較することが大事ですね。
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