通級担当、特別支援学級担任、特別支援学校担任、パラメディカルの方も集まり、WISC-4の実技研修会でした。
WISC-4は、一般の人にその内容を開示してはいけないのですが、資格がなくても学校では買えてしまいます。
買えてしまう以上、その職場の先生方には、理論と実技の正確なところをお伝えし、研修を深める環境を用意するのが、特別支援教育士の役目だと思います。
はじめにWISC-3からの変更点を説明しました。
言語性IQ、動作性IQの廃止、それらよりも群指数が大事だと言われていたこと。
「知覚統合」→「知覚推理」、「注意記憶」→「ワーキングメモリ」の名称変更は、単に名前が変わったのではなくて、哲学が変わったものであること。
標準化された知能検査は、たとえば学習障害の判断のためには必須であること。
(これは、『教育支援資料』(文部科学省、H25.10)にも明記されています)
逆に言えば、標準化されていない検査では、検査の妥当性、信頼性に問題があり、「学習障害」の教育的判断の根拠に問題が生じます。
下位検査ではたとえば、「絵画配列」の廃止を惜しむ声が聞かれるが、「系列化処理能力」を測っているという証拠がないことや、文化的な背景が関与するなどの理由のために廃止されたこと。などなど。
少なくとも特別支援教育士は、古い検査ではなく、新しい検査を使用することが求められていることを説明しました。
WISC-3日本語版は、1991年にできたので、今使うと、23年前の子どもとの比較になるわけです。
このあと、実際の実技を行いました。
標準化された検査で、我流は許されません。
細かい点でも、誤った使用の仕方があれば、指摘させて頂きました。
これ以上はブログには書けません。
最後に解釈を説明しましたが、理解は難しいですね。
統計学や心理学の知識が必要になります。
ただこだわったのは、日常の行動観察の情報、生育歴情報と付け合わせて解釈すること。
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