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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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『WISC-4の臨床的解釈と応用』何度も読み直しています9 「注意記憶」と「ワーキングメモリ」


注意 / yoppy



「WISC-3の「注意記憶」(被転導性からの解放)は、ADHDを測る値ではない」

WISC-3の「注意記憶」は、「数唱」と「算数」から成り立っていました。
しかし、それらでは、「被転導性からの解放」を測ることはできないし、そもそも「被転導性からの解放」という概念自体がはっきりしているのか、と言われるようになりました。

WISC-3の「注意記憶」では高いのに、DN-CASの「注意」はとても低いということがありました。DN-CASの「注意」の方が、ワーキングメモリの概念に近いのではないかなと。

また、「算数」は、数的能力も関与するので、「注意記憶」の群指数の中に入れることに対して、多くの批判が出ました。

さらに、「注意記憶」とADHDとは、統計的な関連性がない。
だから、「注意記憶」が低いという理由だけで、ADHDの診断、判断はしてはいけない。

「数唱」の逆唱は、ワーキングメモリであるとも言われました。
確かに順唱よりは、ワーキングメモリに近いのでしょうが、WISC-4では「語音整列」を加えることで、よりワーキングメモリの概念に近づいたと言えます。

ワーキングメモリと、短期記憶とを混同している事例も見受けられます。
ワーキングメモリには推理なども加わるし、色々学説があるので、それらを敷衍しつつ、WISC-4は解釈されなければならないでしょう。
「長期記憶からワーキングメモリにダウンロードされる」という表現、おもしろいです。

一方、検査では、聴覚的なワーキングメモリを測っているのであって、そこに視覚的なヒントが加わったら、既に測れていないわけです。

「WISC-4インテグレーテッド版」では視覚的なワーキングメモリが測れるようですが、日本語版はありません。翻訳しているうちに、WISC-5が出たりするかもしれません。


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