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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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むしろ苦手なことの使用を避けた方が文字学習が困難な子には良い

『LD研究 第21巻 第2号』 日本LD学会、2012

読み書き検査の「STRAW」を作成された宇野先生の論文がありました。

音韻抽出の苦手な子に、単語のキーワード法を用いた文字の指導に疑問を呈しています。

つまり、「さかなの『さ」」といように、単語から特定の音を抽出すること自体が苦手な子に、「さかなの 『さ』と同じように『さ」がつくことば→「さいころの『さ』」を読む、書くといった指導は、子どもの苦手な力を使った指導です。

それは避けるべきではないかということ。

文字指導ではなく、音韻抽出の練習だけならいいのでは、と思いますが、でも、音韻処理と、文字学習とを同時にねらう等のやり方は負担でしょう。むしろ得意な力を使って指導した方が、子どもにとっては楽ですね。

同様に、これを演繹すると、

・形の見分けが難しい子に、絵とひらがなを形態的にマッチングさせる指導
・その単語の意味を知らない子に、その単語を使った指導
・手先が苦手な子に、なぞらせたり、運動知覚を用いて読ませようとする指導
・短期記憶の苦手な子に、短期記憶に負荷をかけながら読ませる指導
・物語のような時系列に沿った理解が難しい子に、ストーリー性のある文字指導
etc
というところでしょうか。
子どもには結構負担なわけです。私の指導も見直したいと思いました。

でも、子どもの実態と、指導との組み合わせをちょっと替えるだけで、すばらしい指導に変わる可能性があります(笑)。

また、STRAWは、高校3年まで対応でき、RAN(Rapid Automatized Naming)によるスクリーニング検査なども含めたものにバージョンアップするとの情報もありました。大学入試との関連のことも書かれていたので、そのことも意識してのことかと。

RANは読み書きの力を予測する検査としては、有意差がかなり指摘されていますね。ただし、6~7歳では、その能力が大きく変動しやすいとの報告もあるようですが。



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