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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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誤診

『こころの科学』2012年7月 日本評論社

「誤診」についての特別企画です。

発達障害の診断基準は、料理のレシピのように「いくつ当てはまる」という使い方ではなくて、多軸的であることと等により「活用」するものだという点に頷きました。

発達障害を統合失調症と誤診する例が多い、という新聞記事が先日載っていました。
杉山先生も、薬の処方の仕方が変わる、とおっしゃっています。

この文献では、どちらかをはっきり区別することが難しい場合も少なくなく、薬によって精神症状が安定しても、今度は自閉的な特徴が出てくることもあり、合わせ有することがある、と指摘しています。

また発達障害は、環境との相互作用のあり方の違いにより、その特徴が際立ったり、目立たなかったりすることも多い、というのは成人も同じこと、と。


私たち教育の場でも、子どもとつきあううちに、新たな発見をすることも少なくありません。
一回会っただけで全てを理解するというのは困難であり、就学措置の判断、通級妥当の判断は、可能な限りの情報集をした中で、その時点で最善と思われる判断をしなければなりあません。

ただし、構音障害の評価は、きちんとやれば誤診を防ぐことができます。

1 引き継いだ音だけではなく、他に音がないかどうか、音の全体を見ていくこと
→ さもないと、指導の順序を間違え、卒業まで改善しないまま、という事態が起こってしまいます。

2 置き換えなのか、歪みなのかの鑑別
→構音の評価は、「聞いて、見て、触って」
聞くだけでなく、舌の動きをペンライトをあてて見る、可能であれば、指を入れて呼気を感じ取る。
鼻漏出がないかを確かめる。口腔内視診などにより、器質性がないかを判断する。

評価を間違えると、指導も大きく間違えるのが、構音指導です。
センスが問われます。



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Comment
臨床動作法と構音障害
構音障害は姿勢も要因の1つで、姿勢をなおしていくことで 構音障害が無くなるということを 何年も前に開かれたダウン症懇話会で聞いたことがありました。
私は専門家ではないので・・主婦の聞きかじりなのですが・・
マドンナさんへ
そうですね。身体全体の感覚統合との関連で構音を見ていく必要がある場合も多いです。体の育ちとともに「自然」に改善、獲得していくことも多いです。逆に体にも知的にも気になるところがなくても、自然に改善しにくいタイプもあります。
自然改善が見込まれ、構音よりも他の面をまずフォローしていく必要がある子もいれば、やはり直接的な指導が必要な場合もあります。そこを見極めて、今その子に必要な指導は何かを検討しています。


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