ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
■メールはこちら
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
午後 第87問
吃音について正しいのはどれか。
1. 原因不明の構音障害である。
2. 学童期以降は発症しない。
3. 遅延聴覚反応(DAF)を用いると発話速度が速くなる。
4. 斉読で吃音頻度が減少する。
5. 適応効果がない。
***
ヒント
吃音は構音障害とは違います。
吃音は、出だしが詰まるなどの話し方のリズムの障害であり、構音障害は、発音がうまくいかない障害を指します。
吃音は、学童期前から発症します。3歳前後、就学前後の発症が多いです。
DAFを用いると、発話速度は遅くなります。不自然に遅くなります。
斉読で症状が緩和する場合があります。
何度もリハーサルすることで、症状が軽減すること(適応効果)があります。
ちなみに最近、幼児期のお子さんに適用される「リッカムプログラム」が脚光を浴びていますが、統計上、その効果は、「環境調整」と有意差がないという報告もあります。
新しい学説なので、色々と調べた上で、導入の可否を検討する必要があるでしょう。