「乳幼児心理学」の講座では、たとえば、通常発達の乳児と、自閉圏の乳児とで、注視などの発達の違いを紹介していました。
視力を調べた研究。
たとえば、乳児の視力はとても低く、ぼやっとしか見えないけれど、その分、映像のデータ量が少ないので高速で処理できる。
つまりそれはどういうことかというと、母親の顔と、他人の顔との区別の判断が早くできるということ。
逆に自閉圏の子では、通常発達の子に比べて、視力は高い。
その代わり、顔の見分けをつけるのに、膨大なデータ量を処理することが必要である。
また、自閉圏の子では、雑多な図の中から特定の図形を見つけることはできるが、「動き」をとらえることが難しい。
これは、周りの人の動きをとらえることが苦手、人の「動き」から、人の行動の意図を読み取ることの苦手さにつながっているのでしょうか。
ある自閉症のある方の風景画。
ビルなどの建物は、窓も含めて、非常に精緻に描かれているが、人は全て棒人間。
人への関心が低く、構造への関心が強い。
とても興味深い内容でした。
これらの研究は、日頃、自閉圏のお子さんや成人の方と接する上で、とても納得できることです。
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