ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
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今日は冬休み明けの直前の日だったにもかかわらず、8名の方の参加がありました。中には、3回ともフル出席の方もいて、その熱心さに頭が下がる思いです。
今日がお誕生日の方もいて、事前に聞いておけばもう一つ演出ができたのに、とお詫びしたら、来年も同じ日にやりましょうと応えてくださいました。もう来年の日程も決まりです(笑)。
年齢のことを言えば、今回の参加者では私が一番年上であることに、みんなとのお食事中に気づいてしまいました。皆さん、年齢を「四捨五入」する話題は止めましょう(笑)。
さて、今日の自主研修会も、とても良い点がたくさんありました。
1 子どもの行動の表面的な意味だけでなく、その背景を読み取ろうとする討議が多くみられた。
→クリティカル・シンキングに基づいた質問がたくさん出され、子どもの行動の背景、子どもの思いに迫ることができました。これは自主研修会の中でも、今回がもっともすばらしかったと思いました。行動の背景を理解するという通級の、いや教育の一番大事なところが注目されるようになってきたのは、とてもすばらしいことです。
単に良い悪いという価値判断ではなくて、その行動の背景(周囲の環境の問題だけではなくて、それに至る過去からの経緯や、「思い」)を理解しようとすることが大事ですね。
2 学級担任からの情報が充実してきた
→多視点でインタビューし、そこから問題の仮説を設定するつながりがとても充実してきました。今日出されたレポートは全て指定の様式が用いられていたこともありますが、学級担任との連携そのものが充実してきた現れかなとも思いました。
3 子どもの表面的な能力だけでなく、それを支える土台の力についてのアセスメントが充実してきた
→読み書きが苦手だから読み書き指導ではなく、会話の様子やコミュニケーション、社会性、精神発達という土台をよく理解して、指導仮説を立てようとした議論がありました。
とかく目に見える成果に着目しがちですが、目に見えないことほど大事だなあと思うのです。それが目に見える形に表れたりもするのですが、そこが最初ではない、ということ。
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今日NHKの「あさいち」で、「ワーキングメモリ」の特集をしているのを出張中の車の中で、音声だけ聞きながら運転していました。
スロージョギングを半年した結果、家事の物忘れや判断ミスがなくなった等の報告を聞いていると、体と頭はつながっているのだあなと改めて思いました。また、家で回転式のシートの上を歩くより、外で景色を見ながら歩いた方が刺激になってワーキングメモリを育てることになる。テレビゲームのシューティングより囲碁将棋を、などという話も納得でした。
また、子どもには訓練というより遊びの中で、というのも本当だなあと。かつて科学的に証明が難しかった「子どもは遊びの中で育つ」ということが科学的に説明され始めているのだと思いました。
お料理をするときもワーキングメモリを鍛えるようですし、今まで使ったことのない器具を使うと一層刺激になる、慣れたことをするときはそうでもないが、初めてのことをするときには鍛えることになるらしいです。
今日出された事例の中にもワーキングメモリに関わると思われる話題があったので、早速この話を紹介しました。
さて寒いですが、私もウォーキングを続けたいと思います。
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