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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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【研修レポート】自主研修会2日目

今日は7名の参加。特別支援学級担当の先生も集まってくれました。
 
・問題行動へのアプローチには、行動分析的な視点も大事ですが、そのような行動に至った背景、認知発達の土台、心理を理解するということも大事です。両方の視点が大事ですね。認知も行動も大事です。社会ルールの獲得のためには、その前提として、遊びや身近な日常生活の中でルールの意味や意義を理解していき、それが社会という大きな枠組みの理解につながるわけです。その土台を抜きにして、世の中に出たら通用しない、というアプローチはなかなか染みないかもしれません。
 
・感情の起伏が激しいお子さんの場合、1)感情のコントロールが難しい、2)出来事や人に対して、誤解や一場面を切り取った理解などから被害的な解釈となりやすい。と言った観点も必要ですし、実は睡眠障害、摂食障害がないかどうかを見た上で、うつ病などの精神疾患という観点でも気をつけてみる必要が学校の先生にもあるように思います。食欲が減退し、眠れず、午前調子が悪くて午後から良くなるという日内変動があるのは、うつ病の典型例ですが、それ以外に、その形に当てはまらない「非定型うつ病」もあります。食欲は普通だけど、非常に他罰的だったり、ことばが鋭かったりするが、好きなことをしていると調子がよい、というように。子どもなので、発達とともに克服していく場合もありますから、すぐにお薬とはならない場合も多いかと思われますが、ケースバイケースでしょうし、それらの判断も含めて、医療の支援が必要な場合があるように思います。

・通常学級か、特別支援学級かの就学の判断は、子どもの心情の内側からの理解にその答えがあるのでしょう。線を引いて、ここからが特別支援学級ということでなく。もちろん国が定めている「線」は存在しています(学校教育法施行令、施行規則、就学指導資料、就学指導資料(補遺)など)が、ケースバイケースです。予想される事態の客観的な評価も大事ですが、子どもがどう感じるかが一番大事ですね。
 
・通級時のコミュニケーションの指導をどのように通常学級での生活に般化するかは、他児の協力、その協力の知恵を学級全体で共有する、ということともタイアップさせながら進めることが大切なのでしょうね。
 
・吃音の指導では、かつては環境調整をすることが主で、症状へ直接アプローチするのはよくないとされていましたが、「通ったのに、吃音の話がなにもないまま終わってしまった」という当事者の声があるように、実は症状について話し合ったり、場合によっては「楽にどもる」練習が必要な場合もあります。どのような指導をどのように組むかは、子ども理解の中に答えはあるので、そのための手段を先にしてはいけないのでしょうね。それはどの障害種でも同じです。
 
※ケース会議でよく、「他の教室ではどのように指導していますか?」という質問が出ますが、ケース会議では話題となっている子に絞らないと、子ども理解が抜けて、手段先行の発想に陥ることになるのでしょう。
 
※レポートの様式は、予め指定した様式で書いてきてくれた方は、必要な観点が漏れなく入っていますが、オリジナルだとやはり情報が抜けてしまいます。研究の歴史や最新の研究に基づく多角的な観点でまとめることで、まとめること自体が子ども理解につながる、ということです。 たとえば、学級担任からの情報といっても、そこにはいくつかの必要な観点が存在します。漠然と情報収集すればよいわけではありません。

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