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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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通級の指導目標を検討する 6

「楽しく遊ぶことができる」

この目標には、いろいろと検討すべき内容が含まれています。

まず、楽しく遊ぶこと自体は、通級でもっとも大切なことです。
(通級に限らず、学びが楽しいということは、教育の基本なのでしょう)

「楽しさ、安心感があってこそ、能力は伸びる」

子どもの発達支援を考えるSTの会の主催 中川信子先生のことばです。

また先生は、
「笑顔がエビデンス」
ともおっしゃっています。

指導内容、方法の「科学的根拠」はもちろん大事なことですが、
子どもの笑顔があってこそ、その内容、方法が子どもに合っているということですし、
一番大事にしなければならないこと、だと思います。

そのことを前提にした上でですが。

「楽しく遊ぶことができる」

これはたとえば、テレビゲームを一時間いっぱいやったとしても、
目標は達成ということになってしまいます。
(もちろん、そうしたアプローチが必要な子もいますが)

楽しさの中身、子どもの育ちをどのように手助けしていくかという観点を
抜いてはならないのでしょう。

・ルールを理解し、守ることで、ゲーム自体の楽しさを体験することができる。
・話し合いの中で、自分の意見と他人の意見とを理解、比較して、
折衷案を提案できる。
・負けても物をたたかず、ことばで悔しさを適切なことばで表現できる

などなど、様々な下位目標が考えられるのでしょう。



さて、何回かに分けて指導目標を検討してきました。
最後に一番大事だと思うこと。

それは、
「○○させる」とか「○○できるようにする」という表現は、大人目線だということ。
支援者が子どもに、という視点です。
「○○できる」とか「○○できるようになる」
つまり、子ども目線で目標を設定すること。

そして、「○○できる」こと自体が、子どの「人生の文脈」にとってどうなのか、
本人にとってどれだけの価値があるのか、という洞察があって初めて、
子どもを主役にした指導目標が設定できるのでしょう。

支援者はあくまでも脇役、黒子、助産師です。

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