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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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自閉症当事者 テンプル・グランディン

今日のNHK「大人の発達障害」では、テンプル・グランディンさんの
紹介がありました。

私が通級担当になって、初めて読んだ自閉症関連の図書が、
テンプル・グランディンさんの『自閉症の才能開発』でした。

自閉症のある人が、自分で本が書けるの?
と初めは疑問だったのですが、読んでみてその疑問は解けました。

当事者の本は、信頼性がどうか、という議論もありますが、
私には、少なくとも彼女の本は本当のことを書いていると思いました。

なぜなら、自分にも当てはまるところがあるからです。

自閉症の理解のためには、研究者の文献もよいですが、
本人の証言を読むのがとてもよいと思います。

***

自閉症のコミュニケーションのつまずきや、こだわりなどは、
「わがまま」、と誤解されがちです。

ただ、小、中、高校と、「わがまま」と言われ続けることで、
本人も自分のことを「わがまま」だと思い込むことがあるのでは、と。

それは単なるわがままではなくて、他人の視点を持ちにくいことから
来ている、脳の問題なのだということを本人自身が理解することの
大切さを思います。

そうした概念自体を理解するのも簡単ではない場合もあるかもしれませんが。

単に性格の問題だと指摘され続けることで、
自己否定が他者否定につながります。
そして他人のせいにしておくことで、
精神的な安定を過剰に図ろうとするようになっていきます。

その考え方が、世間一般から見てどれだけはずれていても、
世間一般と自分の考え方の比較ということがまず困難です。

こうしたことは、コミュニケーション面だけでなく、行動面でも言えます。

食事中に離席したために怒られる、というマイナスの声かけを
続けられることで、自信をなくしていく。
食事自体が嫌いになる、という二次的な障害に
陥らないように、ほめることを中心した関わり、
小さいうちからの配慮が必要と思います。

大人になってから、二次的な障害を改善していくというのは
とても大変なことです。
ちょっと指摘されただけで、学生時代にいじめられた体験がフラッシュバックし、
過剰に感情的になったり、攻撃的になりやすい大人になっていきます。

能力的にできる、できない、よりも、心理的な安定、自己肯定が
いかに大切かを思うのです。


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